刻一刻と表情を変えていくキャンドルの美しい瞬間を、アートのように撮ってみませんか?暗い状況での撮影になるキャンドル撮影ですが、光をできるだけ多く取り込むことで、三脚がなくてもブレなく撮影することができます。キャンドルの種類や、使う小物などを変えて、バリエーションを楽しんでみてください。
キャンドルは、暗所撮影に強いカメラとF値の数値が低いレンズがあると、カメラを手持ちしても簡単に素敵に撮れます。撮影モードはマニュアルにし、F値はなるべく小さい値(開放F値または開放F値に近い数値)に、シャッタースピードは1/250以上の速めに設定し、ISO感度の数値を調整しながら撮影するのがおすすめ。ISO感度を上げすぎてしまうと写真がザラついてしまうので、ISO2000前後くらいまでに抑えます。
また、暗所撮影では、目で見ている色味と違って撮れることもあります。ホワイトバランスを調整して実際の色味に近づけたり、あえて変えたり、表現したいイメージに合わせて色味を調整することで、写真の印象を自由に変えることができます。この作品では、キャンドルのオレンジ色をより魅力的に表現するために、ホワイトバランスは「自然光オート」を選択しています。
プラスで小物を使うと、さらに雰囲気を出すことも。今回は、背景用と床面用の鏡2枚と、ガラスの花瓶を用意し、反射を効果的に利用しました。前ボケや背景ボケの素材としてカスミソウも用意し、キャンドルを灯してゆったりと過ごす静かな時間を表現しました。
上位機種譲りの高性能を実現し、一瞬の動きを捉える撮影性能と暗いシーンへの対応力が向上した、フルサイズミラーレスカメラ。自分らしさを色で表現できる「イメージングレシピ」に対応。
マクロ撮影からポートレートまで、ひと際美しいボケと高い解像力とのコントラストが目を惹きつける、最高峰の中望遠等倍マイクロレンズ※。
※ マクロレンズは本来、原寸大以上の倍率が得られる顕微鏡のような拡大光学系のレンズを指します。このためニコンは定義の厳密性をより重要視し、各社が「マクロレンズ」と呼ぶ縮小光学系で等倍撮影ができるレンズを「マイクロレンズ」と呼んでいます。
キャンドルの光による玉ボケをたくさん作り、あたたかみや美しさを強調した1枚。くしゃくしゃにしたアルミホイルを背景に置き、キャンドルの炎をアルミホイルに反射させ、床面には鏡を置いて玉ボケを写し出しています。ホワイトバランスは「オート 雰囲気を残す」を選択し、目で見た炎の色味や空気感をそのまま写し出しました。自分の手を写り込ませて、あたたかみをさらにプラス。
色とりどりの炎を灯すカラフルキャンドルを、真っ直ぐ正面から撮影。キャンドルは前後にずらして配置し、奥行き感をプラスしています。カラフルキャンドルのそれぞれの炎の色味をそのまま写すため、ホワイトバランスは「オート」を選択。燃え尽きるのが速いタイプのキャンドルの場合は、時間との勝負になるので、キャンドル位置の調整など灯す前の準備をしっかりとしておくことが大事です。
最短撮影距離が短いレンズを使用すると、炎のアップなどディテールまで撮れ、同じシーンでも様々なバリエーションでの撮影が楽しめます。