Z9、Z8から継承した動画機能・性能
4K動画制作素材として柔軟に活用できる6K 60p N-RAW(N-Log)動画を撮影可能【NEW】
部分積層型CMOSセンサーと画像処理エンジン EXPEED 7により、12bitのN-RAW(N-Log)、ProRes RAW HQをカメラ内で記録可能に。いずれも6Kまでをカバー(N-RAWは最高60p、ProRes RAW HQは最高30p)しています。外部レコーダーが不要なので、Z6IIIのコンパクトなカメラシステムの俊敏さとバリアングルモニターを活かしつつ、グレーディングの自由度が高い映像を撮影可能。4Kより大きいサイズで撮影した映像は、4K UHD/DCIの動画作成時にクロップ、ズーム、トラック、ブレ補正等の積極的な編集が行えます。また、プロキシーファイルの同時収録により、ポストプロダクションの作業効率が向上。さらに、N-RAW※はDaVinci Resolveに対応しておりワンオペ撮影の効率と、表現の自由度が高まります。



6Kオーバーサンプリングで高精細な10bit 4K UHD 60p動画を実現
Z6IIIの ProRes 422 HQ、H.265は5.4Kをサポートするだけでなく、4K UHDでの撮影も可能。6Kからのオーバーサンプリングにより、Z6IIよりも高い解像感の4Kフッテージを収録できます。また、4K UHD 60pで最大125分間の連続撮影が可能※。さらに、撮像範囲を[DX ]にして4K UHDで撮影する場合は、最大120pまでの撮影ができます。

手持ち撮影の安心感を高める、効果の高い手ブレ補正(VR)機能
Z6IIIはZ9、Z8から様々な手ブレ補正(VR)機能を継承しており、ビデオグラファーは安心して手持ち撮影ができます。VRモードの[SPORT]は、動きのある動画の撮影時にも安定した手ブレ補正が可能。ボディー内の電子手ブレ補正※1を使えば、さらに強力に手ブレを抑え、歩きながら手持ちで撮影する動画を大幅に安定させるとともに、広角レンズの使用時に見られがちな台形歪みも軽減できます※2。
N-Log動画撮影のISO感度を低感度側に拡張 — Lo 2.0(ISO 200相当)
ミスを防ぎ撮影効率を向上させる多彩な動画アシスト機能
Z6IIIは、Z9、Z8と同様に様々な動画アシスト機能を搭載しています。動画記録中のウェーブフォームモニター表示や赤枠表示、4K UHD時は1.4倍、フルHD時は2.0倍まで高解像のズームアップができるハイレゾズームなどが利用可能。これらの機能は撮影時のミスを防ぎ、ワンオペ撮影や少人数での撮影の効率を向上させ、ポストプロダクションの工程を円滑にします。
動画アシスト機能名 | 概要 |
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動画記録中の赤枠表示 | 動画撮影ボタンを押すと画像モニターやEVF内のライブビュー映像の周りに赤枠を表示。記録中を知らせることで撮り逃しのミスを防ぎます。 |
動画情報の一覧表示 | コーデックや電子手ブレ補正のオン/オフなどの録画設定、オーディオ設定、HDMI出力設定などの録画設定を ![]() |
動画記録中の拡大表示 | 動画撮影中に50%、100%、200%の拡大表示が可能です。ピント確認などに便利です。 |
ウェーブフォームモニター表示 | 画像モニターやEVF上に波形を表示して、露出を素早く確認・モニタリングできます。2つの表示サイズが利用可能です。 |
ISO感度設定ステップ幅 | Mモード時にISO感度を1/6段ステップで微調整できます。 |
シャッター優先オート | 任意のシャッタースピードを設定すると、カメラが自動で絞りを調整します。 |
AF-ON(高速)のカスタムボタン割り当て | カスタムボタンを押すことで、設定したAF速度に関係なく、高速AFに切り換えることができます。同じシーンを繰り返し撮影する際、リセット時間を節約できます。 |
シャッタースピードの延長 | SおよびMモードでは、1/4秒(60pから24pまで)までの低速シャッタースピードに設定できます。 |
高周波フリッカー低減 | シャッタースピードを微調整して、高周波LED照明によるちらつきを抑えます。 |
タイムラプス動画/インターバルタイマー撮影 | HLGに対応し、最大4Kまでのタイムラプス動画およびインターバルタイマー撮影が可能です。 |
デジタルフリッカー低減 | 動画を高速シャッタースピードで撮影時に60/50Hzのフリッカーを画像処理で低減する機能です。動画から静止画を切り取って使用したり、途中で止めて見たりすることを前提とした撮影に効果的です。
● 4K UHDは30pまで、フルHDはFX時60pまで、DX時は50pまで対応しています。 |
単焦点レンズ使用時でも被写体に高解像度のままズームインできる — ハイレゾズーム
ハイレゾズーム機能を使えば、単焦点レンズ装着時でもボタンひとつでフルHD時は最大2倍、4K UHD※時は最大1.4倍のズームアップが可能です。通常のデジタルズームとは異なり、4K UHD撮影時なら6Kの解像度を利用するため、ズームアップ時にも高い解像度を維持します。さらに、ズーム速度を11段階から選択でき、思い通りのズーム表現を実現できます。
カメラ内でも生成できるタイムラプス動画
効率的な動画撮影に最適なシャッターモードの[シャッターアングル]※
新たに設けたシャッターモード(カスタム設定)で[シャッターアングル]を選択すると、撮影モードM(マニュアル)での動画撮影時にシャッタースピードをシャッターアングル(シャッター開角度)で設定できるようになります。これにより、フレームレートを変更してもそのたびにシャッタースピードを変更することなく、意図どおりのブラーを活かした表現ができます。シャッターアングルは、一般的な180°(フレームレートの2倍のシャッタースピードに相当)を含む5.6°から360°まで15段階で調整可能。さまざまな表現意図に応じて、カットごとに細かく設定を変更したい場合もスムーズに調整が行えます。

露出調整を容易にする輝度情報表示のカスタマイズ※
「ヒストグラム」と「ウェーブフォームモニター」は、大きさ、透明度、表示位置を柔軟にカスタマイズできます。これらの項目は好みや撮影シーンの状況に合わせて設定でき、露出の調整が簡単に行えるようになります。

露出確認が容易な、色を選べる「ゼブラ表示」※
露出確認をより容易にするために、背景の色に応じて黒、グレー、赤、緑、青の5色から「ゼブラ表示」の色を選べるようになります。黒以外の「ゼブラ表示」は半透明なので、これらを選べばゼブラ表示が重なる明るい領域でも何を撮影しているか容易に確認できます。

映像描写に優れたNIKKOR Z レンズ
NIKKOR Z レンズシリーズには、ボケが美しく、フォーカスブリージングを最小限に抑える、動画撮影に最適なレンズがそろっています。例えば、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sは焦点距離を問わず優れた描写性能を発揮。キットレンズからのリーズナブルなアップグレードを考えるなら、開放F値が明るく一定で露出を調整しやすいズームレンズのNIKKOR Z 28-75mm f/2.8が便利です。また、大口径のNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sは、シネマティックな広角映像を撮影したいビデオグラファーに最適です。