連載企画『写真家と学ぼう! カメラ初心者ガイド』。カメラ初心者のナツキちゃんと一緒に、カメラや撮影の基本を学んでいきましょう!
Step11は「ファインダー撮影」と「ライブビュー撮影」です。ファインダーをのぞく撮り方と、液晶モニターを見る撮り方ではどう違うのか? それぞれの構え方のポイントと合わせて、フォトグラファーの鎌田風花さんに教えていただきます。
ナツキちゃん
スマホで写真を撮っていたが、「もっと素敵な写真を撮りたい」とついにカメラを購入。選んだのはAPS-Cサイズのミラーレス「Z fc」と単焦点レンズ「NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)」。モットーは「とりあえずやってみる」。好奇心旺盛で、少しうっかりやさんな女の子。鎌田風花さん
ナチュラルな風景や人物写真を得意とするフォトグラファー。家族写真の出張撮影や広告撮影なども行っている。

カメラって「ファインダー」と「液晶モニター」で写りを見ながら撮影できるじゃないですか。どっちで撮るのがいいんですか?

私は、のぞけるときは極力ファインダーで撮ってるかな。でも、花を撮るときなんかはしゃがんだりすることもあるから、ライブビュー撮影と半々くらいだね。
好みもあるけど、それぞれの特徴を覚えて使いわけられると、撮影の幅が広がると思うよ!
ファインダー撮影とライブビュー撮影
ファインダーをのぞいて撮ることを「ファインダー撮影」、液晶モニターを見ながら撮ることを「ライブビュー撮影」と呼びます。


左:ファインダー撮影、右:ライブビュー撮影

ライブビュー撮影のほうが大きな画面で確認できていいと思うんですけど、ファインダー撮影はどんなメリットがあるんですか?

ファインダーをのぞくと写る景色に夢中になれて、写真の楽しさを体感できると思うよ。

たしかに、ファインダーをのぞくときってワクワクします!

それに、ファインダーのほうがまわりの明るさの影響を受けにくいし、カメラが体に近いからブレも抑えやすいんだ。
2つの特徴をまとめるとこうなるよ!
【ファインダー撮影】
- 視認性:外からの光が入りにくいため、周囲の明るさの影響が少ない。
- 安定性:カメラが体に近いため、安定しやすく、手ブレしにくい。
- 自由度:目線の高さでしか撮れない。
【ライブビュー撮影】
- 視認性:周囲の光が液晶モニターに当たり、反射などで見えにくい場合がある。
- 安定性:カメラが体から離れるため、手ブレには注意が必要。
- 自由度:可動式モニターの場合は、目線の高さ以外でも楽な姿勢で撮影でき、タッチ操作もできる。

ライブビュー撮影は、低い位置や高い位置も無理なく構えられるから、どう撮るかで使いわけられるといいね!

ファインダー撮影とライブビュー撮影の両方をできるようになりたいので、コツを教えてほしいです!

任せて!
ファインダー撮影

まずはファインダーののぞき方から。
【ファインダーののぞき方】
- 見やすいほうの目で、ファインダーをまっすぐのぞく。
- 目をできるだけ近づけると、写りをはっきり確認できる。

右目でのぞく人が多いと思うんだけど、私は左目のほうが見やすいんだ。どちらの目でのぞいても、撮影には問題ないよ。

私は右目ですね。
ちなみに、のぞいている目と反対側はつむってもいいんですか? 自然とそうなっちゃうんですけど…。

片目でのぞいたほうが、ファインダーの中の写りに集中できるからね。両目をあけて撮るメリットは、人が多い場所とかでファインダーで写りを確認しながら、もう片方の目で周囲の状況も確認できることなんだ。

じゃあ、私も両目で見るトレーニングをしたほうがいいんじゃ?

そういうときは、ライブビュー撮影にすれば大丈夫だから。

そっか、安心しました!

ファインダーをのぞいたら、構え方だね。手ブレを防ぐためのポイントがあるよ。
【カメラの構え方】


- 右手でカメラ右側を握り、シャッターボタンは人差し指で押す。
- 左手でレンズの下を支える。ズームレンズの場合は、親指と人差し指で焦点距離を調整する。
- カメラを持つ手がグラつかないように両脇をしめる。
- 脚を軽く開くと安定を保てる。

ファインダー撮影は、脇をしめることでカメラを安定させることができるんだ。シャッターボタンを押す瞬間に息を止めて手に集中すると、かなりブレを抑えられるよ。

息を止めて集中…。やってみます!!

脇が開くと、カメラがブレやすくなっちゃうから注意してね!

“脇はしっかりしめる”ですね。わかりました!

さっきはカメラを横に構える場合だったけど、縦に構える場合にもポイントがあるんだ。

縦に構えて撮ったことなかったな~。
【縦(縦位置)の構え方】
- 右手が上:横の構えから切り替えが早くできるのが特徴。ただし、脇が開きすぎないように注意。
- 右手が下:脇が自然にしまり安定しやすくなる。

縦の場合は、右手の位置でも構え方が変わるんですね。

両方を試してみて、自分に合った構え方にしてみてね!
私は、脇がしまってカメラが安定する「右手が下」の構え方が多いかな。

試してみます!
ライブビュー撮影

次は、ライブビュー撮影だね。カメラのストラップの使い方もポイントになってくるよ。
【カメラの構え方】


- 液晶モニターが見やすい位置までカメラを顔から離す。
- ブレないように左手で下からしっかり支える。
- ストラップをピンと張らせて構えれば、ブレを防ぐことができる。
- まわりの光の反射などで見えにくい場合は、液晶モニターの角度を調整する。光の角度によっては自分の体で光をさえぎることもできる。

ストラップで安定させるんですね!

落下防止のためのストラップだけど、ブレを抑えるのにも活躍してくれるんだ! これは縦に構えるときも同じだよ。
【縦(縦位置)の構え方】
- 液晶モニターに手がかからないように右手を上にし、左手でレンズとカメラを下から支える。
- 縦に構えるときもストラップを張らせるとブレにくい。

ストラップ、必ずつけます!

ライブビュー撮影は、目線とは違う高さで撮るときにも便利だから、そのポイントも押さえておこう!
【低い位置での構え方】
- 液晶モニターを上向きにして、見下ろすような姿勢に。
- 腰より下の位置で撮る場合は、片ひざ立ちになって上半身を安定させる。
- ストラップが突っ張って思う位置で撮れない場合は、首から外す。ストラップを腕に巻いておけば、モニターの前に来たりせず、撮影に集中できる。
- 地面すれすれの位置でシャッターボタンを押しにくい場合は、親指で押す。
【高い位置での構え方】
- 液晶モニターを下に向け、カメラを持ち上げる。
- 左手はレンズを握るようにして持つと安定する。
- ストラップが突っ張って思う位置で撮れない場合は、首から外す。ストラップを腕に巻くと、邪魔にならず◎。

ライブビュー撮影なら、いろんな位置から撮れていいですね!

しかもバリアングル式モニターなら、縦に構えた状態で低い位置からも高い位置からも撮れるんだ!



特に低い位置は、普段の見え方との違いが大きいから、新鮮に写ると思うな。


Z fcのバリアングル式モニターを生かして、低い位置で撮影

わぁ、素敵ですね!

バリアングル式モニターを生かしたライブビュー撮影なら、自撮りも写りを確認しながら撮れるよ!

バリアングル式モニターのライブビュー撮影は、自由度がかなり高いですね。Z fcでいろんな撮り方ができるようになりたいです!
カメラのブレを抑えるためのTIPS
まわりにカメラや体を固定できそうなものがあれば、活用してみましょう。
- 片ひざ立ちで、カメラを持つひじを固定する。
- ベンチや柵、テーブルや台などでカメラや手を支える。
NEXT STEP!
次は「アングルとポジション」です。カメラの位置や角度によって、被写体や背景の写り方が大きく変わります。被写体をより魅力的に撮るための使いわけのポイントを、フォトグラファーの嵐田大志さんに教えていただきます。
キャラクターイラスト:福士陽香(@f___haru)
Supported by L&MARK
