「習字の真面目さと暴走するような世界観のギャップがおもしろい作品でした。若い感性のカオスなエネルギーがよく表現できていて、色彩やデザイン性に強いインパクトがあります。このデザイン性をより活かすなら、3枚すべてを徹底して平面で捉えた構図でもよかったかもしれません」(熊切)
「魚と模様のギリギリを攻めた表現が秀逸で、スローシャッターとモノクロ仕上げによってかろうじて魚の形としたバランス感覚が光っています。構成については2枚で対比を見せる意図も考えられますが、動きや流れをより深く表現したい場合は、3~4枚に増やしてもいいでしょう」(熊切)
「青をテーマカラーとして取り入れ、さわやかさや生命力を感じさせる構成が魅力的です。寄り引きのある構図が視覚的なリズムと奥行きを生んでいますし、色数を絞って青を引き立たてる工夫も見事。もう少し太陽の位置を意識すると、空の濃淡をよりうまくコントロールできると思います」(秋山)