私と飛行機 美しい機体の最高の瞬間を残す<後編>
一つの被写体を追い求め続けるプロの写真家に、忘れられない思い入れの強い撮影を振り返っていただきます。
彼らは何を追い求め、どのような思考でシャッターを切るのか。
航空写真家・中野耕志氏が子供の頃から撮り続ける「飛行機」。後編は、「飛行機撮影と風景撮影の融合」です。
前編もチェック!「コレクションするように撮る機体写真」とは?
飛行機を入れることで伝わる風景の壮大さ
空港の周辺は風光明媚な場所が多く、撮影を通じてその土地を旅し、美しい風景に出会うという体験も、飛行機撮影の大きな魅力です。
そして、飛行機が飛んでいる場所も含めるからこそ伝わる空気感やリアルさによって、見る人をもっと写真に引き込めるのではないかと考えています。
透明度の高い海、その上を気持ち良さそうに翔ける機体を捉えました。雲の流れ・橋・海で放射線構図を作り、その方向に飛ぶ飛行機を入れることで、風景の壮大さが伝わります。
機体が小さくても、被写体検出でピントを合わせ続けてくれます。この時、リアルタイムで表示され、ブラックアウトのないEVFでこそ、思い描いた構図での撮影が叶います。便の数が少ないため、チャンスを確実にものにできるカメラがあることは非常に心強いです。
朝夜の情感豊かな飛行機風景
朝に離陸する機体と太陽を絡めました。超望遠の圧縮効果により太陽を大きく写すことで、迫力が生まれます。逆光耐性に強いレンズにより、非常にクリアな仕上がりです。
日の出が遅い1月初旬、空港の展望デッキのオープン直後のわずかしかないチャンス。気象条件やその便の状況によって離陸位置は変わるため、現地入りした後は神頼みなのです。
西の空に浮かび上がる富士山。夜の空港も、美しい光景が広がっています。
開放F1.8という明るさを活かし、繊細なトーンで描写しました。この時はISO3200で撮影しましたが、もし開放F2.8のレンズで撮ろうとした場合はさらにISO感度を上げる必要があり、厳しい条件になっていたと思います。
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写真家の思考を辿る撮影紀行
5つの被写体、5人の写真家。「風景」「ポートレート」「鉄道」「飛行機」「星空」…。どのような思考でシャッターを切るのか、彼らの撮影の記録を追います。
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