Nikon Imaging | Japan
ニコンイメージング会員の方は、5,000円(税込)以上のご購入で送料当社負担

東京写真月間 2025
【国内企画展】吉里 演子「きせき ぐうぜん あるいはまばたき」
【国際展】Bayar Balgantseren写真展

会期

2025年6月3日(火)~2025年6月16日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

【国内企画展 「写真の力で伝えようSDGs」】
吉里 演子「きせき ぐうぜん あるいはまばたき」

東川町に移住して2025年で16年目を迎えました。
何年経ってもこの町の人たちは撮られ上手で、それは東川町が写真の町をはじめて40年が経ったことと深く関係していると思っています。
写真の町のイベントを通して知った東川町。はじめはフォトフェスタと写真甲子園を開催していて、写真好きな色んな年代の人がたくさん訪れる町、という単純なイメージでしたが、写真の町のイベントに参加するために東川町に滞在していると、空気が澄んでいるとか、四季折々の美しい風景が見られることとか、全家庭が地下水で生活していて、水がおいしくて、だから食べものもおいしいこととか、くらしをするための素晴らしい環境が揃っていることに驚きました。そして何より感動したのは、魅力的な人がたくさん住んでいること。自分たちのくらしをていねいにして、すてきなことを見つけるのが上手な人たち。まわりの人を思いやる気持ちも、それを表すことも当たり前にできて、人の喜びを自分のことのように喜んでくれる、笑顔がかわいい人たち。
こんな人たちの住む町で過ごす毎日は、どんなにすてきな毎日なんだろう。そんな風に思って移住したことを今でも覚えています。多様性を受け入れる。それがいろんな場所で言われるようになるずっとずっと前から、東川町の人々は、写真の町の取り組みとともに、それを実践していました。わたしもそんなすてきな人たちの一員になりたい。そう思って、東川町で暮らしています。
大阪で生まれ育った私が東川町に出会えたことは、奇跡な気もするし、でも何気ない偶然の重なりの中から生まれた必然なことのような気もしています。東川町での毎日は、何年住んでいてもきらきらしてわくわくすることがいっぱいで、忘れたくないなと思って写真を撮っています。まばたきをするみたいに自然にシャッターが切れたらいいのに。そうしたらこの町の私の大好きなところをたくさん残せるのに。そんなことを毎日考えています。

(吉里 演子) ※左側の写真が吉里 演子作品

【「アジアの写真家たちモンゴル2025」】
Bayar Balgantseren

「東京写真月間」実行委員会は、2016年「アジアの写真家たちモンゴル」写真展で17名の写真展を開催し大変話題を集めました。翌2017年 日本モンゴル外交関係樹立45周年事業:モンゴル写真家協会のリーダーシップのもと、「輝く日本!風土、伝統文化、人々」をモンゴル国ウランバートルにて開催し、両国の写真を通しての交流がなお一層深まりました。
2022年 日本モンゴル外交関係樹立50周年事業:モンゴル写真家協会×日本写真協会・東京写真月間×写真の町東川町共催「モンゴル日本学生共同写真展Oneness」をモンゴル国・ウランバートルで開催し、両国の青少年の交流を共に刻むことができました。
2025年「東京写真月間」30周年事業として、2004年立ち上げた「アジアの写真家たち」プロジェクトより、両国との交流が一番深まったと思われるモンゴル国の写真展を開催いたします。 2025年に設立5年目をむかえるMongolian Landscape Photographers Societyとの共催により17名の写真家による、平和なモンゴル、壮大なモンゴルの美しい写真展を開催いたします。
ここに、共に準備していただいたMs.Itgelさんに感謝申し上げます。
また、同時に2016年よりパートナシップを続けておりますMr.Nyamagerel、Mr.Batbattar、Mr.Bayarmagnai、Ms.Badamkhandの作品も展示し、合計21名のモンゴルワールドの写真展をご覧いただきたいと思います。

(Bayar Balgantseren)※右側の写真がBayar Balgantseren作品

プロフィール

■吉里 演子(よしざと ひろこ)

1987年大阪市生まれ。
2005年、大阪市立工芸高等学校(現在は大阪府立工芸高等学校)
在学中に近畿ブロック代表として「写真甲子園」本戦大会に出場し東川町を初訪問する。大阪芸術大学写真学科在学中には写真甲子園ボランティアスタッフを経験しながら、大学の卒業制作で大阪と東川町を行ったり来たりするうちに東川町に魅了される。2010 年、卒業と同時に東川町役場「写真の町課」の臨時職員となり、東川町へ移住。その後、東川町役場職員となり現在は東川町国際写真フェスティバルや文化ギャラリー展示運営に携わる。
公益社団法人 日本写真協会会員。

■Bayar Balgantseren(バヤル バルガンツェレン)

過去15年間、モンゴルの美しさを捉えてきた風景写真家として注目されている。独学で学び、カナダとモンゴルで写真の巨匠から技術を磨いた彼の作品は、故郷の自然と文化への深い愛情を表現している。2006年からはモンゴルの多様な風景を世界に紹介し、雄大な自然や遊牧文化を国際的に広める重要な役割を果たしている。

受賞歴:
・モンゴル風景写真賞 グランプリ (2024年)
・キヤノン写真コンテスト 1位、2位 (2014年)
展示会:
・美しいモンゴル(2014年・東京、埼玉)
・個展 遊牧民の物語(2016年・ロシア)
・捉えたモンゴル (2023年・米国) 
・レンズ越しのモンゴル(2023年・オーストラリア)
・モンゴルの馬 (2023年・ポーランド)