「インパクトの強さが抜きんでていました。目という強い主張のある被写体に対して、それに負けない存在感を放つジッパーの曲線の捉え方が見事です。前景と後景をうまく組み合わせて、一体感のある画面構成を作り出すことができています。メリハリのある光の使い方によって見応えのある仕上がりになっている点にも惹かれました」（秋山）
「コラージュにもリアルにも見えるような、謎めいた作品ですね。服のディテールと目をあえて一体化させた点が素晴らしいです。見る人の想像力を掻き立てる力があり、新しい写真表現のひとつの形なんじゃないかなと思いました。上質な広告写真のようなインパクトを感じる一枚です」（熊切）

自分の写真に自信を失くしている時期に、一つの目標にしていた｢TopEye賞｣受賞の夢が叶い、とても光栄です。この賞を受賞できたのも顧問の先生方、部活のメンバー、家族などの支えがあったからだと思います。今回の作品では、ジッパーの隙間から鋭くのぞく“目”の力強さを表現し、さらに青で囲むことで、静寂やミステリアスな雰囲気を演出しました。見る人の想像力を掻き立てる作品になるよう心がけました。この経験を活かし、これからも部活動を頑張っていきたいです。