<ニコンサロン>
高村 鉄五郎人生の針
会期
開催内容
90歳を過ぎた祖父は、体力も気力もすでに衰えており、1日のほとんどを家の中で過ごしている。
外の喧騒から切り離された、静謐な空間の中で暮らす祖父を観察していると、日常の澱が音もなく沈んでいくようで、たどたどしく部屋から部屋へと歩く姿がまるで、自身を抜き去る長針を横目にわずかに針を進める、時計の短針のように感じられた。
この平穏で退屈な日々は、果たしていつまで続くのだろうかーー。
不安と安らぎが混ざることなく交じり合い、私は祖父が刻む「人生の針」を見つめている。
(高村 鉄五郎)
プロフィール
1991年 埼玉県生まれ
都内スタジオ勤務後、アシスタント経験を経てフリーのカメラマンとして活動を開始。
《個展》
2021年「kaleidoscope 2021」Fen.gallery(中目黒)
2022年「kaleidoscope 2022」Gallery&Space TATSUMI(新小岩)



