「夜の闇の中にある静けさや不気味な空気感からインスピレーションを受ける感覚というものを、うまく写真表現に乗せられていますね。構成としても、色がない世界と色が効いている世界をバランスよく織り交ぜている。闇に浮かび上がるものをバリエーション豊かに表現できていて、非常にインパクトがある作品です」(熊切)
「日中であればなんてことのない景色が、街灯などの光によって特別なものに変わる瞬間を共有させてもらえるような作品です。大胆に暗く仕上げることで、浮かび上がったものの存在感をより感じられます。夜の撮影は光量不足や感度を気にして躊躇してしまう人も多い中で、この作品はたとえば猫の目など、積極的かつ丁寧な被写体探しが光っていました」(秋山)

この度はTopEye賞に選んでいただいたと聞き、驚きと喜びでいっぱいになりました。この作品は、夜の静けさの中でこそ見られる特別な瞬間を捉えたものです。この写真を通して、夜が持つ独特な雰囲気と、その魅力を感じていただければと思っています。今後も、さまざまなところに目を向け、新しい世界を探求し続けていきたいと思います。改めて、このような素晴らしい賞をいただけたことに感謝いたします。