<ニッコールクラブ会員展>
中沢 賢治Pakistan - 周縁から都市へ
会期
開催内容
私のパキスタンへの興味は西域とガンダーラ地方への憧れから始まっている。北の山岳地帯にあるフンザ周辺、首都イスラマバード、古都ラホール、南のアラビア海沿岸にあるカラチなど各地を訪れた。インダス川が流れていく途中には、切り立った川沿いの深い谷間、東側のインドと共通点の多い地域、西側のアフガニスタンと結びつきの深い地域、南部沿岸の岩山地帯などがあり、それぞれに独自の文化が残る。
人々のエネルギーに満ちた表情と多様な文化遺産に触れて、この国に強く魅了された。旅を重ねているうちに私が壮年期に仕事で経験した中央アジアのイスラム諸国との共通点も多いことに気が付いた。多様な民族構成とその意見調整、隣国との国境紛争、都市と周辺との格差がもたらす人の移動、環境汚染の深刻化など、この国が直面している課題は多い。
今回の展示は2025年に第31回酒田市土門拳文化賞の奨励賞作品(30枚組)となったパキスタンのスケッチをさらに拡大したものである。この作業はこれからも継続していきたい。
(中沢 賢治)
プロフィール
1956年、新潟県生まれ。
1986年より米国ペンシルバニア大学院留学。行政管理学修士。国際連合工業開発機関(ウィーン)を経て、1993年より欧州復興開発銀行 (ロンドン) に勤務。1999年よりウズベキスタン、北マケドニア、キルギス共和国で駐在事務所長を歴任。2015年に退職。帰国後、様々な講座、ワークショップで写真を学ぶ。
受賞歴
2021-23年 「フォトコンテスト神奈川」 最優秀賞 3回 (3年連続)
2025年 第31回 酒田市土門拳文化賞 奨励賞受賞
作品集
写真集「黒い夏・炎」(2023年。株式会社エスエス企画)。Apprecie Academy「中西敏貴x三村漢写真集制作講座」での制作作品。
写真集「僕らはみんな生きているーミャンマー旅の印象」(2023年。株式会社エスエス企画)。



