<ニコンサロン>
ハナブサ・リュウN’oublie pas - わすれない -
会期
開催内容
私は1970年代末より、パリと東京を主な拠点として、敬愛する表現者の肖像を撮ることを写真家として一番大切な仕事にしてきました。 ただ、長く続けていると深い哀しみにも直面します。これまでも多くの方々を失いましたが、近年は自分に近い世代、もしくは年少の方も含まれるようになり、ひときわ残念で辛い出来事が続きました。
「人は二度死ぬ」 という言葉があります。一度目は、「肉体的な死」、二度目は、「人から忘れられたとき」ということです。その言葉は、人生の儚さと記憶の大切さを教えてくれます。
「写真」はある人間が生存していたということを証明する ― ロラン・バルト <明るい部屋>より。
その人間が生きていた証として、写真は「記録」であり、人々の「記憶」を蘇らせる力があります。出会った方々の素晴らしい表現活動、人間としての優しさ寛大さをわすれないために、そして、私の尊敬する強い想いを表現するために、改めて作品として残しておきたいと思いました。
※ロラン・バルト著「明るい部屋」花輪 光訳_みすず書房刊より一部を引用しました。
(ハナブサ・リュウ)
プロフィール
1949年、大阪府生まれ。
1970年、銀座ニコンサロンでの写真展「もうひとつなにか」で写真家としてデビューする。
1978年から4年間、1991年から8年間パリに滞在。その後もパリと東京を主な舞台に、作家、俳優、映画監督、芸術家の肖像を撮ることをメインとし、他にファッションや料理、建築や芸術作品、旅や異文化など広い世界をテーマにしている。 主な写真集に『KABUKI』、『フェミニテ』、『プレザンス』、『MARURU』、『PARIS PARIS』、俳優・真田広之写真集『L'HOMME』 など。 共著に『ルーヴル美術館』『パリ オルセー美術館』。印象派の画家『モネ』、『ルノワール』、建築家『ル・コルビュジエ-モダニズム建築の美を追いかけて』。 フランス料理のシェフ『アラン・デュカス- 進化するシェフの饗宴』など。 また、主な写真展として、『意識の彼方からやってくるもの』、『パリに生きる女たちの肖像』、『BAROQUE』、『美の王国』、『身体作品』、『パリの肖像 1976-2016』、『ル・コルビュジエを追いかけて』、『肖像✦身体』など多数開催。



