Nikon Imaging ｜ Japan
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世界文化遺産『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』（2018年7月登録）の構成資産を中心に撮影を行いました。
これらの集落には約250年におよぶ「潜伏キリシタン」の苦難の歴史があります。宣教師不在の中、独特の文化・伝統が形成されていきますが、沈黙を貫いてまでも信仰心が途絶えなかった背景には何があったのか、関心を持って撮影してまいりました。
禁教令の解除から既に150年以上の歳月が流れました。もともと潜伏に適した離島などの遠隔地に移住するなどしていたため、現在は過疎化が進み、また若い世代の教会離れが進んでいると言われております。信徒わずか２世帯の教会や、旧野首教会のある野崎島は”無人島”になり、祈りは遠い記憶となってしまいました。
教会建築の美しさはもちろんですが、潜伏キリシタン関連遺産の集落の現在をご覧いただくとともに潜伏キリシタンという歴史上の事実に関心を持っていただければ幸いです。
（住吉 聡）
1971年、大阪府生まれ
会社員、徳島県在住
【主な受賞歴】
ニッコールフォトコンテスト 準特選1回、入選4回
サロン・ド・ニッコール 入賞多数
二科展 入選1回
他
