製品特長
自然な奥行き感を描写するなだらかなボケと、大きく美しいボケ
ボケ味のなだらかな変化で自然な奥行き感を描写する「三次元的ハイファイ」
三次元の被写体を、写真という二次元のフィールドに、より自然な三次元の像として再現するという、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gで追求した「三次元的ハイファイ(高再現性)」の設計思想を継承しています。「三次元的ハイファイなレンズ」では、単にピントが合っている部分の解像力やコントラストを引き上げるだけではなく、ピントが合っているところから、ぼけかけたところ、完全にぼけたところまでの連続性を重視し、立体感の向上を図っています。ピントの合った瞳から目じりの皺、そして髪の毛へと遠ざかるにつれてボケがなだらかに変化し、自然な奥行き感のある描写を可能にしています。この緻密に計算されたボケ味で、画面に心地よい空気感をもたせ、人物や静物の佇まいを魅力的に表現できます。
© Vincent Versace
浅い被写界深度と大きなボケ
105mm f/1.4ならではの浅い被写界深度を活かし、大きく美しいボケ味が楽しめる大口径中望遠単焦点レンズです。これにより、全身を写し込んだポートレート撮影においても、主題となる人物を自然な雰囲気で周囲から引き立たせた印象的な写真表現が可能です。
焦点距離105mm開放F値1.4の魅力
開放F値1.4を実現した大口径単焦点レンズの明るいファインダー像は、快適な撮影をサポートするとともに、比較的速いシャッタースピードで撮影できるため薄暗いシーンでの手持ち撮影にも有効です。
画面周辺まで高い解像力で描写
絞り開放から風景をシャープに描写
AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDは開放F値1.4の大口径レンズでありながら、風景などの遠景の撮影においては、絞り開放でも高い解像力でシャープに描写します。さらに、絞りを1段から2段絞り込むことで、画像の周辺部まで極めて鮮鋭感の高い描写が得られます。
開放F値1.4でも被写体のディティールまでシャープに解像し、周辺部までクリアーに描写。


点を点として写す高い点像再現性
遠景の夜景や夕景の点光源を、歪みやにじみの少ない「点」として写す、高い点像再現性を実現しています。一般的な大口径レンズの場合、開放絞りでは、点光源の像が翼を広げた鳥のような形ににじむ、サジタルコマフレアという収差の発生が顕著になります。AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED の設計にあたっては、サジタルコマフレアの発生要因を丹念に抑え込むことで、開放絞りから「点が点に写る」描写特性を実現。夜景撮影時にも隅々までシャープに描写します。
高画質
EDレンズ3枚による少ない色収差
色収差を低減するEDレンズを3枚採用しています。焦点ズレによって発生する色のにじみを効果的に抑え、高い描写性能を実現。とくに軸上色収差の補正に効果的です。写真のように明暗差の大きなシーンでも、ハイライトのエッジ部分で目立ちやすい色収差(色のにじみ)を軽減できます。

© Vincent Versace
EDレンズの色収差補正イメージ図

色にじみが解像力を低下させる

ゴースト・フレアを抑える、ナノクリスタルコートを採用
ナノクリスタルコートが、全可視光域にわたって極めて高い反射防止効果を実現。逆光時のゴーストやフレアを効果的に低減します。レンズに斜めから光が入射するようなシーン等を含む多様な撮影状況において、安定してクリアーな画像が得られます。

最新の光学設計
焦点距離105mmで開放F値1.4をAFと両立
ニコンの最新光学設計により、中望遠100~105mmクラスの単焦点レンズにおいて、開放F値1.4とAFの両立を世界で初めて実現しています※。最新の105mmの魅力的な描写をAFで気軽に楽しめます。
© Vincent Versace
高精度な露出制御を可能にする電磁絞り機構を採用
レンズ本体に駆動機構付き絞り羽根ユニットを搭載しています。カメラボディー側から電気信号による高精度な絞り制御を行うことができ、高速連続撮影時にも安定した露出制御に貢献します。