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この作品は台湾全土で街とそこに生きる人々を主題に撮影した写真作品です。私は2020年から台湾へ移住して本作品の撮影を始め、その後2023年に日本へ帰国、それからは往来を繰り返し撮影を継続し、これまで5年間の記録となりました。題名「環島回憶錄」は台湾を周回する旅の道「環島・ファンダオ」に由来しています。台湾で人々に広く認識されているこの行為の意義はある種の儀式のようなもので、環島を経てはじめて自らが台湾に生きる一人であると認めることができる、そう考えられています。私は当初、自らのルーツのない彼の地で「そこに生きる人々」を写し撮る事にどこか違和感がありましたが、「環島」を経ることで自分の居場所をつくれるような気がしました。私は写真家なので、時間をかけて台湾全土を周り、そこに生きる事でしか捉えることのできない視線を持って写真を撮り、その作品を私の「環島」にしようと思い撮り続けてきました。
(水島 貴大)
1988年 東京都生まれ。2017年台北で開催されたポートフォリオレビューイベントPhoto oneでグランプリ受賞。街とそこに生きる人をテーマに写真作品を制作してきた。2018年、21_21 DESIGN SIGHTでの企画展「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−」に参加後、連州国際撮影年展 (連州,中国2019) ,「THE TEXTURE OF PROMISES」(サンセバスチャン,スペイン2022) など、国内外の企画展に参加。現在は東京と台北をベースに活動。インデペンデントギャラリーであるTOTEM POLE PHOTO GALLERY(東京)の活動に参加して独自の発表の場も設けている。