<花×ポートレート>花を添えて、人物をより魅力的に
花をポートレートに取り入れることで、モデルの持つ雰囲気や世界観が美しく引き立ち、写真にストーリー性が生まれます。花を前ボケとして生かすと、写真に奥行きが生まれ、一気にプロのような1枚に。ピントはモデルの目にしっかり合わせておくことが大切なポイントです。

花の隙間から人物を覗き見るような構図で、まるで花畑の中にいるかのような視点に。明るい室内で、モデルには仰向けに寝てもらい、左手に花束を持ってカメラに向かってその手を伸ばしてもらいます。撮影者も、カメラを持っていない手で別の花束をレンズの間近に差し込み、手前の花をぼかして重ねました。被写体検出を人物に設定し、モデルの瞳にピントを合わせ、花がモデルを囲むように撮影位置を調整してシャッターを切ります。とろけるようにボケた花が額縁のように人物を囲む、幻想的な作品に仕上がります。
撮影前には、どのような世界観にしたいかをイメージし、それに合わせて花やモデル、衣装、撮影場所を決めていきます。花とモデルの雰囲気が合っているかも意識して。季節の花や、花言葉を参考に選ぶのもおすすめ。今回は、白や淡い色の花を中心に選び、モデルの白い衣装や明るい背景と馴染ませて、全体を柔らかく儚い印象に。オレンジ色の花をさりげなくアクセントにしています。
F値が小さく焦点距離50mm前後のレンズを選ぶと、大きく柔らかなボケ感を生かしつつ自然な距離感で人物を捉えられます。
撮影時のポイント

- 撮りたい世界観に合わせて、花やモデル、衣装、撮影場所を決める
- F値が小さく焦点距離が50mm前後のレンズを選ぶ
- モデルに仰向けに寝てもらい、花束を持つ手をカメラに向かって伸ばしてもらう
- 撮影者も別の花束をレンズ間近に持ち、前ボケを重ねる
- ピントはモデルの目に合わせる
撮影情報

使用機材・撮影データ
- カメラ:Z5II
- レンズ:NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
- 焦点距離:50mm
- 絞り値:f/1.6
- シャッタースピード:1/200秒
- ホワイトバランス:晴天
- 露出モード:マニュアル
- 測光モード:マルチパターン測光
- 露出補正:+1.7段
- フォーカスモード:AF-A
- ISO感度:200
おすすめ機材

Z5II
上位機種譲りの高性能を実現し、一瞬の動きを捉える撮影性能と暗いシーンへの対応力が向上した、フルサイズミラーレスカメラ。自分らしさを色で表現できる「イメージングレシピ」に対応。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
開放F値1.2で圧倒的に美しく滑らかなボケを実現するS-Line最高クラスの光学性能を、静止画でも動画でも堪能できる大口径標準単焦点AFレンズ。
撮影バリエーション

モデルの顔に大胆に寄った、一目で引き込まれる印象的な作品。モデルの瞳を際立たせるために顔の前、瞳の上下に花を段差をつけて配置します。モデルの表情も感じられるよう花の位置を微調整し、瞳にピントを合わせ、手前の花をぼかして撮影。花を前ボケにすることで奥行きを生み、人物の表情を引き立てています。鮮やかなオレンジ色の花と黒い髪のコントラストもポイントです。

室内撮影では、レースカーテンを活用するとバリエーションが広がります。花束を抱えたモデルというシンプルな被写体ですが、カーテン越しに差し込む柔らかい自然光を生かして全体をふんわりと見せ、儚さを表現しています。花と顔だけではなく、モデルの白い衣装や白いカーテンの背景まで写し込み、世界観を作っています。カメラのバリアングル式画像モニターを活用し、モデルの目線よりもやや高い位置から撮影しています。




