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このシリーズは、現代人の暮らしの傍らで、それとは無関係に存在しつつ景色のなかで交ざり合う古墳に着目して日本各地で撮影し、歳月の積層の上に生きる人間のありようを現出させることを試みるものである。古墳は十数世紀前に権力者の眠る墓として象徴性も持ちつつ築造されたが、現在に至る過程とりわけ高度成長期の急激な都市化において尊厳を保持されないかたちで毀損され、または都市のうちに埋もれ静安を保てなくなっているものが少なくない。ごく近年に文化遺産としての価値が認識され、保護・保全の対象となってきたが、すでに進んだ都市化のために家屋・公共施設や公共インフラなどとの間に緩衝もなく墳丘が残る景観は、時間も意識も大きく隔たる人間の営みが隣り合う奇異な相をなしている。
(西村 勇人)
1977年 島根県生まれ
特異的な場所や状況にいる人間とそれを取り巻く環境との関係に着目し、写真の連作によってその世界を暗示する制作を行ってきた。主な作品シリーズとして、科学の研究現場を題材とした『No Curiosity, No Life』、『Thinkings』、『Commons』、出雲地方を撮影した『根ノ国』、『Distance』のほか、現代人の暮らしの傍らにある古墳に着目して撮影した『Mounds』などがある。2025年4月に作品集『Mounds』を上梓。