惑星観察のポイント
水星:見ごろを知る
水星は太陽系のもっとも内側を回る惑星です。つまり、見かけ上太陽から大きく離れることがないので、夕方の西の低空か明け方の東の低空にしか見られません。
「最大離角」という、太陽からもっとも大きく離れるころの前後数日間しかチャンスはありません。「今月の天文カレンダー」「今月の惑星」を参考に、見ごろを逃さないようにしましょう。また、東西の低空が開けているところを探しておくのも大切です。
金星:月との接近や満ち欠けを楽しむ
「宵の明星」「明けの明星」として知られている金星は、水星と同様に夕方か明け方にしか見られません。ただし、水星よりは太陽から大きく離れますし、地球に近いなどの理由でひじょうに明るく輝くので、金星を見ること自体は難しくありません。
金星の楽しみ方のひとつとして、月との(見かけ上の)接近を眺めることがあります。夕方の西の空に見える月、明け方の東の空に見える月、どちらも細い月ですので、必ず「細い月と金星の接近」になります。双眼鏡で眺めたり、地上風景を入れて写真撮影をしたりして楽しみたいものです。
また、金星は月と同様に大きく満ち欠けして見える天体です。月のように日ごとに大きく満ち欠けするわけではありませんが、天体望遠鏡で長期間にわたって観察すれば、半月のように見えたり爪のように細く見えたりします。
火星、木星、土星:空の高いところにあるときを狙う
火星、木星、土星の3つは、天体望遠鏡で観察したい惑星です(木星のガリレオ衛星は双眼鏡でも楽しめます)。天体望遠鏡を向ければ模様や環が見えますが、できれば空の高いところにあるときを狙うようにしましょう。低いところにあると、地上の明かりの影響を受けたり大気の揺らぎの影響を大きく受けたりします。「いつでも見える」からこそ「よりよい条件を狙う」わけです。とくに、「衝」というタイミングのころは真夜中にもっとも高く昇るので、観察に適しています。
それぞれの見どころをもう少し詳しく紹介すると、
- 火星:約2年2か月ごとに地球と接近して明るくなり天体望遠鏡で大きく見えるので、その前後がベスト。表面の模様も見えるかもしれない
- 木星:縞模様や大赤斑(巨大な渦巻き模様)に注目。ガリレオ衛星の位置が毎日変わるのも面白い
- 土星:環は5cmクラスの小口径天体望遠鏡でも見える。大きめの天体望遠鏡なら、環の中に隙間があるのがわかる
となります。
また、どれも肉眼で見える明るい惑星なので、金星と同様に月との接近も楽しみです。金星と違って半月や満月との接近もありますので、さまざまなバリエーション、シチュエーションで眺めてみましょう。
天王星、海王星:位置をよく確かめて双眼鏡で
天王星(およそ6等)と海王星(およそ8等)は暗いので、見つけるのが大変です。見ごろのころには星図付きで解説していますが、周りの星の並びとよく見比べながら探す必要があります。このとき、天体望遠鏡では視野が狭く見比べるのが難しいので、広い視野を持つ双眼鏡で探してみましょう。
惑星同士の見かけ上の接近を眺めたり、(観察ではないですが)探査機からの最新ニュースや高解像度の画像にワクワクしたりといった楽しみ方もあります。じょじょにステップアップしながら、地球を含めた8惑星全部の観察に、ぜひ挑戦してみてください。
星空観察と撮影のポイント
天体の探し方からおすすめの撮影機材やテクニックまで、星空を楽しむうえで知っておきたいポイントをご紹介します。




