白、ピンク、赤といろいろなポピーの花が斜面を覆い尽くしています。春が来たことを、小さな子供のようなポピー達がワイワイガヤガヤと話し、喜ぶ雰囲気が感じられます。
 
  どこまでも広がるポピーの大群落。その様子を捉えるならやはり広角レンズです。いわゆる広角接写で、カメラを手持ちして思い切り主役になるポピーに近づいて大きく撮りました。ピントは花芯に合わせています。絞りはあまり絞らず(f5.6)、背景をぼかしてみました。
花曇りで弱い光の時の撮影です。林を画角におさめて奥行き感を出すことにも留意しました。
 
           
          
            レンズ:AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
            焦点距離:23mm
            絞り値:f/5.6
            シャッタースピード:1/400秒
            ホワイトバランス:晴天
            露出モード:絞り優先オート
            測光モード:マルチパターン測光
            露出補正: 0段
            フォーカスモード:AF-S
            ISO感度設定:ISO 400
          
開放F値は明るい2.8で一定。極めて高い光学性能を実現したズームレンズです。撮像範囲の広いFXフォーマットで画面のすみずみまで高い描写力を発揮。
 
          花もよいのですが、産毛の様子を逆光気味の光で狙うときれいです。背景は黒でもよいのですが、望遠レンズのボケ効果を狙い、華やかな花々を配してみました。蕾もまた絵になります。
 
          ひょろひょろと伸びた茎の様子もまたポピーの特長です。低い位置にカメラを構えて、快晴の青空にポピーを抜いた感じで撮影しています。
撮影・解説:芳賀 健二