「手というテーマのもと、徹底して自分の世界観を作り上げていることが素晴らしいです。見事なバリエーションで撮影できており、この3枚のみならず、今後も無限大にアイディアが引き出されていくのだろうなという期待が持てます。上質な広告写真を見ているような印象も受けました。世界へ羽ばたける素質があると思うので、自分らしさを磨き続けてください」（熊切）
「1点1点の写真が、何を表現しているのか読み取る楽しさを与えてくれる作品。色や形などの面白さ以外に、裏側でどんな意味を持たせているんだろうと考える余地を持たせています。手のサイズ感や背景の取り入れ方が均一のため、一体感を持って見ることができ、組写真として成立している構成。細かなところを見ても、撮影者のこだわりが詰まっています」（秋山）

金賞受賞という連絡に、驚きと同時に大きな喜びを感じました。この作品では、身近な「手」をテーマに、異なる世界観や質感を組み合わせ、不思議でポップなイメージの表現を目指しました。また友人と共同で作業し、じっくり時間をかけたので、思ったより大変でしたが、撮影は楽しいものでした。自由に発想することの面白さが、見る方にも伝われば幸いです。今回の受賞に対して、改めて心から感謝いたします。