見る人にも、その場の開放感やスケールの大きさを伝えられるのが、広角レンズを使った風景写真の魅力。手前の被写体と奥の景色との距離感が強調され、立体感や奥行きのある表現が可能になります。
ただ目の前の景色を広く捉えるだけでなく、あらかじめ「何を主役にしたいか」「何を伝えたいか」を明確にして、より魅力が伝わる1枚に仕上げてみてください。
山々に囲まれた日本の田んぼの風景。その懐かしさと、夏らしい爽やかさを伝えたいと思い撮影した1枚。真っ青な空と緑の稲が鮮やかに写るよう、晴れた日の昼間、太陽が高く昇った時間帯を選びました。構図は下半分に田んぼ、上半分に山と空、という二分割構図に。近くのものが大きく、遠くのものが小さく写る広角レンズの特徴を活かし、広さや奥行きを表現しました。手前の稲の密集感や、あえて入れた日陰が、さらに奥行きを強調しています。
遠近感を引き立てるため、カメラを高い位置で構え、バリアングル式画像モニターで構図を確認しながら撮影。水平を意識することで、構図のバランスも整えました。
広い範囲をしっかり捉えるには、ピントを全体に合わせることが大切。今回はF値を11に設定し、手前から奥までクリアに。センサーサイズが大きいフルサイズのカメラは、白飛びしにくいため強い日差しの下でも安心して撮影でき、陰影が豊かに表現できます。また、遠近感・空気感まで豊かに描写でき、迫力ある写真が撮れるのも魅力です。
世界初※部分積層型CMOSセンサー、強力な被写体検出とAF性能、高解像・高輝度・広色域EVFを搭載。フラッグシップ機に迫る性能をもちながらコンパクトなボディーのフルサイズミラーレスカメラ。
※2024年6月17日現在、フルサイズ/ FXフォーマットのミラーレスカメラにおいて、ニコン調べ。
ダイナミックな映像表現が気軽に楽しめる、小型・軽量、開放F値2.8一定の超広角ズームレンズ。街歩きや旅行先でも携行しやすく、超広角ならではのパースペクティブを活かした撮影が楽しめる。
透明度の高い川で、水面の反射や水底の模様を立体的に切り取りました。バリアングル式画像モニターを活用し、水面スレスレの位置から撮影。モニターで確認しながら、水の透明感や光の揺らめきが美しく表現できる構図を探して、シャッターを切ります。広角レンズならではの奥行きと臨場感、そして、普段は見られない独特な視点から水辺を捉えることで、没入感のあるミクロな世界の美しさを描き出しました。
草花と大地の豊かさを表現しました。ややローアングルにすることで、草花の高さを強調し、よりダイナミックに。そして、草花の中に入り込んだような視点にしています。
構図の下半分以上を草花で埋めてボリューム感と迫力を引き出しつつ、背景に空を取り込んで抜け感と広がりをプラス。空のような「抜け」を作ると、写真全体が軽やかになり、開放感のある印象に仕上がります。