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NIKKOR Z 50mm f/1.2 S|写真家・酒井貴弘が選ぶ、ポートレート撮影のベストレンズ

酒井貴弘が選ぶ、ポートレート撮影のベストレンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」

一つの被写体と向き合う写真家が、撮影のためにレンズを1本だけ選ぶなら――。酒井貴弘さんがポートレート撮影のレンズとして選んだのは「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」です。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

人と背景を美しく調和させながら、被写体の存在感を描き出す50mmという画角。開放F1.2により美しいボケや、暗所でもその場の空気感をすくい取ることができる描写力が、表現の可能性を広げてくれます。「表現を追求したくなるレンズ」と酒井さんが語るNIKKOR Z 50mm f/1.2 S。ポートレート撮影にかける思いと共に、その魅力に迫ります。

酒井貴弘さん(フォトグラファー)

酒井貴弘(フォトグラファー)

人物写真を主軸に広告や漫画誌、カルチャー誌、写真集、映像など分断のない領域で活動の幅を広げている。

ショート動画でポイントをチェック!

「酒井貴弘が選ぶレンズNIKKOR Z 50mm f/1.2 S」をショート動画でも紹介しています。ぜひご覧ください。

酒井貴弘が選ぶポートレートレンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」

酒井貴弘がポートレート撮影で選ぶレンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」

酒井:僕がポートレート撮影のレンズを1本選ぶなら、「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」です。軽く機動性に優れたNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sも愛用してきましたが、このレンズは表現の可能性を大きく広げてくれると感じています。

ポートレートで撮りたいのは「モデルさんが写真の中に存在していること」

ポートレートで撮りたいのは「モデルさんが写真の中に存在していること」
ポートレートで撮りたいのは「モデルさんが写真の中に存在していること」

酒井:写真を始めた当初は、花や景色がきれいな場所に行き、自分のイメージを作り込んで撮影することが多かったです。しかし友人から「『1(人)+1(風景)=2』のような、数学的な美しさがあるね」と言われてハッとしました。「その人自身」を撮れていなかったと。

そこからは、「良いビジュアル」の写真よりも、「モデルさん自身が、その写真の中に存在していること」を写したいと、意識が大きく変化しました。

50mmは人と背景が調和しながら、人の存在感を写し出せる

50mmは肉眼で見た印象に近く、寄り・引きしても遠近感や圧縮効果などの誇張が少ない
50mmは肉眼で見た印象に近く、寄り・引きしても遠近感や圧縮効果などの誇張が少ない

酒井:その中で「50mm」という焦点距離は肉眼で見た印象に近く、寄り・引きしても遠近感や圧縮効果などの誇張が少ないのが特徴であり、僕が使う大きな理由です。人と背景が調和しながらも、人の存在感を写し出せると考えています。

50mmは人と背景が調和しながら、人の存在感を写し出せる
50mmは人と背景が調和しながら、人の存在感を写し出せる

歪みや背景描写の効果などを意識せず、自分が動きながらより良い表情や環境を生かした雰囲気・佇まいを写真に取り入れることができます。

パーツだけを切り取ることも存在を写す上で大切な表現
パーツだけを切り取ることも存在を写す上で大切な表現

手や足、口元や髪などはその人を表す特徴で、パーツだけを切り取ることも存在を写す上で大切な表現。この時、50mmなら「いる場所」も写しながら、パーツのみを切り取りやすいです。

50mmはモデルさんと一緒に作品を創っていける

50mmはモデルさんと一緒に作品を創っていける

酒井:50mmは「モデルさんと同じ空気感を共有する」レンズでもあります。

元々85mmの単焦点レンズをメインにしていましたが、ロケーションを活かして撮影する際にモデルさんとの距離が離れてしまうことから、近づける50mmを使うようになりました。コミュニケーションが取りやすく、一緒に作品を創っていきやすい距離感です。

話しかけながら、動いてもらいながら撮っていくことで、息遣いや動きが感じられる写真、感情まで感じ取れる写真になると思います。

話しかけながら、動いてもらいながら撮っていくことで、息遣いや動きが感じられる
話しかけながら、動いてもらいながら撮っていくことで、息遣いや動きが感じられる

僕とモデルさんとの間に写真があってほしいと考えていて、モデルさんが表現しやすい舞台を作り、その上でモデルさんが表現する魅力を探し見つけるようなイメージで、撮影をしています。そのためには、撮影の雰囲気がとても大切で、自分から心を開いた状態で、相手を緊張させないようにコミュニケーションを取るようにしています。

開放F1.2のボケにより表現の可能性が広がる

開放F1.2のボケによりモデルさんをより際立たせられる

酒井: F値を1.2まで小さくできるということは、表現の幅が広がるということです。美しい豊かなボケにより、モデルさんをより際立たせて撮ることができます。

開放F1.2のボケにより表現の可能性が広がる

上の写真は、生い茂る葉を背景に、窓越しで撮影しました。モデルさんと背景の距離はそこまで離れていませんでしたが、滑らかにボケ、モデルさんが浮かび上がっています。窓の表面や枠によって写真に表情を加えながら、柔らかい世界観で写し出しました。

浅い被写界深度で手前の瞳以外はぼかし、モデルさんの眼差しをより印象的に

浅い被写界深度を活かし、手前の瞳にピントを合わせ、奥の瞳はぼかしました。モデルさんの眼差しを、より印象的に際立たせることができます。

F1.2という明るさで、暗所でも自然な空気感をすくい取れる

酒井:僕は普段から、自然光で撮りたいと思っています。作り込んでいない世界観、その場の空気感を写したいからです。F1.2という明るさは、暗い場所でも自然光で撮影できる可能性が高まります。

F1.2という明るさは暗い場所でも自然光で撮影できる
暗さを活かすとムードのある描写となる

この日は曇りで非常に暗い室内でしたが、窓からの微かな光でも明るく写すことができました。また、暗さを活かすとムードのある描写となり、「モデルさんがどういう感情なのか」想像が膨らむような表現もできます。

モデルさんがどういう感情なのか想像が膨らむような表現

まとめ

寄り引きしやすく、モデルさんとコミュニケーションが取りやすい50mm単焦点

酒井:寄り引きしやすく、モデルさんとコミュニケーションが取りやすい50mmの単焦点は、僕の撮影スタイルに合致しているレンズです。そして、開放F1.2により、撮影の幅が一気に広がりました。もちろん開放F値以外で撮ることもありますが、「表現の引き出し」を持っていることは重要です。美しくボケ、わずかな光もすくい取る、新たな表現との出会いもあります。
「より撮りたい」という気持ちにさせてくれるNIKKOR Z 50mm f/1.2 S。撮影者のマインドの違いで、撮る写真も変わると思います。

「より撮りたい」という気持ちにさせてくれるNIKKOR Z 50mm f/1.2 S

モデル:una( Instagram

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NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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開放F値1.2による圧倒的に美しく滑らかなボケ、高い解像力により、被写体を立体的に際立たせる。S-Line最高クラスの光学性能を堪能できる大口径標準単焦点レンズ。

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Photographer

酒井貴弘(フォトグラファー)
Photo: 酒井貴弘(フォトグラファー)

2019年にフォトグラファーとして独立。人物写真を主軸に広告や漫画誌、カルチャー誌、写真集、映像など分断のない領域で活動の幅を広げている。ナチュラルで透明感のある表現が人気を呼び、SNSでのフォロワー数は延べ18万に及ぶ。