NIKKOR Z600mm f/6.3 VR S

手持ちで自在に操れる
小型の超望遠
- 重量バランスに優れた600mm超望遠単焦点レンズ
- クラス最軽量※1の約1390g※2の軽量ボディー
- ナノクリスタルコートによるゴースト、フレアの低減
- レンズ単体で5.5段※3、対応ボディーとの連動で6.0段※3の手ブレ補正効果を発揮する内蔵VRを搭載
- 雨や砂埃の中でも安心して使える、高い防塵・防滴性能※4
- テレコンバーターの使用※5で最大1200mmの超望遠撮影に対応
- 2023年10月11日現在、発表済みの焦点距離600mmのレンズを含む、開放F値6.3以下のフルサイズ/FXフォーマットのミラーレスカメラ用交換レンズにおいて。ニコン調べ。
- 三脚座無の場合
- CIPA規格準拠。手ブレ補正機能「NORMAL」で撮影の場合。
- すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。
- Z TELECONVERTER TC-1.4x 装着時は1段分、TC-2.0x 装着時は2段分、レンズの明るさが暗くなります。被写体や周囲の明るさ、フォーカスポイントの位置によっては、オートフォーカスでピントが合いにくい場合や、フォーカスエイドがちらついて表示される場合があります。
「超望遠の常識を変える驚異的な軽さ」
このレンズを初めて持ったとき、私は思わず「軽っ!」と口から出てしまった。野生動物の撮影は相手に警戒されない距離から撮ることがとても重要。それをかなえられる600mmはこのジャンルの王道レンズと言える。ところが、超望遠レンズは北海道の広いフィールドを長時間散策しながら撮影するには重たく、徐々に体力が削られてゆく。だが、この新型は驚くほど軽量で長時間の手持ち撮影が可能。この取り回しの良い軽さと強力な手ブレ補正が相まって、素早く動く野生動物を容易に捉え続けてくれた。解像感がとても高くボケも滑らかで美しい。動物たちの毛の1本1本がシャープに浮き上がってくる。もふもふ好きの私の顔が自然とほころぶほどに、ワクワクが止まらない。
写真家佐藤 章(さとう あきら)
1972年生まれ。北海道釧路市在住。2017年から星空や風景を撮り始める。初めて出会ったエゾフクロウの雛のかわいさに魅了され、野生動物の撮影に傾倒。作品はSNSや写真展などで発表。第70回ニッコールフォトコンテスト ネイチャー部門 特選を受賞。その他受賞多数。愛らしい動物の表情や一期一会の瞬間を大切にしている。

NIKKOR Z Technology
本レンズに搭載の注目のテクノロジー
PFレンズ
PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズは、ニコンが開発した光の回折現象※を利用して色収差を補正するレンズです。PF素子と通常の屈折レンズを組み合わせることで、優れた色収差補正能力を実現します。このPFレンズを採用すると、望遠レンズの大幅な小型・軽量化が可能になります。
- 回折現象:光は波としての性質を持っています。波は、障害物に出会ったときにその影の部分に回りこむ性質を持っており、これを回折と呼んでいます。回折は、屈折とは逆順に色分散が発生する特徴があります。

SRレンズ
高い色収差補正力を実現する
青より短い波長の光を大きく屈折させる特性を持つ、ニコン独自開発の特殊高分散ガラスを使用したレンズ。補正が難しい短波長の光を制御することで、各波長の光をより高度に集光できるようにし、高精度な色収差補正が可能になります。また、通常の光学ガラスと同様に使用できるためレンズ構成の自由度が向上し、高い光学性能を実現しながらレンズの小型・軽量化にも寄与します。


SRレンズを搭載しない
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIで撮影

SRレンズを搭載した
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sで撮影
デントコーンの刈り取りでこぼれたコーンをついばむため、タンチョウの群れが集まっていた。夕暮れになるとタンチョウたちが一斉に飛び立ち、私は慌ててレンズを向けたが、軽くて取り回しの良いレンズのおかげで容易に捉えられた。また、夕日を入れたにもかかわらず高い逆光性能により、AF性能や解像感が落ちなかったことに驚いた。