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タイトルの「civilized society」は、日本語で「文明社会」を意味する言葉である。
現在の日本は物にあふれ、世界の中においても豊かな暮らしをしている。しかし現代の日本人は、日々の忙しさや自分自身の様々な事柄に毎日追われていて、他のことに目を向けることができないでいる。
あなたは自分のこと以外に無関心になってはいないだろうか。――
作者は今まで電気がどこから来るのか、また自分の出したゴミがどこへ運ばれるのかなど、考えたこともなかった。しかしそのために犠牲になっているものがあるならば、それを知っておくべきではないだろうかと思う。
私たちは豊かになるために様々な物を造り、世界有数の文明国になることができた。しかし本当にそれでよかったのだろうか。今さら過去をうらやんでも昔に戻ることはできないが、このまま進みつづけた先にはいったい何があるのだろうか。
展示する作品に写し出されている風景は、自然に囲まれ、一見綺麗な雰囲気である。しかしその半面で多くの物たちが犠牲となっている。そして今現在もどこかでこのような風景が生まれ続けている。カラー27点。
80年代に日本の写真表現にも強い影響力を持つに至った「NEWCOLOR」。JOHN PFAHLやJOEL STERNFELDなどのアメリカン・ランドスケープを彷彿とさせるものがあり、ある意味で現代の若い写真家の正統的な風景観にもなっている。見方を変えれば、日本の状況そのものが、まさにアメリカ的な風景に近づいてきてしまったことをも意味する。タイトルにこめられた批評性も対象に備わっている情緒性も抑制させつつ、極めて正確なフレームのうちに撮影された力作であり、私たちのすぐ隣にあるところの「環境」への素朴な問いかけとして評価したい。
1981年福岡県生まれ。2000年九州産業大学芸術学部写真学科入学。04年同校卒業。卒業後、六本木スタジオへ入社。