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<ニコンサロン>
一ノ瀬 真一郎
記憶の境界:Boundary of Memories

会期

2026年1月20日(火)~2026年2月2日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

2011年3月11日、東日本大震災が東北を襲い大津波によって約2万人が命を落とし、多くの街が壊滅した。震災後、再びの災害から命を守るために、東北沿岸には最大高さ約15メートル、総延長約370kmにおよぶ巨大な防潮堤が築かれた。
この人工物は安全の象徴である一方、海とのつながりやかつての風景を遮断した。人々は高台へと住まいを移し、海岸線には暮らしの気配がなくなった。
その静けさのなかで、自然はゆっくりと人のいない空間に広がっていく。防潮堤を貫く陸閘(りっこう)は、隔てられた海と陸をつなぐ細い通路として、過去とのかすかな連続性を示している。
本写真展「記憶の境界:Boundary of Memories」は、この新たな境界線とその周辺に広がる風景を記録し、喪失と再生の狭間に立ち上がる景色を通して、震災後の時間と記憶を見つめ直す試みである。

(一ノ瀬 真一郎)

プロフィール

一ノ瀬 真一郎(いちのせ しんいちろう)

1966年 東京都生まれ
1990年 慶應義塾大学 文学部 卒業
2021年 東京綜合写真専門学校 第二学科 卒業
2023年 東京綜合写真専門学校 研究科 卒業

外資系ビジネスマン&フォトグラファー。50を過ぎて再び写真熱が再燃した。
思い切って夜間の写真専門学校に所属して、若いフォトグラファー達に大いに刺激を受けた。
初めての個展を開催したく、さらには自分を高めるために公募コンペにチャレンジして今に至る。
写真のテーマの1つは東北地方の沿岸地域。無機質なオブジェクトが好み。

グループ展
2020年12月 「No Weathering  -風化するに非らず-」
2021年3月 「Things never before -そこになかったもの-」
2022年3月 「Things are there -いまそこにあるもの-」
2023年3月 「陸閘・景」
2025年3月 「記憶の境界 Boundary of Memories」
個展
2026年1月 「記憶の境界 Boundary of Memories」(ニコンサロン)