こんにちは、ぱる(@gsm_iham2)です。愛用のマイクロレンズAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDで、ハムスターの撮り方を紹介した前回の記事はいかがでしたか?
これまでは、マウントアダプターFTZを使って60mmマイクロレンズを使用していましたが、ついに念願のZマウントのマイクロレンズが登場! レンズの小型軽量化で、より快適に撮影できるようになりました。


左:Z 50、マウントアダプターFTZ、Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
右:Z 50、NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
今回は、NIKKOR Z MC 50mm f/2.8を中望遠として使えるZ 50との組み合わせで、わが家のハムスター・ましろくんを写真や動画で撮影しました。Zマウントならではの解像感と透明感のある写りで見つけた、新しいかわいさをお届けします。
幅広く活躍するマイクロレンズ
まずは、マイクロレンズの特徴を簡単におさらいします。
【マクロ撮影】マイクロレンズの2つの特徴
1.最短撮影距離が短い
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8の最短撮影距離は0.16m。被写体にかなり近づいてもピントを合わせることができます。上の写真はひまわりの種を最短撮影距離から撮影しました。
2.等倍撮影ができる
最短撮影距離で撮ったときの被写体と撮像素子に映る像の大きさが同じ倍率(1倍)になるため、小さいものでも画面いっぱいにクローズアップすることが可能です。
【中望遠】Z 50とセットで程よい距離感
ハムスターはレンズを近づけすぎると驚く可能性があります。そのため、適度な距離をあけて被写体を引き寄せられる中望遠がちょうどいいです。
APS-CサイズのZ 50とNIKKOR Z MC 50mm f/2.8の組み合わせで35mm判換算75mm相当になるので、同じ位置からZ 6で撮影したときよりも大きく写せます。


Z 6とZ 50にマイクロレンズをつけて、同じ位置から撮影しました。Z 50で撮った場合の焦点距離75mm相当の画角は、周囲に余計なものがあまり写らず、ましろくんの存在感が際立ちます。
ハムスター撮影に求めるポイント
小さくて動きが素早いハムスターのかわいい瞬間を撮るには、機材の大きさやAF性能、質感の描写が重要です。
【小型軽量】片手でも安定して撮影できる
ハムスター撮影では近づきすぎないことに加えて、機材も威圧感が少ないものがオススメです。マウントアダプターFTZが必要なくなった分コンパクトで、重さは約300g軽くなり使用感が全然違います。ましろくんを手に乗せたりおやつをあげながら、片手で連写ができて手ブレもしにくいです。
おやつを持ちながら食べている様子を片手で撮影。かわいい口元や手元にしっかりピントが合っています。
【AF性能】高速AFで自然な仕草を切り取る
ありのままの自然な姿を写すには、カメラの存在を意識させずに素早く撮ることも大切です。
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8はAFが速く、Z 50の設定でサイレント撮影もできるので、かわいいと思った仕草をしっかりと残せます。
毛づくろいと砂浴びは、私が大好きな瞬間です。特に砂浴びは、砂を入れた丸型水槽の中で身体をねじって激しくごろごろと動きます。フォーカスモード「AF-C」で動きを追いながら連続撮影をして、砂をけり上げた躍動感溢れる瞬間を切り取りました。
【描写】毛並みを表現するボケと解像感
単焦点レンズならではの明るさと解像感も魅力です。ハムスターを撮るときは基本的に開放F値で、ふんわりと周囲をぼかして、やわらかい毛並みと透明感を出すことを意識しています。
上の写真はおやつを食べている様子を開放F値で撮影。ピントを合わせた口元はおやつの粉まで繊細に描写され、ぼかした身体のふわっとした質感が際立ちます。


左:トリミング前、右:トリミング後
また、解像感の優れたカメラ+レンズの組み合わせでは、トリミングしても高精細です。食事をする口元を切り出すと、毛の流れまでしっかりと写し出されていてやわらかさをより感じる写真になりました。
上の写真は足元を思いっきりアップに。背景など余計な部分をトリミングすることで、優しいピンクとふわふわの白という色合いが強調されました。普段ここまで寄って撮ることはないので、“新しいかわいさ”の表現を見つけられた気がします。
マイクロレンズ×動画でかわいさを伝える
Z 50のアンバサダー企画でずっとやってみたかった動画撮影に挑戦し、静止画とは違うかわいさを表現できることに気づいてのめりこみました。まだ研究中ですが、私なりの撮り方を紹介します。
動画の基本設定
- フレームレート:1秒間のコマ数のこと。 通常は30p(29.97コマ/秒)、動きのかわいさを強調したい場合は、30p 4倍スローで撮影しています。
- シャッタースピード: 通常は1/30秒、スローで撮る場合は1秒当たりのコマ数が4倍になるため、通常よりも速い1/125秒に。動きをなめらかに写すため、静止画を撮るとき(1/400~1/500秒)よりもシャッタースピードを遅くしています。
※フレームレートとシャッタースピードについて詳しくはこちら。
- 露出モード:マニュアル。シャッタースピードとF値を固定して、ISO感度で明るさを調整します。
- F値:開放F値。静止画と同様にふんわりとした毛並みを表現するため、F値は開放に設定します。
- ISO感度:室内なのでISO 200~500に少し上げています。
- フォーカス:AF-F。被写体の動きに合わせてピントを合わせ続ける動画専用のモードです。
コントロールリングでピントを微調整
また、今回の動画はコントロールリングにフォーカス切り替え機能を割り当てて撮影しています。フォーカスがAF-Fでは、おやつを手渡したときに撮影者の指にピントが移るのですが、そのときにコントロールリングでMF に切り替えてピントを微調整できるので便利でした。
スローモーションでじっくり観察できる
スローモーション動画を撮ると、こんな動きをしていたのかと改めて感じる瞬間がたくさんありました。
上の動画でも、きょとんとした表情のとき鼻だけがすごく動いていたりします。速すぎて伝えられないかわいさを、スローモーションなら表現することが可能です。小さい部分をクローズアップできるマイクロレンズと、細かな動きをじっくりと観察できるスローモーションの相性はとてもいいと感じます。
仕草のかわいさがより伝わる
食事中の口元の動きがたまらなく好きなのでスローモーションで撮影しました。ゆっくりともぐもぐする様子はとても幸せそうです。静止画でSNSに食べる様子を投稿する際は、4枚で仕草や表情の変化を表現していましたが、動画なら細かい仕草まで伝えることができます。
ただ、すべて記録できる分、間延びしがちなので、特にかわいいシーンを選んで切り出すことも大切です。Z 50ではカメラ内で動画の必要な部分だけを切り出すことができます。
※Z 50の動画編集について詳しくはこちら。
素焼きの家から出てくるところやきょとんとしている様子、水を飲むところなど、いつもの何気ない様子を動画にしました。家から出てくるシーンなど特に好きな部分はスローモーションで撮影しています。
焦点距離75mm相当の画角は、ケージの外から撮ってもハムスターを大きく写すことができるので、動画撮影でも使いやすいです。
動画でもボケがなめらかで高画質
かわいいと思った手と口元をクローズアップして撮ると、ピントを合わせたところ以外は大きくボケて、自然と見せたい部分に目がいく動画に。小さな手でしっかりキャベツをつかんで食べる様子が一生懸命で、改めて愛しく感じます。
静止画を切り出しても高画質
Z 50、NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
動画の中で「あ、この瞬間かわいい」と思った場面を静止画に切り出しました。はじめてやってみたのですが想像以上にきれいで驚きです。
カメラとレンズの性能はもちろん、静止画よりもシャッタースピードを遅く、ISO感度を低く設定しているので、室内でもノイズ感がなくてより高画質だと感じました。
Photographer's Note
片手にカメラ、片手におやつを持って撮影したこの一枚が、今回のベストショットです。
勢いよく食べに来た瞬間の表情ですが、画像モニターいっぱいにうれしい表情が広がって、撮影しながらこっちまでうれしくなりました。
Zマウントのレンズは、ハムスターの白さをきれいに表現できる透明感のあるクリアな描写が好みで、以前から標準ズームや単焦点を愛用していました。心待ちにしていたマイクロレンズは、Zマウントならではの写りが発揮されていて、クローズアップ撮影がさらに楽しくなりました。
これからも、ましろくんのいろんな仕草や表情を写真や動画で大切に残していきたいと思います。
Photo Gallery
最後に、ぱるさんがZ 50とNIKKOR Z MC 50mm f/2.8で撮影した作品ギャラリーをお届けします。
矢印をタップすると写真が変わります。
ロングバージョンの動画も公開中!
ましろくんのかわいい瞬間を詰めこんだロングバージョンの動画が公開中です。こちらもぜひチェックしてください!
Supported by L&MARK

ぱる
ハムスターと過ごす日常やさまざまな表情を撮影してSNSで発信。うれしそうに食事をしたり、ケージの中で過ごしたりする、ありのままの様子をとらえることを大切にしている。