シャボン玉は、光を受けて虹色に輝く瞬間に、独特の「儚さ」や「非現実感」を演出できる被写体。日常の何気ない風景を、幻想的でドラマチックな世界へと一変させることができます。シャボン玉を撮るコツは、光・背景・風を意識すること。シャッターは連写に設定し、できるだけ多く撮影して、ベストな瞬間を残してみましょう。
虹色に輝くシャボン玉の下に、色の濃いスターチスを置いてコントラストを出すことで、シャボン玉の透明感を強調しました。風の弱いときに撮影するとシャボン玉が安定し、撮りやすくなります。さらに半逆光を使うと、シャボン玉の輪郭や虹色の反射が際立ち、キラキラ感や透明感を引き出せるのでおすすめです。
F値はなるべく小さい値(開放F値または開放F値に近い数値)に設定。木漏れ日を背景に、机の上のスターチスにピントを合わせた状態で、カメラを持っていない方の手でスターチスの真横あたりから電動式のバブルガンでシャボン玉を出します。シャッタースピードは速めに設定し、連写で撮影。ピントを合わせておいたスターチスの近くを通るシャボン玉にピントが合う瞬間を狙います。他のシャボン玉がボケて、奥行きと臨場感が生まれます。
シャボン玉を作る道具は、口で吹くタイプや電動式、一つずつ出るものから大量に出るものまで多種多様。撮影には、いくつか種類を用意しておくとバリエーションを広げられます。
上位モデルから継承した強力なAF性能や、高輝度EVFなど、APS-Cサイズ/DXフォーマットながら多彩な機能がぎゅっと詰まった一台。自分らしさを色で表現できる「イメージングレシピ」に対応。
多彩な表現を気軽に楽しめる、明るい開放F値1.4の広角単焦点レンズ。大きく柔らかなボケ味で被写体を印象的に際立たせ、幅広いシーンで活躍する一本。
シャボン玉の透明感や虹色のきらめきをより引き立たせたいなら、背景はシンプルな青空に。場所を選ばずに誰でも挑戦しやすく、簡単に爽やかさを表現できます。シャボン玉を空に向かって、斜め上向きに吹き上げてもらい、下から煽るようにして連写。背景に木々を入れると、より爽やかさが加わります。さらに、シャボン玉を作る人の手元をあえて入れることで、生き生きとした1枚に。
シャボン玉はメインの被写体にするだけではなく、前ボケや玉ボケといった「演出要素」としても楽しめます。構図の対角線上にシャボン玉が入ると、奥行きや立体感が出て、視線が自然に奥へ誘導され、写真にリズム感が生まれます。思い通りのボケ感は簡単には得られませんが、諦めずにシャッターを切り続けることが大事。位置や量、大きさの変化がもたらす、一期一会のきらめきに出会えるはずです。