写真を重ねることで、唯一無二の世界観を表現できる多重露出。見た目の華やかさが増すだけでなく、作品に込める想いやコンセプトが深まります。重ねる写真や枚数、重ね方次第で仕上がりを調整でき、自分だけの1枚を生み出せるのも魅力のひとつ。ニコンのカメラには「合成モード」というメニューがあり、カメラ内で多重露出を楽しめます。ただし、多重露出はRAW画像での撮影が必須なので要注意です。重ねる条件を変えながら、あなたらしい表現を探してみて。
2〜10枚の写真を重ねて1枚に仕上げる多重露出。初心者には、2枚で仕上げるシンプルな方法がおすすめです。1枚目に主役となる被写体をハッキリと写した写真、2枚目にブレやボケのある写真、または形が曖昧な写真を用意します。ポイントは、「ハッキリ × 曖昧」の組み合わせ。1枚目は、被写体以外の背景をスッキリさせておくと、仕上がりをイメージしやすくなります。
「合成モード」の機能には選択肢が複数ありますが、慣れないうちは「加算」や「加算平均」が、仕上がりを想像しやすいです。「加算」は写真をそのまま足し、「加算平均」は明るさを自動で調整しながら重ねてくれます。
今回は、空を背景に水色の花を写した写真と、水面に映る光の玉ボケを撮影した写真を重ね、透明感のある表現を目指しました。玉ボケのディテールや波の表情をしっかり残したかったため、明るい部分が強調されやすい「加算」モードを選択。花の写真は上部に、玉ボケの写真は下部に余白を作り、玉ボケが少し花に重なる位置で合成することで、一体感を出しています。また、全体の雰囲気をそろえるため、花は水の色味と相性のよい青系を選びました。
※使用するカメラによって設定方法が異なる場合がありますので、詳細は各カメラのマニュアルをご確認ください。
※データが2つある項目については、1枚目(花の写真)→2枚目(玉ボケの写真)の順となっています。その他は共通したデータです。
上位モデルから継承した強力なAF性能や、高輝度EVFなど、APS-Cサイズ/DXフォーマットながら多彩な機能がぎゅっと詰まった一台。自分らしさを色で表現できる「イメージングレシピ」に対応。
被写体に近づいて大きく撮れる、APS-Cサイズ/DXフォーマットカメラ用の手軽で軽量な標準マイクロレンズ※。標準画角での撮影から表現力豊かなマクロ撮影まで、様々なシーンに対応する1本。
※マクロレンズは本来、原寸大以上の倍率が得られる顕微鏡のような拡大光学系のレンズを指します。このためニコンは定義の厳密性をより重要視し、各社が「マクロレンズ」と呼ぶ縮小光学系で等倍撮影ができるレンズを「マイクロレンズ」と呼んでいます。
同じ被写体を異なる画角で撮影して重ねた1枚。画角や被写体との距離を変えて撮影するだけで印象的な作品を作ることができ、多重露出初心者でも実践しやすい組み合わせです。引きの画角で撮影した花に、マクロで撮影した花を重ね、1輪の花に立体感と奥行きを持たせた作品に。合成後のバランスを意識し、引きでの撮影時は左側に余白を、マクロ撮影時は右側に余白を作っています。白い背景同士を重ねるため、明るさが強く出過ぎないよう、合成モードは「加算平均」を選択しました。
手のシルエットの中に風景を収めることで、「景色をつかむ、掬い取る」ような感覚を表現しました。1枚目は手のシルエットを撮影し、2枚目はその手の中に収めるイメージで夕焼けの景色を撮影し、「加算平均」モードで重ねています。2枚目を撮影する際は、飛行機や夕日が沈む位置が手のシルエットの中に収まるよう、画角を意識しました。