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<ニッコールクラブ会員展>
小川 千夏
消えゆく肖像

会期

2026年3月31日(火)~2026年4月13日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

人間の活動は多くの種を絶滅の危機へと追いやる中、私たちはこの現実に「無関心」でいることに慣れていないでしょうか。本展は、この問いから立ち上がった、倫理的かつ挑戦的な写真シリーズです。

作者は、国内の動物園で、絶滅危惧種を敬意を払うべき「個」として記録します。その手法として、17世紀バロック絵画の様式を引用。レンブラントを彷彿とさせる光と影(キアロスクーロ)を駆使し、あえて人間の肖像写真の文脈を適用することで、彼らに人間と比肩する尊厳を与えることを意図しています。

これらの写真は、美術館のバロック肖像画が「不在の証明」であるように、遠くない未来における「種属の遺影」となり得る静かな警告を内包します。これは、「無関心でいる力」への抵抗であり、鑑賞者の眼差しと未来のあり方を問う静かなる挑戦状です。

(小川 千夏)

プロフィール

小川 千夏(おがわ ちなつ)

1969年 神奈川県生まれ
写真家。幼少期に絵本『カロリーヌとゆかいな8匹』シリーズを愛読し、人間と動物が対等の立場で共存する世界に強く影響を受ける。
大学時代より本格的に美術鑑賞を開始し、社会人となってからは海外へ赴く中で、バロック絵画に傾倒する。欧州各国(イタリア、フランス、ロシア等)など美術館を巡る一方で、野生動物の観察を目的とした旅(東南アフリカ、インド、スリランカ、ガラパゴス、中南米、南極域等)をライフワークとする。この「芸術への探求」と「野生動物との対峙」という二つの要素の融合が、現在の制作テーマの基盤となる。
2018年、JEARA日本アート教育振興会「プラクティカルフォト講座」の受講を期に、本格的に写真に取り組み始める。絶滅危惧種を、人間の肖像写真の様式で記録するシリーズを制作。「無関心への抵抗」と「個の尊厳」をテーマに活動している。

【主な展示】
2023年:第48回JPS展(優秀賞受賞作) @東京都写真美術館、京都市美術館
2022年:第70回ニッコールフォトコンテスト入賞作品展(入賞作)@ニコンプラザ東京・大阪THE GALLERY
2022年:「#この種の遺影となりませんように ser.3」 @ニコンプラザ東京フォトスクエア
2021年:第45回/46回JPS展(優秀賞受賞作) @東京都写真美術館、京都市美術館、愛知県美術館
2021年:「#この種の遺影となりませんように」 @ニコンプラザ東京フォトスクエア
2019年:「南極域のペンギンたち」 @ニコンプラザ(新宿)フォトスクエア
2019年:「凛として ~動物ポートレート~」 @ニコンプラザ(新宿)フォトスクエア

【主な受賞歴】
2023年:第48回JPS展 優秀賞
2022年:第70回ニッコールフォトコンテスト 入選
2020年:第45回JPS展 優秀賞