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2018年7月 5日(木) 〜 2018年7月11日(水) 日曜休館
写真は普通、近代的遠近法に奉仕するものとみなされている。ここで言っているのは、主体と客体を分離した上で、前者を超越化、後者を受動化し、経験科学や形而上学に舞台を用意する、そのようなパラダイムとしての光学的制度だ。我々はその中に安住し、それを自然で絶対的なものと考えてしまう。三次元空間をなめらかな平面へとありのままに変換してくれる機械としてのカメラ、窓からのぞく景色のように現実を切り取ってくれる写真。しかし実は、自明とされている遠近法を相対化し、視覚の安定性をかき乱すこともまた、写真によってこそ可能なのではないか。消失点の向こうにもう一つの目を感じること、交錯する視線を封じ込めること、世界がまなざしの内にあると観取すること。なにも、トリックアート的なスペクタクルや、技巧的な演出写真の話をしているのではない。そもそも私にできるのは、路上を這いずり回って被写体を探し求めることくらいなのだから。(関根大樹)
1982年 東京都生まれ。早稲田大学第一文学部 卒業。夜の写真学校 28期修了。2015年 個展「このようにして無限に進む」(Place M)。2017年 清里フォトアートミュージアム「ヤング・ポートフォリオ」作品収蔵。