目次
1日目
6年振りの開催! 開会式の様子
3日間に及ぶTopEye全国高校生写真サミットが、6年ぶりに開催。全国から写真へのアツい気持ちを持った10校の仲間たちが集合しました!
ニコンミュージアムツアー /自己紹介 /
撮影実習作戦会議
ニコン(本社)イノベーションセンターに併設されているニコンミュージアムを見たあとは、サミット参加者だけに作られた自己紹介カードをみんなで交換! そして、翌日の撮影実習に備えてグループで作戦を練りました。
2日目
サミットならではのイベント! 撮影実習
2日目の午前は、異なる学校の生徒たちが5人1組となり、3つのエリアで撮影実習を行いました。天気にも恵まれ、写真家の先生方にアドバイスをもらいながら、思い思いに街を切り取ります。
A,B GROUP天王洲アイル周辺 with 秋山 華子先生
東京/天王洲 @Tennoz Art Festival 2019 Art work by DIEGO
C,D GROUP浜松町周辺 with 熊切 大輔先生
E,F GROUP有楽町周辺 with 松尾 純先生
写真セレクト指導 / プリントワークショップ
2日目の午後は、撮影実習で撮影したデータをセレクトし、ひとつの組写真に。 カメラの操作方法から、セレクトする際のポイント、プリンターの使い方など、写真家の先生方に指導してもらいながら翌日のプレゼンへの準備を進めました。
社員食堂で懇親会が開かれました
2日目の夜にニコン本社で行われた懇親会。仲間同士でおいしいご飯を囲んだり、自己紹介カードを交換し合ったりなど、学校の垣根を越えて仲間と絆を深める時間になりました!
3日目
撮影実習で撮影した、グループ作品の発表
3日目は、ニコン本社のアトリウムに全員集合。前日の撮影実習で制作した組写真作品のプレゼンを行いました。 自作の詩からスタートするなど、アイデアに富んだ発表で作品に込めた思いをアピール!
A GROUP:テーマ「なんとかなったよね」
テーマ解説:私たちは地方出身で、最初は東京を無機質で冷たい色の街だと感じていました。赤は危険や注意の象徴に見えていましたが、多くの人に声をかけ、撮影を承諾してもらい、モデルになってもらう中で、赤は次第に温かい色へと変わっていきました。街も灰色から少しずつ鮮やかになり、埋もれていた東京の優しさに触れることができました。慣れない東京での挑戦だったけど、私たち、なんとかなったよね。
秋山先生より講評
普段撮る被写体がそれぞれ違うメンバーが集まり、まずは撮ってみようという姿勢から制作が始まりました。撮影中も互いの写真を見せ合い、相談しながら作品を掘り下げていく姿が印象的でした。赤というモチーフを通して、色の意味だけでなく自分自身と向き合い、思いを重ねていったことが伝わってきます。刺激を受けながら成長していく過程が作品に表れており、見る人に“あぁ、どうにかなるんだ”という力を与える、温かくパワーのある作品でした。
B GROUP:テーマ「あふれる」
テーマ解説:私たちは、個性的な壁や場所で、それぞれ違う制服や髪型のまま撮影しました。写真を選んでいく中で、髪型も制服もバラバラな自分たちを見ていたら、個性は無理に出そうとして作るものではなく、いつの間にか自分の中にあるものだと気づくことができました。今までは周りがキラキラして見えていましたが、今はこのままの自分をそれぞれが愛していきたいと思っています。好きなものを買い、撮り続けること。それが私たちの個性です。
秋山先生より講評
以前からの友達のように和やかな雰囲気で制作していましたね。アイデア出しも積極的で、現場で実現可能かを考えながらテーマを探っていた様子に、各々のこれまでの積み重ねを感じました。慣れない環境で自分を見失いがちな中、カラフルな背景の前で笑顔のないポートレートをそろえ、それぞれの個性を浮かび上がらせた点もよかったです。見る人が過去や今の自分と重ねられる共感性の高い作品で、短い時間の中でも粘り強く自分と向き合う姿勢に心を打たれました。
作品注釈
- 東京/天王洲 Tennoz Art Festival 2019 Art work by DIEGO
- River eyes Tennoz Art Festival 2021 Art work by KINJO
- Untitled ©Tennoz Art Festival 2025 Art work by Barry McGee
- 何も語るな、何も記憶するな、全て忘れろ ©Tennoz Art Festival 2025 Art work by 浅井裕介
- 巡り巡る ©Tennoz Art Festival 2021 Art work by 吉野もも
C GROUP:テーマ「あの日は、」
テーマ解説:あなたに出会ったあの日を探しました。あの日、澄み渡る冬の風が頬を優しく撫でる、枯れた日でした。そんな思い出を胸に抱きしめ、今日を歩きました。あの日のあなたに会えることを願って。東京の街は正しく、人と人が行き交い、淡々と過ぎ去っていく時間が流れているように感じました。けれど、過ぎ去った愛おしい時間を眺めることで、今ある幸せをもっと拾い集めようと思えた時間でした。
熊切先生より講評
感情や心の動きに軸足を置いた作品づくりが印象的でした。街の風景を漠然と見つめる視点を、モノクロとカラーの組み合わせという難しい構成でうまくまとめています。タイトル『あの日は、』は小説の書き出しのようで、見る人に想像の余地を与え、“もし自分がそこにいたら”と考えさせる力があります。写真から漂う気配や余韻が、見る側それぞれの“あの日”を引き出すような、想像力を掻き立てる表現になっていました。
D GROUP:テーマ「夢からログアウト」
テーマ解説:テーマは“空想の世界”です。今回の撮影では、竹芝客船ターミナルとイタリア街を訪れました。街並みはどこか異国のようで、日本にいながら現実から少し離れた世界に来たように感じました。そこで、1枚目の時計の写真から物語が始まり、非現実的なストーリーへとつながっていく作品を作ろうと考えました。タイムスリップした世界で荷物を持ち、自分自身で行き先を選びながら歩き、やがて現実の世界へ戻っていく······そんな物語です。
熊切先生より講評
このグループは、起承転結のあるおもしろい流れの作品になりました。時計から始まり、迷い込んだ異世界のような空間を進み、最後の1枚で現実に引き戻される構成がとても興味深かったです。特に最後の1枚は、“夢から覚める出口はこちら”と示されているかのようなアイデアで、学生らしいフレッシュさを感じます。また、影をポイントとして捉え、それらを効果的に使った表現も見どころでした。アイデアとチームワークのよさが生きた組写真になったと思います。
E GROUP:テーマ「スピードup」
テーマ解説:テーマは"目線"です。私たちは、初めての東京に溶け込みながら自分らしい写真を撮ろうとしました。しかし不安から最初は顔を上げられず、1枚目は下を向いて地面を撮影しています。2枚目では少し前を向きましたが、人に声をかけることはできず影だけを撮っています。3枚目では勇気を出して声をかけましたが、正面ではなく後ろ姿。4枚目では街に溶け込もうとしましたが、人の流れは速く、私たちはそのスピードに飲み込まれます。目線の変化とともに、東京の速さと自分たちの心の動きを表現しました。
松尾先生より講評
人に正面から向き合う作風のメンバーが多かったこともあり、
"人"にフォーカスすることをテーマに撮影をスタートしました。人の気配を感じる要素も拾いながら、積極的に声をかけて撮影に挑んでいた姿勢が印象的です。作品は地面から始まり、次第に視線が上がり、スピード感も増していく構成で、初めての都会に少しずつ慣れていく視線の変化がうまく表現できています。また、制作中、気づいたことを丁寧にメモし、考えを深めていく姿勢も素晴らしかったです。
F GROUP:テーマ「忘却」
テーマ解説:テーマは、にぎやかな東京の中に取り残された“寂しさ”です。1枚目はゴミに焦点を当て、誰にも気づかれない存在を、2枚目は花のない花器に光だけが差す寂しさを、3枚目は落書きやステッカーの残る看板から忘れ去られていく痕跡を写しました。4枚目は壁に映る洗濯バサミの影を捉え、網の中に閉じ込められているイメージです。5枚目は人の多い都会で1人だけを写し、集中したものしか見えない様を表現しました。構成は、足元から入って画面の外へと出ていくという物語にし、色味も統一して世界観を表現しています。
松尾先生より講評
テーマが最初から明確で、ピクチャーコントロールも統一し、迷いのない制作を行っていましたね。足元のゴミや落書きなど、見過ごされがちなものに目を向け、光の使い方で感情を丁寧に表現しています。貼った人も忘れているであろう痕跡にまで視線を伸ばす発想も秀逸でした。セレクトもスムーズで、最後まで悩んだタイトルも議論を重ねて満足のいくものに決定できていたと思います。テーマの確かさとチームワークの強さが際立つ完成度の高い作品でした。
参加校
- 神奈川県立横浜瀬谷高等学校
- 福井県立丹生高等学校
- 豊川高等学校(愛知県)
- 帝塚山学院中学校高等学校(大阪府)
- 大阪府立生野高等学校
- 大阪府立工芸高等学校
- 神戸国際大学附属高等学校(兵庫県)
- 和歌山県立神島高等学校
- 八代白百合学園高等学校(熊本県)
- 沖縄県立浦添工業高等学校






























