セルフポートレートや日常を綴ったSNSが人気のフォトグラファーカップル・jyotaさんとmisuzuさん。2021年に入籍し、2023年1月に第1子が誕生しました。
misuzuさん(@pettit0524)
大学1年生のときにカメラをはじめ、作品集としてInstagramを開設。写真関係の会社を退職後、現在はフリーランスフォトグラファーとして幅広く活動している。
NICO STOPでは、お子さんが生まれるまでと、生まれてからのフォトライフを2回にわたってご紹介します。第2回は、お子さんが生まれてからの日々をjyotaさんに綴っていただきました。
命名
子供の名前は「絃葉(いとは)」。
まわりの人を大切に、
多くのいい縁に恵まれる子になってほしい
という願いを込めました。
妻が考えてくれた名前で、
聞いた瞬間に「すごくいい!」
と気に入りました!
名前は僕が書きました。
漢字が難しくて何度も練習したのですが、
子供の頃に習字を習っていてよかったと
このときほど思ったことはありません。
手形・足形を残す
生まれたばかりのかわいい姿を残したくて、
記録用と部屋に飾る用に
手形と足形を取ることに。
改めて手足の指を見ると、
とても長くて妻そっくり!
足の裏を塗られているときの顔が
すごくおもしろい。
インクをつけられてこそばゆいのか、
モゾモゾしていました!
形から大きさまで、すべてが愛おしいです。
はじめて笑った?
新生児期は28日間の短い期間なので
できる限り生まれたばかりの姿を
写真で残してあげたいと思っていました。
カメラを向けると、
笑っているようなかわいい寝顔。
はじめて笑顔を撮れた瞬間です。
親にとって、この寝顔が本当に癒やしです!
はじめての沐浴
退院してきた翌日から、いよいよ沐浴です。
妻は病院で教えてもらったようですが、
僕ははじめての実践。
結果は、大泣き…。
ネットや本で予習をしていたものの
まったく思い通りにはいきません。
体を洗うのも着替えも2人がかりでやっと。
想像よりも大変で、
「これからも2人で一緒にしよう」
と誓いました。
ちなみに、
次の日には僕たちも赤ちゃんも慣れてきて、
「お風呂好き」ということがわかりました!
お七夜
「お七夜」は産後7日間の無事に感謝し、
これからの健やかな成長を願うものです。
入院でお正月は一緒に過ごせなかったので、
家族3人で少し遅めの
お正月気分を味わいました。
子供も大きくなって、
一緒に食べられるようになったらいいな!
何気ない日々こそ特別
「赤ちゃんは日々顔が変わる」
と聞いていたのですが、
本当にその通りで毎日が楽しみでした。
・生後6日目・
・生後8日目・
・生後9日目・
赤ちゃんがあくびをして、妻もマネする。
生まれてすぐは妻そっくりで、
「そっくりやね~」と言いながら
シャッターを切っていました。


・生後10日目・
・生後11日目・
・生後13日目・
仕事に行く前には必ず寝顔を見るのが日課に。
わざと起こしたくなるくらいかわいくて、
仕事中も思い出して力をもらっています!
生後23日目
ニューボーンフォト
新生児期のうちに
ニューボーンフォトを撮ろうと、
天気がいい日で、
機嫌がいいタイミングで撮影しました。
背景は赤ちゃん用の
ベッドマットレスを立て掛けて、
その上から布を敷いています。
赤ちゃんの視線がほしくて、
2人で大きな動きをしたり、歌ったり、
名前を呼んだり必死でした。
まだ視力が低く黒いものを
追いかけるような時期だったので、
カメラを動かして注意を引いたり。
今思うと、
その大変な撮影がとても楽しくて。
この写真には
撮っている僕たちの思い出も詰まっています。
初節句
妻の地元・香川県に帰っていたタイミングで
初節句のお祝いをしました。
この雛人形は妻のお母さんの代からのもので、
一つ一つが大事に飾られていました。


願うのは、この子の健やかな成長。
そして、家族の幸せ。
日々を大切に、
僕たちらしく楽しく暮らしていきたい。
この子が大きくなってから見返せるように、
日々を写真に残していきたい。
それが僕たちにできることです。
* * *
赤ちゃんは、本当にあっという間に成長していきます。




上:生まれてすぐ、左下:生後9日目、右下:生後23日目
特に見返すとその成長ぶりがわかり、生後数日でかなり顔つきがしっかり。今では目もしっかり見えるようになって、顔などを認識できるようになりました。よく笑う子で、笑顔をたくさんもらっています。


ミルクを飲んでいる姿、お風呂に入っている姿、泣いているときも寝顔もすべてがかわいくて、毎日が癒やしです。特におやすみ前の一緒の時間は、僕にとって1日の疲れが吹き飛ぶ特別な時間。そのまま寝てしまうこともあり、妻に撮られていることも。
子供の写真を撮る上で、日常をたくさん残してあげたいと考えています。
イベントや記念日にきっちり撮った写真ももちろんいいですが、将来大きくなって見返したときに、日常写真のほうがその場の雰囲気や思い出がよみがえると思うんです。
そして、日々の写真は印刷して両親や祖父母に送っています。もう少し写真がたまったらフォトブックも作りたいですね。
これからこの子がどのように成長していくのか楽しみで、写真に記録し続けていきたいです。
さまざまな経験をして好きなことを見つけてほしいと思うのですが、いつか一緒にカメラの話をしたり、いろんなところに撮影に行ったりできたらいいなと、少し夢見ています!
機材選びのポイント
- カメラ:コンパクトで、どこにでも置けるカメラなら、すぐにさっと撮れます。その点、Z fcは軽量コンパクトで、片手でも持てるので、いい瞬間を撮り逃しません。ダイヤル操作で今の設定値がすぐわかりますし、瞳AFで赤ちゃんにしっかりピントが合いました。サイレントモードにすれば、寝ているときも安心です。バリアングル式モニターは、赤ちゃんが寝ている姿をローポジションで撮ったり、真上から俯瞰で撮ったりと、いろんなアングル撮影も楽な姿勢でできます。何より色味がきれいで、撮影していてテンションが上がりました。
Z 7IIも愛用していますが、こちらは高画質で残したいというときに使用しています。センサーサイズが大きく、暗所や明暗差にも強いので、思い出をより鮮明に残すことができます。
- レンズ:どこにでも置けて、すぐさっと撮るためには、レンズも小型軽量のほうがオススメ。NIKKOR Z 40mm f/2(SE)とNIKKOR Z 28mm f/2,8(Special Edition)は非常に軽く、撮影しやすかったです。特に40mmレンズは開放F値が2で、部屋などの明るさが必要なシーンでもきれいに撮影でき、大きくボケるので赤ちゃんを際立たせてくれます。APS-Cサイズで使う焦点距離として、赤ちゃんの表情は基本40mmレンズ(35mm換算60mm相当)、28mmレンズ(42mm相当)は周囲も入れてどういう生活環境だったかも残したいときに適していると感じました。
家族全員で思い出を残すポイント
Z fc、NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)
育児は2人一緒じゃないとできないことも多く、その中で写真を撮るには三脚にカメラを固定して、セルフタイマーで連写をしています。
目線の高さまで伸ばせる三脚であれば誰かに撮ってもらっているような画角で撮影でき、180cmほどあると沐浴など見下ろした構図で撮りたい場合にも適しています。さらに、無料のスマホアプリ「SnapBridge」を活用すると、スマホ画面で構図チェックができて便利です。
なお、室内で撮る場合、広角すぎると部屋の見せたくない部分まで写してしまうため、標準程度の焦点距離で、F値を低くして極力背景をぼかすのもポイントです。
Supported by L&MARK

jyota tomonori
関西在住の写真家。彼女の写真をメインにしたSNSが人気で、Instagramのフォロワーは4.7万人を超える(2019年4月現在)。彼女のmisuzuさんと一緒に開催している動画講座も人気。

misuzu
1995年 香川県出身。大学一年生の時にカメラを始め、自身の作品集としてinstagramを開設。柔らかな空気を感じさせる写真からスタートし、現在は独特のセンスで捉えたフィルムポートレートやナチュラルな日常写真が人気を集めている。学生時代には日本最大級の水族館でワークショップを実施し、近年ではカメラメーカ等でトークショーや写真展を開催。現在は、フリーフォトグラファーとしても活躍している。