Nikon Imaging ｜ Japan
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太平洋戦争終結後の1948年前後、世界中で一気に子供の出生率が増えたベビーブームの時代がありました。その大きな人口の塊たちは日本では「団塊の世代」と呼ばれています。彼らは今年にはほぼ全員が75歳に到達して後期高齢者になります。そして「2025年問題」と言われ、危惧されている日本の超高齢化社会をはっきりと形作っていきます。
彼らは子供の頃から50人を超える学級の中でお互いに切磋琢磨しながら成人し、多くは日本経済の高度成長期を支える企業戦士として、激しく活気にあふれた時代を生き抜いてきました。そして今、社会や家族への責任を果たした後の自身の時間を生きています。
私は彼らの今の生き様を訪ねて71人の男性たちにお会いしました。そこにはそれぞれが許される環境の中で今も社会との繋がりを求めながら、自分自身のヒーローの時をのびのびと前向きに生きている姿がありました。
そんな彼らの笑顔やエネルギーが、これからの日本の超高齢化社会のありかたを変える一つの力になって欲しいと願いました。
（柴田 れいこ）
1948年岡山県生まれ
2005年 大阪芸術大学写真学科卒業
個展
■2005年「天女の羽衣」〜団塊世代の女たち
銀座ニコンサロン
大阪ニコンサロン
■2010年
「Sakura さくら」〜日本人と結婚した外国人女性たち
新宿ニコンサロン
大阪ニコンサロン
岡山県天神山文化プラザ
■2012年「写真の中の私」
奈義町現代美術館
■2015年「届かぬ文」〜戦没者の妻たち
銀座ニコンサロン
大阪ニコンサロン
奈義町現代美術館
■2022年「届かぬ文」〜戦没者の妻たち
蒜山郷土博物館
グループ展
■2018年「託したもの届かぬ思い」
岡山空襲展示室
■2022年「撮影された岡山の人と風景」
岡山県立美術館
出版物（写真集）
「Skura さくら」日本カメラ社
「届かぬ文」蒼穹舎
「HERO」冬青社
所属団体 日本写真協会
