2026年度 第1回 TopEyeフォトコンテスト
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TopEye フォトコンテスト審査員紹介
審査員 秋山 華子 氏
PROFILE
大阪芸術大学写真学科卒業後、写真家・織作峰子氏に師事。大阪芸術大学写真学科非常勤講師。ニコンカレッジ講師。ニッコールクラブ アドバイザー。https://www.hanakoakiyama.com/
審査員 熊切 大輔 氏
PROFILE
東京工芸大学を卒業後、日刊ゲンダイ写真部を経てフリーランスの写真家として独立。ニコンカレッジ講師。ニッコールクラブ アドバイザー。公益社団法人 日本写真家協会会長。

審査員講評
<総評>
熊切:今回の審査を通して強く感じたのは、応募者の皆さんがこれまで積み重ねてきた「身近なものを見つめる力」が確実に育っているということでした。家族との時間や身近な出来事、何気ない日常の一場面を丁寧に切り取り、それを作品として成立させる力は年々向上しているように感じます。これまでTopEyeで大切にしてきた「日常をしっかり撮る」「身近でおもしろいものを見つける」という考え方が、多くの作品の中にしっかりと表れていました。一方で、今後さらに挑戦してほしいと感じたのは、被写体やテーマの幅を広げることです。今回は乗り物や風景を主題にした作品が比較的少なかったのですが、日常を撮る中で培った観察力や表現力を、これまであまり向き合ったことのない被写体にも向けてみることで、新しい発見や表現につながるのではないかと思います。カメラを通して自分の世界をさらに広げてほしいと感じました。
秋山:今回はこれまで以上にさまざまな高校から応募があり、これまで見ることのなかった視点や表現との出会いも多くありました。また、静かで落ち着いていたり、ややネガティブな雰囲気の作品が多く見られた印象でした。そういう写真はフォトジェニックに見えやすい一方で、果たして本当に、自分は日常の中でそういったものだけに向き合っているのかということを立ち止まって考えてほしいです。自分の“十八番”であるスタイルを深めることも大切ですが、それだけに留まらず、これまで挑戦したことのない被写体や撮り方にもぜひ積極的に取り組んでほしいと思います。同じ表現を繰り返すだけではなく、新しい視点やテーマでTopEyeにどんどん応募してほしいです。
<第1次予選通過した人へ>
秋山:受賞作品には、被写体とどう向き合い、何を見せたいのか想像したくなる作品が多かった一方で、目の前の景色をそのままに写したように見てとれる作品も見受けられました。写真は、何に惹かれたのか、何を伝えたいのかを選び取る表現でもあります。これからの一年は、あらゆるものへ視線をめぐらせて、惹かれる被写体に対して、「自分自身がどこに魅力を感じたのか」「なぜシャッターを切るのか」を意識しながら撮影に取り組んでみてほしいです。そうした積み重ねが、自分だけの視点や表現につながっていくはずです。
熊切:受賞作品と自分の作品を見比べてみることも大切ですね。そこに自分の作品をより良くするためのヒントが隠されていることは間違いありません。あとは、秋山先生が言ったように「何を撮りたいのか」「どう見せたいのか」「この写真で何を伝えたいのか」という部分をしっかり掘り下げること。もちろん「きれいだから撮る」「おもしろいと思ったから撮る」という気持ちは写真活動の原点ですし、とても大切なことです。ただ、そこから一歩踏み込んで、「なぜ自分はそれをきれいだと思ったのか」「何に惹かれたのか」を考えてみると、作品づくりはさらに深まっていきます。
秋山:自分が感じたことを一度言語化してみるのもいいと思います。そのうえで、その印象や気持ちを写真で表現するには何が必要なのかを考えながら撮影してみてください。背景や光、構図など、一つひとつの選択に意味が生まれてくるはずです。また、写真は偶然の一枚だけで完成するものではありません。たくさん撮って、じっくり見返して、自分が本当に伝えたかったものが写っているかを考える。けっこう辛い作業かもしれないけれど、その繰り返しが、結果的に自分らしい視点や世界観が見つかる近道になるのだと思います。そして何より、今回落選したからといってめげないでほしいですね。
熊切:めげないことは本当に大事ですね。
秋山:はい。選ばれなかったからといって、それがダメな写真だったというわけではありません。可能性を感じる作品はたくさんありました。皆さんの次の作品に出会えることを楽しみにしています!