野鳥の生活をじゃましない
巣に近づかない、大勢で追いかけない
基本撮影テクニック
良い野鳥写真のポイントは、ポーズ、背景、光線状態の3つです。これらを意識して撮影に臨みましょう。
野鳥が止まっているだけの写真でも成立しますが、小鳥が口を開けてさえずる姿はより魅力的です。
鳥の魅力は翼を持つことです。地上でも翼を広げることがあり、画に動きを与えてくれます。
野鳥を撮る目的の1つは記録です。生態を切り取ることで学術的な野鳥写真になります。
近年の野鳥撮影ブームでマナーを守れない撮影者が増えています。野鳥の生活をそっと撮らせてもらうという謙虚な気持ちで、自制心を持って撮影しましょう。
野鳥の生活をじゃましない
巣に近づかない、大勢で追いかけない
公園ではほかの利用者に配慮する
迷惑駐車をしない
人が集中しないように、
SNSへの投稿時期を考慮する
野鳥写真で差が出るのは背景処理です。背景が近くて煩雑だとメインの被写体である野鳥が埋もれてしまいます。背景との距離を離すと背景がぼけて野鳥が浮き出て見えます。
野鳥の種類や生息環境により、撮影に適する光線状態は異なります。水面は空を映すため水辺での撮影は青空の晴天順光が望ましく、林内では影の出づらい曇天時が適しています。
野鳥は環境により観察できる種類が異なり、環境が多様であるほど観察種が増えます。ここではそれぞれの環境で観察できる代表的な野鳥と、撮影してみたい野鳥を紹介します。
留鳥
(りゅうちょう)季節による移動をしない鳥を留鳥と呼びますが、種としては1年中観察できていても個体自体は入れ替わっていることもあります。
夏鳥
(なつどり)夏に繁殖のため日本に渡来し、冬は東南アジアなどの暖地で越冬する野鳥を夏鳥と言います。ツバメやキビタキなどが代表的な夏鳥です。
旅鳥
(たびどり)夏は北極圏などで繁殖して非繁殖期を南半球などで過ごすため、春と秋に日本に立ち寄るシギ類やチドリ類などを旅鳥と言います。
冬鳥
(ふゆどり)夏は北方で繁殖し、日本で越冬する渡り鳥を冬鳥と言います。国内で高緯度地域や高標高地域から小移動する渡り鳥は漂鳥(ひょうちょう)と呼びます。
上位機種に迫る撮影能力を持って生まれたZ6III。ファームウェアアップデートにより被写体検出に 「鳥」モードが追加となり、さらなる野鳥撮影能力を獲得しました。
Z6IIIは野鳥撮影に特化した「鳥」モードの被写体検出AFを搭載しています。右に左に激しく動き回る野鳥でも、高精度で検出して顔や瞳にピントを合わせ続けてくれます。
EVFは576万ドットと高解像度で、かつ4000cd/㎡の明るさを実現しており屋外でも見やすいファインダーです。また、連写時の像の引っかかりやブラックアウトも少なく、安定したフレーミングで撮影ができます。
ブラックアウトが少ないと常に野鳥をファインダーで捉え続けられます。
野鳥が止まっているときと動いているときでは撮影時の設定が異なるなど、場面によって最適な設定も変わります。Z6IIIは優れた操作性とカスタマイズ性で、野鳥の動きに合わせて柔軟に対応できます。
最大約120コマ/秒※の連写ができるため、羽ばたきの一連を記録できます。時間をさかのぼって記録するプリキャプチャー機能も搭載しています。
※ハイスピードフレームキャプチャー+時の記録画質はJPEGのみ。[C120]時の撮像範囲は「DX」に制限されます。
部分積層型センサーによる高速読み出し性能により、飛翔撮影時に起こりがちなローリングシャッターゆがみが出づらくなっています。
センサーの上下に高速処理の回路を配置
2450万画素のフルサイズセンサー採用で上位機種より高感度性能が高く、−10EVまで検出可能なAFは薄暗い時間帯の撮影に有利です。
ピント合わせを行う範囲を絞り込むことで、前景や背景にAFを引っ張られることなく素早く野鳥にピントを合わせられます。
非S-Lineレンズながら画質が安定しており、野鳥撮影の入門者に最適です。中型から大型の野鳥撮影や、風景を取り入れた撮影でも活躍します。
クラス最軽量の質量1390g(三脚座を除く)を達成したコンパクトな600mm。単焦点ならではの高画質で、機動力を生かした撮影に最適です。
野鳥撮影の標準レンズである800mm。PFレンズ採用で大幅な小型軽量化を達成し、質量は2385gと800mmとしては驚異的な扱いやすさを誇ります。
中野耕志監修
NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRやNIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sを収納できるソフトケースです。未使用時は小さくたためてかさばりません。
カワセミの刺しゅうがお洒落なストラップ。カメラ用のワイドと双眼鏡用のスリムが用意されています。
※Z6III以外のカメラで撮影した写真も含まれます。
9種の被写体検出AFをはじめとする動体捕捉力と被写体追従性に優れたEVF、そして高感度性能を併せ持つZ6IIIは、鉄道や飛行機などあらゆる動体撮影にも大活躍してくれます。
編成写真では被写体検出(乗り物モード)、3D-トラッキング、20コマ/秒の高速連写が威力を発揮。ピント、タイミング、バランスに優れた1枚を確実に撮影できます。
Z6IIIは鉄道風景を高精細に描いてくれます。画面に対して列車が小さくてもわずかなタイミングの違いで構図に影響が出るので、優れた連写性能はとても魅力です。
Z6IIIの飛行機検出精度は非常に高く、ほとんどの場合カメラ任せでAF撮影できます。画面内の機体の大きさに応じて「機体全体」「機首」「コクピット」のいずれかを検出します。
Z6IIIは常用ISO感度が最大で64000と高感度性能も高く、夜間撮影でこそ本領を発揮します。明るい単焦点レンズと組み合わせた高感度撮影では新たな写真表現が楽しめます。