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【私と飛行機】美しい機体の最高の瞬間を残す<前編>中野耕志

私と飛行機 美しい機体の最高の瞬間を残す<後編> 航空写真家 中野耕志

一つの被写体を追い求め続けるプロの写真家に、忘れられない思い入れの強い撮影を振り返っていただきます。

彼らは何を追い求め、どのような思考でシャッターを切るのか。

航空写真家・中野耕志氏が子供の頃から撮り続ける「飛行機」。後編は、「飛行機撮影と風景撮影の融合」です。

前編もチェック!
「コレクションするように撮る機体写真」とは?
中野耕志

野鳥・航空写真家 中野 耕志

野鳥や飛行機の撮影を得意とし、雑誌やカレンダー、広告などに作品を発表。
「Birdscape~絶景の野鳥」と「Jetscape~絶景の飛行機」を2大テーマに国内外を飛び回る。著書は「侍ファントム F-4最終章」、「パフィン!」など多数。

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飛行機を入れることで伝わる風景の壮大さ

飛行機を入れることで伝わる風景の壮大さ
Z8、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

空港の周辺は風光明媚な場所が多く、撮影を通じてその土地を旅し、美しい風景に出会うという体験も、飛行機撮影の大きな魅力です。

そして、飛行機が飛んでいる場所も含めるからこそ伝わる空気感やリアルさによって、見る人をもっと写真に引き込めるのではないかと考えています。

飛行機が小さくても被写体検出でピント合わせ
Z9、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

透明度の高い海、その上を気持ち良さそうに翔ける機体を捉えました。雲の流れ・橋・海で放射線構図を作り、その方向に飛ぶ飛行機を入れることで、風景の壮大さが伝わります。

機体が小さくても、被写体検出でピントを合わせ続けてくれます。この時、リアルタイムで表示され、ブラックアウトのないEVFでこそ、思い描いた構図での撮影が叶います。便の数が少ないため、チャンスを確実にものにできるカメラがあることは非常に心強いです。

朝夜の情感豊かな飛行機風景

朝に離陸する飛行機と太陽を絡めた写真
Z8、NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S

朝に離陸する機体と太陽を絡めました。超望遠の圧縮効果により太陽を大きく写すことで、迫力が生まれます。逆光耐性に強いレンズにより、非常にクリアな仕上がりです。

日の出が遅い1月初旬、空港の展望デッキのオープン直後のわずかしかないチャンス。気象条件やその便の状況によって離陸位置は変わるため、現地入りした後は神頼みなのです。

夜の空港風景を開放F1.8で繊細に描写
Z6III、NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena

西の空に浮かび上がる富士山。夜の空港も、美しい光景が広がっています。

開放F1.8という明るさを活かし、繊細なトーンで描写しました。この時はISO3200で撮影しましたが、もし開放F2.8のレンズで撮ろうとした場合はさらにISO感度を上げる必要があり、厳しい条件になっていたと思います。

私と飛行機 思い通りにいかないからこそ、探究心は尽きない

機材の性能の向上により飛行機を追うことに集中できる
Z8、NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S

もともと鉄道を記録する目的で始めた写真。小学生の頃、山を登っている際に頭上を翔ける飛行機に魅了され、コレクションするように飛行機撮影を続けています。

飛行機は気象条件や風向きに大きく左右され、「自分がコントロールできることがとても少ない」のが特徴です。しかし、思い通りに撮れないからこそ「次はこういう条件で狙ってみよう」と新しい気づきがあり、理想のイメージがどんどん膨らんでいく面白さがあります。

その上で、機材のAF性能や高感度耐性、レンズ性能が向上したことで、飛行機を追うことに集中でき、これまで撮れなかった夜間のシーンなども撮れるようになり、撮影の可能性が大きく広がっています。

私は機体だけでなく、風景を絡めた写真も撮影します。「みんながこう撮っているから」とフォーマットにとらわれる必要はなく、撮影のテーマや撮り方は自由です。ぜひ自分に合う形で楽しんでください。

前編
「コレクションするように撮る機体写真」
を見る

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