NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II|写真家・yukkeyが選ぶ、風景撮影のベストレンズ

一つの被写体と向き合う写真家が、撮影のためにレンズを1本だけ選ぶなら――。yukkeyさんが風景撮影のレンズとして選んだのは「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」です。

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
目の前の風景に対してあらゆる場面でベストな画角を選ぶことができ、高い解像力と豊かなボケ味で表現できる1本。「便利でありながら描写に妥協がなく、私の“標準”となるレンズ」とyukkeyさんの相棒となっているNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIの魅力を、風景撮影にかける思いと共に迫ります。
yukkeyさん(フォトグラファー)

滋賀県を拠点とするフォトグラファー。四季の移ろいをテーマに、風景写真を撮影。
ショート動画でポイントをチェック!
「yukkeyが選ぶレンズNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」をショート動画でも紹介しています。ぜひご覧ください。
大切にしているのは、目の前の風景を自然な美しさで、自分らしく再現すること

yukkey:写真を始めたのは8年前。会社の先輩に誘われて写真教室に行ったのがきっかけです。
それまでスマートフォンで撮るぐらいでしたが、教室で出会った友人たちの風景写真に衝撃を受け、「自分も人の心を動かすような写真を撮ってみたい」と思い、風景撮影を始めました。

風景を撮り続ける魅力は、大きく二つあります。
一つは、風景写真を通じて、日本の四季の美しさを再認識したことです。桜、新緑、花火、紅葉、雪景色——季節はあっという間に移り変わっていきますが、その儚さにも美しさを感じています。そんな「自分が感じた美しさを自分らしく表現したい」、そして「自分が撮った写真を見てくれている人がいること」が撮り続ける原動力になっています。

もう一つは、風景撮影が「旅行の延長」にあることです。撮影は誰かと一緒に行くことが多く、車を走らせて、ご当地の美味しいものを食べて、観光して、ついでに季節の風景を撮る。撮影だけが目的ではなく、その土地を楽しむ時間の中に写真があるからこそ、何年続けても飽きることがないのだと思います。

その中で、私が風景撮影で大切にしているのは、「目で見た光景を自然な美しさで、自分らしく再現すること」。そのために意識しているのが「透明感」と「立体感」です。色被りがなく白が白として見える透明感と、前景・主題・背景で奥行きを演出する立体感を追求しています。

そんな1枚を通して、日本の四季の美しさと、その場に立っているかのような空気感まで伝えたいと思っています。
yukkeyが選ぶ風景撮影のベストレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」

yukkey:風景撮影を始めた頃、他の方の写真を見て「ダイナミックな風景を撮りたい」と思い広角ズームレンズを使っていました。それから映像制作も始めるうちに、標準ズームの万能さに惹かれ、風景撮影では24-70mmを多用するようになったのです。そして、「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」を使ってみると、その描写力や機動力に驚き、使い込むほどに手放せなくなり、今では私の“標準”レンズになっています。
風景のあらゆる瞬間を捉え、その場の空気感まで表現できる

左:24mm、右:70mm
yukkey:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIはどんな場面でも良い結果を出してくれる、風景を撮りに行く時のファーストチョイスとなるレンズです。
24mmでダイナミックな風景を、70mm+開放F2.8で自分らしい切り取りを。1本で風景のあらゆる瞬間に応えてくれます。短い最短撮影距離で被写体にぐっと寄ることもでき、肉眼で見ている以上の美しさを発見することもできます。その輪郭はとても柔らかく、なだらかに溶けていくので主題だけが自然に浮かび上がり、単焦点レンズのような描写です。

また、ハイライトからシャドウまでの豊かな階調表現が生む奥行きと立体感は、目で見た光景がそのまま写真の中にあるようなリアルさで、まさに私が求めている写真表現を叶えてくれます。
こちらの写真は、開放F2.8で手前の紅葉をぼかし、その隙間から水面に佇む鶴を捉えました。赤・青・白の3色に整理された画面の中で、前ボケのなだらかさが、その日の空気まで写してくれたように感じています。

上の写真は、画面のほとんどが白という極端な条件でした。それでも左から差す柔らかい朝日が表現され、霧の濃淡や木の枝先まで緻密に描かれています。このレンズはどのような場面でも目で見た光景を正確に再現してくれます。
逆光に強い描写力により思いのままの構図で、透明感のある表現が叶う

yukkey:私は朝夕の逆光を生かした撮影も多く、強い光源が入ってもゴーストやフレアが出ず、抜けの良いクリアな描写性能を求めています。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、メソアモルファスコートとアルネオコートによる逆光耐性が優秀です。朝日や夕日が画面内に入る場面でもクリアな描写が得られ、構図に制限がでないので自分の思いのまま撮影ができます。

太陽をこれだけ大胆に入れているにもかかわらず、フレアやゴーストなどによる濁りがありません。画面全体のコントラストが保たれ、「白が白として、黒は黒として見える」という、私が考える“透明感”が反映されている1枚です。さらに、花びらが光を透かし、淡いピンクが白飛びする寸前で踏み留まってくれました。強い光の中でこれだけの階調が保たれるからこそ、その場に流れていた澄んだ空気まで写し取ることができたのだと感じています。

夏には花火をよく撮ります。花火は無数の点光源と細い光跡の集合体なので、滲みがあると全体がぼやけた印象に。この1枚は、光の粒の一つひとつ、そして水面に映り込んだ光まで、滲みなく描き切ってくれました。暗所は粗の出やすい条件ですが、このレンズなら安心して任せられます。
高い機動力で「もっと撮りたい」と思える

yukkey:風景撮影では、レンズを複数持っていくことが大半です。車移動といえど、現地に着いてからはカメラバッグを背負っての徒歩移動。その時、このレンズは約675gと軽く、「もう少し撮ってみよう」と体力的・精神的に前向きな気持ちになれます。

24mm・F8・1/4秒・ISO100
軽いため手持ち撮影でもブレにくいです。この時も川の流れを手持ちでスローシャッター撮影し、滑らかに描写できました。三脚を使えない場所でも撮影の可能性が上がり、「撮りたい」を諦めずに、表現を追求できます。

70mm・F6.3・1/3秒・ISO100
また、高い防塵・防滴性能とフッ素コートのおかげで、前玉に付いた水滴もさっと拭き取れて撮影のテンポが落ちません。さらにインターナルズームなので、鏡筒が伸び縮みせず飛沫を吸い込む不安がない。精神衛生上、これは想像以上に大きなメリットで、機材を気にすることなく撮影に集中できます。
まとめ

yukkey:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、風景はもちろん、ポートレート、スナップ、旅先や日常の切り取りまで、この1本で完結してしまう万能さがあり、しかも描写に妥協がありません。撮りたいものがまだ定まっていない人には「自分の好きな画角」を教えてくれる基準になり、撮りたいものが決まっている人にはその表現を最高画質で応えてくれるレンズです。
また、映像用としても魅力を感じています。高速で正確で静かなAF、フォーカスブリージングの少なさ、重心移動の少ないズーム、寄りに強い最短撮影距離など、信頼性が非常に高いです。私はZRでこのレンズを使っていますが軽量で持ち歩きが苦になりませんし、写真を撮っていて「今の光景を動画でも撮りたい」と思った時にすぐ映像も記録でき、機材を最小限にしたまま写真も映像も高い次元で残せます。

私はこれからも変わらず、日本の四季の風景と向き合い、写真と映像の両輪で表現を突き詰めていきたいと考えています。壮大な風景も、自分らしい切り取りも、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIなら余さず応えてくれるので、あとは自分の感性を磨いていくだけです。
おすすめ機材
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
高い描写性能・信頼性を発揮する、開放F値2.8ズームレンズ。質量は約675gと軽く、インターナルズーム機構を採用。優れた機動性と携行性を実現。光学性能の向上による美しく自然なボケ描写で、作品性をさらに高めることができる。




