2026年度 第2回 TopEyeフォトコンテスト
- TopEye
- 単写真部門 新人賞
単写真部門 入賞作品
意図的にノイズや粒子感を加える表現は昔からある手法ですが、この作品は、そのノスタルジックな質感が被写体や空気感によく合っています。モデルがポーズを決めすぎず、日常のさりげない一瞬のように写っていることも印象的です。左側の前ボケも効果的で、偶然その女性に出会ったような瞬間性が生まれ、いつの時代なのか分からないような独特の雰囲気につながっています。さらに空間の雰囲気を引き出すのであれば、人物がもう少し手前を歩いている瞬間を狙ってみるのもいいでしょう。撮影位置や被写体との距離を変えることで、よりドラマチックな表現に辿り着くかもしれません。(熊切)
競技のハイライトだけでなく、その前後に起こった出来事まで観察し、「ここだ」という瞬間を見つける視点が表れていますね。倒れている人物と、息を切らしているのか、お辞儀をしているのか分からない人物など、対照的な3人の選手をうまく画面に収めることができています。左右の人物を画面の端に配置したことで、それぞれが競技を終え、別々の世界へ戻っていくような隔たりが感じられる点も印象的です。一方で、単写真だからこそ、背景からどのような競技や場所だったのかがもう少し伝わるように撮影してみてもよいのかなと感じました。(秋山)

「ユーモア写真賞」を作りたくなるくらい、面白い一枚です。何より、少女の表情がとてもいい。水が勢いよく降り注ぐ状況では、思わずこんな顔をしてしまうという共感性もあり、見る人が自分の体験に重ねてしまうようなユーモアがあります。ただ表情だけを大きく切り取るのではなく、なぜこの表情になったのかが分かるように、水をまいている機械や降り注ぐ水までしっかり写し込んでいるところも見事です。場合によっては、さらに周囲の空間を広く取って少女がポツンと写るようにすると、よりシュールな面白さが生まれるかもしれません。「間を取ることで面白さを高める」というのも効果的な手法の一つなので、ぜひ試してみてください。(熊切)