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【私と星空】カメラだから写せる暗闇が見せる風景<後編>成澤広幸

私と星空 カメラだから写せる暗闇が見せる風景
<後編>
星空写真家 成澤広幸

一つの被写体を追い求め続けるプロの写真家に、忘れられない思い入れの強い撮影を振り返っていただきます。

彼らは何を追い求め、どのような思考でシャッターを切るのか。

星空写真家/タイムラプスクリエイター・成澤広幸氏が魅了され続けてきた星空。後編は、「時の流れを凝縮させるタイムラプス動画」です。

前編もチェック!
「地上風景を活かす星景写真」とは?
成澤広幸

星空写真家 / タイムラプスクリエイター 星空写真家 タイムラプスクリエイター 成澤 広幸

星空写真全般と、幅広い被写体のタイムラプスを撮影。特に「Holy Grail」と呼ばれる夕焼け〜星空〜朝焼けのタイムラプス表現を得意とする。ニコンNPS会員。ニコンカレッジ講師。「DaVinci Resolve」認定トレーナー。オンラインサロン「成澤広幸の撮影研究塾『STAVE』」を運営。全国各地で撮影セミナー・撮影会を多数実施。著書多数。

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長時間の空の変化を凝縮させるタイムラプス

私は星を撮影している傍ら、複数台のカメラを使ってタイムラプス動画を撮影します。

静止画を一定間隔で撮影し、つなぎ合わせた「長時間の空の変化」は、人間の目では表現できないダイナミックに時間が凝縮された映像。思わず感動します。また、現在私が積極的に取り組んでいるHDR表現はタイムラプスを大きく変えました。上記の動画はHDRに対応したモニター、スマートフォンでその美しさを視聴することができます。

HDR:明るい部分から暗い部分まで、より広い輝度幅を表現できる映像。

昼の空
夕方の空
夜の空

特に昼から夜、あるいは夜から昼への、景色の明るさや色彩が大きく変化する「ホーリーグレイル」に魅了され、10年以上挑戦してきました。

撮影の様子

事前準備が大切

日没の前後1時間半が最も変化が大きく、星空と合わせて撮るためには最低でも3時間以上は撮影します。時期・場所によって太陽や月が沈む時間・方角が異なるため、事前に調べていくことと、現地での事前のロケハンがとても重要です。

ホーリーグレイルは劇的で美しい映像が撮れますが、露出変化が激しく、カメラに張り付いて長時間のマニュアル制御(2〜3分に1回手動で露出を変える)による撮影と、高度な画像処理を必要とする非常に難易度の高いものでした。

ですが、D850で搭載された強力な露出平滑化とインターバル撮影機能により、ホーリーグレイルに革命が起こりました。最新のZシリーズはさらに露出平滑化の精度が向上し、Pモードによる完全カメラ任せで撮影が可能となり、動画生成もカメラ内で完結できるように。インターバル撮影メニューの中にある「タイムラプス動画オプション」をオンにすると撮影終了後すぐに動画として確認可能です。

私が講師を務める星空撮影会などでホーリーグレイルに挑戦した初心者の方は、カメラ内で生成された完璧なタイムラプス動画を見るなり、あまりの精度の高さに必ず驚いて感動します。

タイムラプス撮影のための事前準備

タイムラプス動画の設定のポイントは下の動画で紹介しています。撮影に臨む際にぜひご覧ください。

モバイルバッテリーによる給電

なお、4時間以上撮り続けるタイムラプスではバッテリーが持つかの心配があるかと思います。機種によってはUSB-Cにモバイルバッテリーを接続して給電ができるため安心です。

タイムラプス動画の撮影モード

露出変化が激しい中でF値が変わるのを防ぐため、Aモードを基本としていました。ですが、最近はPモード(プログラムオート)が非常に優秀で、F値による周辺光量の変化も気になりません。Pモードでは、明るい時間は絞り風景をパンフォーカスにしてシャープに写し、夜には開放で…という被写界深度のコントロールが可能となります。

私と星空 肉眼を超えた世界を描き出す、非日常の撮影体験

人の目では認識できない星の動きを捉えた写真
Z8、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

星は目で見るのはもちろん楽しいのですが、軌跡を捉えたり、タイムラプスで空の変化を凝縮したり、人の目では認識できないものが写るという面白さがあります。

以前は、難易度の高い撮影・編集が求められましたが、カメラの性能向上により、気軽に撮れるように。撮影の負担が軽減することで、私もさらに表現の可能性を模索できます。

特に便利なタイムラプスの機能を使ったことがない方も多くいらっしゃると思います。カメラ任せで動画が作れるので、ぜひトライしてみてほしいです。

前編「地上風景を活かす星景写真」を
見る

掲載作品は、画像処理を行っています。

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5つの被写体、5人の写真家。「風景」「ポートレート」「鉄道」「飛行機」「星空」…。どのような思考でシャッターを切るのか、彼らの撮影の記録を追います。

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