<スローシャッター>ブレを生かして、時間の流れを描く写真表現
1枚の写真の中に“時間”をも写し込める、スローシャッター。動きの軌跡がブレとして重なることで、曖昧さや揺らぎ、そして余韻までも表現できます。カメラのシャッタースピードをいつもより遅く設定し、ブレを表現方法のひとつとして取り入れてみませんか。

撮影を始める前に、「何を止めて、何を動かすか」を決めておきます。背景を止めて被写体を動かすなど、静と動を意識することで、画面全体がブレてしまうのを防げます。撮影モードは「Sモード(シャッター優先オート)」に設定。選んだシャッタースピードに合わせて、適正露出となるような絞り値をカメラが自動で設定してくれます。シャッタースピードは、秒数を遅くする(=数値を大きくする)ほど、動きの軌跡がはっきり写るようになります。
今回は背景を止めて、スイートピーを動かし、シャッタースピード1秒で撮影しました。三脚を立てて、カメラの撮影モードをSモードにし、セルフタイマーを使用します。花は一定方向に動かしますが、最初の0.5秒ほどは固定しておくと、輪郭が残せておすすめです。薄暗い環境のほうがシャッタースピードを遅く設定できるため、曇りの日に室内で照明を消して撮影しました。
撮影時のポイント

- 止めるものと動かすものを決める
- 撮影モードを「Sモード(シャッター優先オート)」に設定
- シャッタスピードを遅め(1秒)に設定
- 三脚を立て、セルフタイマーを使用
- 「手ブレ補正」の設定をOFFにする
- 最初の0.5秒は花を固定し、その後に一定方向に動かす
撮影情報

使用機材・撮影データ
- カメラ:Zf
- レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
- 焦点距離:70mm
- 絞り値:f/13
- シャッタースピード:1秒
- ホワイトバランス:晴天日陰
- 露出モード:シャッター優先オート
- 測光モード:マルチパターン測光
- 露出補正:0段
- フォーカスモード:AF-S
- ISO感度:100
- ピクチャーコントロール:Tender Clear(鎌田風花オリジナルレシピ)
- その他使用機材:三脚
イメージングレシピ:クリエイターやニコンオリジナルの色設定を公開しており、レシピとして保存できます。
※イメージングレシピはフレキシブルカラーピクチャーコントロール対応の機種のみご利用いただけます。
おすすめ機材


NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
静止画・動画を問わず高い機動力・信頼性・描写性能を発揮する、新時代の開放F値2.8ズームレンズ。ズーミング時にも全長が変化しないインターナルズーム機構を採用。
撮影バリエーション

止まっている花に対し、カメラで円を描くように動かして撮影し、半透明のような幻想的な1枚に仕上げました。撮影モードはSモードで、シャッタースピードは1/2秒。画面全体がブレてしまわないよう、カメラを動かす際は、中心となる軸をできるだけ動かさないよう意識して。ファインダーを覗くよりも少し顔を離したほうが回しやすくなります。思い描いた仕上がりになるまで、諦めずに何度も挑戦することが大切です。
屋外の明るいシーンでスローシャッター撮影をする場合は、レンズにNDフィルターを使うと白飛びを抑えられます。

動かない石壁を背景に、歩く人を撮影した街角スナップ。静と動を明確に写し、過ぎていく時間を写真で表現しました。背景はできるだけシンプルな石壁を選び、動く人の時間の流れを際立たせています。青いオーニングをアクセントに写し込み、写真にリズムをプラス。撮影モードはSモード、シャッタースピードは1/15秒に設定。手持ち撮影時は「手ブレ補正」の設定をONにします。シャッタースピードは遅すぎると人の残像が弱くなってしまうため、歩くスピードに合わせて調整しながら何度も撮影してみましょう。




