広角・標準・望遠はどう使い分ける?撮りたい表現に合わせた焦点距離の選び方

皆さんは、何mmの焦点距離のレンズをよく使いますか?焦点距離を変えることで、写り方は大きく変わります。
今回はフォトグラファーの相沢亮さんに、広角・標準・望遠と分類される焦点距離による写りの特徴、シーンや撮りたい表現に合わせた焦点距離の使い分けを教えていただきます。
相沢亮さん(フォトグラファー)

東京を拠点に写真家・ライターとして活動。旅記事の執筆、広告撮影、雑誌への寄稿など活動の幅を広げる。
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「表現に合わせた焦点距離の使い分け」をショート動画でも紹介しています。ぜひご覧ください。
焦点距離による写りの違い

相沢:同じ位置から撮影した場合、焦点距離が短いほど広く写ります。一方で、焦点距離が長いほど写る範囲が狭くなり、遠くのものが大きく写ります。

※フルサイズで70~135mm程度の焦点距離を「中望遠」とも呼びます。
焦点距離は「広角」「標準」「望遠」と分けられ、それぞれ以下のような特徴があります。
- 広角:周囲を広く写せる
- 標準:人の見ている景色に近い写り方
- 望遠:遠くのものを大きく写せる
表現に合わせた焦点距離の使い分け

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/40mm
相沢:焦点距離による写りの特徴を踏まえた上で、撮りたい表現に合わせてどのように使い分けるのか紹介します。
【広角】その場の臨場感、景色の雄大さを表現

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S/14mm
相沢:広角では写る範囲・情報量が増え、臨場感や風景のスケール感を表現できます。

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S/20mm
ブルーアワーに浮かぶ月、広角で地上まで入れることで、その場所ならではの情景を伝えられます。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/25.5mm
陽が沈む頃、夕日に向かっていくような雲を波が動いているように写しました。広角では、手前が大きく・奥が小さく写り、遠近感や奥行き感を強調することができます。
【標準】目で見ているような自然な画角で切り取る

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/55mm
相沢:標準の焦点距離は実際に目で見ているような自然な画角で、自分が惹かれた光景を素直に写し出すことができます。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/46mm
空と夕暮れに染まる街並みを切り取りました。標準では前景と背景、地上と空をバランス良く写すことができます。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/56mm
情感漂う夜のシーン。遠近感などの誇張がなく、その場の空気感まで表現できるのが魅力です。
【望遠】特に見せたい部分を際立たせる

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/200mm
相沢:望遠では、小さな被写体・遠くの被写体を大きく写し出せます。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/140mm
夏の大きな入道雲を切り取りました。望遠では、写す要素を絞れるため、見せたい被写体の迫力や魅力を際立たせることができます。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR/200mm
望遠は、同じF値でもボケやすく、被写体と背景が近づいて感じる「圧縮効果」が得られるのも特徴です。上の写真では水面の煌めきが大きな玉ボケとなり、主題の植物の近くに配置できるため、美しいワンシーンを表現できました。
まとめ

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
相沢:被写体やシチュエーション、表現に応じて適切な焦点距離は変わってきますが、以下をベースに決めています。
- 広角:目の前の情景をより広く伝えたい時、臨場感などを伝えたい時
- 標準:目で見たような情景、その場の空気感をそのまま写し出したい時
- 望遠:主題を際立たせたい時、画角内を整理したい時
焦点距離の使い分けの感覚を掴むためには、自分が心地良いと感じる焦点距離を起点に考えるのがおすすめです。例えば50mmが好きな場合、人物の撮影でもっと臨場感を出したいなら35mm、背景をぼかして表情を際立たせたいなら85mmなど、起点となる焦点距離を見つけ、表現の幅を広げていくのが良いのではないでしょうか。
おすすめ機材
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
小型軽量で高性能な高倍率ズームレンズ。高い手ブレ補正機構を搭載し、機動力を確保しながら様々なシーンを撮影したい時に適した1本。






