製品特長
望遠180mmから超望遠400mm、内蔵1.4倍テレコンバーターでさらなる超望遠560mmへ
撮影範囲を広げるワイド端180mm
AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRは、FXフォーマットで180mmから400mmまでの焦点距離をカバーする約2.22倍の超望遠ズームレンズです。AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR IIと比較すると、ワイド端の焦点距離が180mmとなり、さらに幅広い撮影シーンに対応できます。プロフェッショナルなフィールドスポーツ撮影の際にAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRと併用する場合は、重複する焦点距離があることでレンズの交換タイミングにゆとりが生まれ、撮影をよりスムーズにします。
180mm撮影例
400mm撮影例
切り換えがスムーズな、内蔵1.4倍テレコンバーター
一眼レフカメラ用NIKKORレンズで初となる内蔵1.4倍テレコンバーターを使用することで、560mmまでの幅広い焦点距離をカバーできます。内蔵テレコンバーターの切り換えレバーは、ファインダーを覗きカメラのグリップを握ったまま、スムーズに操作できるので、撮影姿勢を崩さずに撮り続けられます。 また、外付けテレコンバーター使用時と比較し、専用設計によりベストな光学性能とAF性能を発揮します。
560mm撮影例
同ポジションからの画角比較

© Richard Peters



②内蔵テレコンバーター切り換えレバーで「1.4 ×」に切り換える
③内蔵テレコンバーター切り換えレバーロックスイッチを矢印の方向にスライド
(内蔵テレコンバーターを使用しないときは、逆の手順で「1 ×」に戻してください。)

内蔵テレコンバーターについてのご注意
撮影する画像にケラレが生じたり、適正露出で撮影できなかったり、誤作動が発生する原因となるため、オートフォーカス作動中/手ブレ補正作動中/露光中/動画記録中/AF微調節の設定中は、内蔵テレコンバーター切り換えレバーを操作しないでください。
内蔵テレコンバーターおよび別売テレコンバーター使用時、撮影情報などに表示される焦点距離が正しく表示されない場合があります。
内蔵テレコンバーター切り換えによるピント位置についてのご注意
ピント合わせを行ってから内蔵テレコンバーター切り換えレバーを操作すると、ピント位置がずれる場合があります。内蔵テレコンバーター切り換えレバーを操作した後は、シャッターを切る前に再度ピント合わせを行ってください。また、メモリーリコール機能でピント位置を記憶させている場合、内蔵テレコンバーター切り換えレバーを操作してメモリーリコールを行うと、記憶されたピント位置がずれます(電子音スイッチをセットしている場合は、警告音が鳴ります)。メモリーリコール機能でピント位置を記憶させる場合は、内蔵テレコンバーター切り換えレバーを操作してから行ってください。
使用できる別売テレコンバーター
AF-I/AF-S テレコンバーター TC-14E※1/TC-14E II※1/TC-14E III※1/TC-17E II※2/TC-20E※2/TC-20E II※2/TC-20E III※2が使用できます。
撮影姿勢の維持に配慮した、優れた操作性
小型・軽量化され持ち運びやすくなった三脚座、ベアリングの採用で縦横の構図変更がスムーズな三脚座リング、三脚座をホールドしたままでも左手親指で操作できるズームリングなど、操作系は撮影姿勢に合わせて最適に設計しています。また、AF-S 70-200mm f/2.8E FL ED VRと操作を共通化させるなど、さらに使いやすさを向上させるように配慮しています。
高い機動力を発揮できる、軽量ボディー
蛍石レンズ、マグネシウム合金の採用により、テレコンバーターを内蔵しながらも約3500gの軽量ボディーを実現。撮影姿勢を崩さずにすむ優れた操作性とあいまって、高い機動力を発揮することができます。

優れた防塵・防滴・防汚性能
鏡筒の可動部分など随所に、埃や水滴の侵入を防ぐシーリングを施した防塵・防滴構造を採用。また、保護ガラスの前面には汚れが付着しにくく付着しても容易に拭き取れるフッ素コートを採用しています。ハードな環境でも、機動的な撮影が可能です。

セキュリティースロットについて
市販の盗難防止用セキュリティーワイヤーを取り付けることができます。取り付け方はセキュリティーワイヤーの説明書をご覧ください。

高い光学性能
光学系には、色収差を効果的に補正する蛍石レンズ1枚、EDレンズ8枚を含む、19群27枚を使用(テレコンバーター非使用時)。高い解像力を発揮するとともに、ナノクリスタルコートをはじめとするニコンのコーティング技術により、ゴーストやフレアを抑えたクリアーな高画質を実現。絞り開放から撮像範囲周辺部まで高い解像力を発揮します。

色のにじみが解像力を低下させる

プリズムの色分解作用を少なくし
色にじみを効果的に低減


風景の隅々まで先鋭感の高い描写が可能


テレ端時で0.25倍と高い最大撮影倍率を実現
テレ端400mmの最大撮影倍率は0.25倍、内蔵テレコンバーター使用時は0.36倍とさらに高く、最短撮影距離2mの位置から被写体を大きく切り取ったクローズアップ的な表現も可能です。

© Joel Marklund
高い透過率で、ゴーストやフレアの少ないクリアーな画像を実現
ナノクリスタルコートをはじめとする高性能な低反射コーティングにより、高い透過率を実現。内蔵テレコンバーターの使用時も高い透過率を維持しています。超望遠レンズで発生しやすいゴースト、フレアを徹底的に抑制し、開放での撮影時でも抜けの良いクリアーな画像を実現します。

© Richard Peters
ナノクリスタルコートの効果イメージ図
ナノクリスタルコートは、従来の多層膜コーティングに比べて反射率をさらに低く抑えるとともに、より広い波長域、角度範囲での反射防止を可能としました。


さらに向上した被写体捕捉性能
AF追従性能が向上
サーボ駆動制御強化とAF駆動の反転の高速化により、被写体への追従性能を向上。より正確な被写体追従を実現し、急激な速度変化のある被写体も確実に捕捉し続けます。また、高速連続撮影時のAEの安定性向上をもたらす電磁絞り機構の採用など、最新テクノロジーが動体撮影を強力にサポートします。
内蔵テレコンバーター使用時も効果が変わらない、進化したVR
内蔵テレコンバーターの使用時、非使用時にかかわらず、手ブレ補正効果4.0段(CIPA規格準拠)と高いVR性能を発揮するVR機構を搭載。電源投入直後や半押しタイマーOFFからの復帰直後のVR性能も向上※し、ファインダー像の安定と撮影画像のブレ低減に、電源を入れた直後から最大限の効果を発揮します。さらにVR[SPORT]モードも搭載しており、スポーツシーンをはじめとする動きの変化が激しい被写体を撮影する時にも、フレーミングが容易で、安定したファインダー像での撮影が可能です。