Nikon Imaging ｜ Japan
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私は、九十九里浜近くの数百年以上続く農家へ嫁いだ。そこは、今も遺跡が残る未開拓の集落である。人々は、自然の摂理に身を委ねながら神々とともに生活してきた。しかし、時代の流れとともに過疎化が進み、集落は消えようとしている。神に守られてきた我が家も終焉を迎えている。家族が守り続けてきたこの家はどうなるのだろうか―私はその行く末に苦悩した。
一方で、自然は大きく変容し、新たな脈を打ち始めている。この変化を先祖はどのように見つめているのだろう。家に残された鏡に今を重ね、記憶を写す。それは、この土地に刻まれた鼓動、過去の対話の時間でもある。大地の脈動は、先祖が刻んだ記憶と今をつないでいく。脈々と流れ続けるこの土地の生への回復と再生を記録したいと思う。
（林 歩）
2024年 3月 PlaceM 夜の学校卒業
主な展示
2023年 TAIWAN PHOTO 2023 2人展(台北)
2024年 PlaceM 個展
2025年 FOTOZOFIO 2025 共同展
清里フォトアートミュージアム
写真の森 共同展
FOTOZOFIO 2025 ARLES (Arles)
共同展(7月7日〜)
受賞歴
2021年 第二回朝日新聞フォトアーカイブモノクロ写真変化部門 朝日新聞フォトアーカイブ賞
2025年 船橋市写真展 写真集「Time Capsule」 北井一夫賞
