カメラを下向きに傾け、被写体を上から撮ることで、フォルムや配置を美しく見せられるハイアングル構図。余計なものが写り込みにくいため、人の多い場所や写したくないものが多い場所でも、すっきりと印象的な一枚を撮ることができます。
背景にどんな要素を入れるかが、写真の印象を決める大切なポイントです。また、バリアングル式画像モニター搭載のカメラを使えば、構図を簡単に決めやすくなります。
天気のよい日に、心地よい時間を過ごす情景をイメージした一枚。木漏れ日が美しく差し込み、背景にやさしい緑が入る場所を選び、モデルには白いワンピースの裾を広げて座ってもらいました。さらに手を添えることで、スカートや腕に落ちる木漏れ日に視線が自然と向かうようにしています。ハイアングル構図では、背景に木漏れ日や水面などのキラキラとした要素を取り入れることでアクセントが加わり、表現に広がりが生まれます。また、意識的にボケを取り入れると、奥行きや柔らかさを演出できます。
自分の立ち位置よりかなり下にカメラを構える必要があり、モニターが見えにくい状況だったため、バリアングル式画像モニターを活用。無理な姿勢をとらずに構図をしっかり確認しながら撮影でき、屋外で反射してモニターが見えにくい場合も快適です。ファインダーでは確認しづらい位置や角度からでも、画像モニターを動かして見やすい向きに調整し構図やピントを確認し撮影できます。
上位機種譲りの高性能を実現し、一瞬の動きを捉える撮影性能と暗いシーンへの対応力が向上した、フルサイズミラーレスカメラ。自分らしさを色で表現できる「イメージングレシピ」に対応。
広範な撮影シーンで卓越した光学性能を発揮するニコン Z シリーズカメラ用標準ズームレンズ。主要被写体を際立たせる、美しく大きく自然なボケ味も特徴。
海のきらめきや透明感を、印象的に切り取った一枚。水面のきらめきを効果的に表現するため、海沿いの道にガラス瓶を置き、斜め上からのアングルで撮影しました。このようなハイアングルの撮影では、被写体と背景の間に距離が生まれ、大きな玉ボケを作りやすくなります。
ガラス瓶を透過した光が生み出す影と、背景に広がる玉ボケのきらめきが重なり合い、爽やかな雰囲気を演出しています。
ハイアングルで撮りたくなる身近なシーンとして、テーブルフォトがあります。今回は、たくさんのイチゴがのったタルトを被写体にし、より美味しそうに見えるよう俯瞰で撮影しました。さらに、かすみ草を前ボケとして入れることで、奥行きと華やかさをプラスしています。被写体を際立たせるため、背景はすっきりとさせ、ズームレンズの望遠側を使って撮影し、余計なものが写り込まないようにしました。