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私は幼い頃、祖母に亡き曾祖母が使っていた道具や持ち物を見せてもらいながら、曾祖母のエピソードを聞いた。モノはもういない人のことを思い出させる。
曾祖母「とく」は、1879年(明治12年)4月9日、京都府天田郡下夜久野村(現 京都府福知山市夜久野町)で生まれた。1901年(明治34年)、兵庫県朝来郡枚田村(現 兵庫県朝来市和田山町)の農家に嫁いだ。1919年(大正8年)、夫が病死。1950年(昭和25年)12月3日、71歳で亡くなった。
最近、久しぶりに曾祖母が使っていた道具や持ち物を出してみた。曾祖母が自身の髪の毛でつくった髢(かもじ)に触れてみた。私の髪質にそっくりで、自分の髪に触れているようで不思議な感覚だった。髢(かもじ)は、昭和初期頃まで流行した女性の髪型をつくる際に使われた。私と似ている髪質をもつ曾祖母はどんな人だったのだろうか。どんな時代を生き、どんな生活をし、どんな生涯を送ったのだろうか。
私は幼少期に曾祖母について聞いた記憶を手がかりに曾祖母像を追った。
(渡壁 万理子)
1968年兵庫県生まれ
2024年京都芸術大学美術科 卒業