Vol.5 若手クリエイターが大先輩写真家に学ぶQ&A 「動画の魅力」上田晃司×染谷ノエル

Vol.5 若手クリエイターが大先輩写真家に学ぶQ&A 「動画の魅力」上田晃司×染谷ノエル

Nikonのカメラとレンズをこよなく愛するクリエイターを12回にわたって紹介した連載『Nikon Creators の履歴書』。その連載に登場したクリエイターがこれからますます“履歴書”を充実させ、「撮る」人生を豊かにしていくために、長年Nikonとともに人生を歩んできた写真家たちに、知りたいこと、気になっていたことをリアル対面で聞いてみるというスペシャル対談を実施。大先輩直伝の撮影テクニックやNikon機の使いこなし方から貴重な体験談、写真を続けることの素晴らしさまで、「ヒントと学びが満載のQ&A」を大公開します。第5回は、写真だけでなく動画に精通するフォトグラファー/映像作家の上田晃司さんに、俳優/フォトグラファーとして活動中の染谷ノエルさんがあれこれ質問!進化し続ける動画の世界とその魅力について、たっぷりお聞きしました。

目次

上田晃司 プロフィール

上田晃司

フォトグラファー/映像作家。米国留学し、写真と映像を学び、CMやドキュメンタリーを撮影。写真家・塙真一氏のアシスタントを経て、ライフワークとしてドラマティックなストリートフォトグラフィーを撮影。講演や執筆活動に加え、YouTubeで写真、旅、カメラについて情報発信。ニッコールクラブ アドバイザー、ニコンカレッジ講師。
愛用カメラ:Z9、Z8、Z6III、Z50II、Nikon F2、Nikon F3、Nikon SP復刻、ニコノスV
愛用レンズ:NIKKOR Z 20mm f/1.8 S 、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z 85mm f/1.2 S

History with Nikon

2002年
大学時代に写真の授業用にFMを購入したのがファーストNikon。それ以降、FM2やFEなど購入
2006年
Nikon D50を師匠よりいただき、Nikonデジタルカメラデビュー
2007年
Nikon D3とD300を購入し、フリーランスのフォトグラファーとして活動開始
2008年
Nikon D700を導入
2010年
Nikon D7000を導入
2011年
インド撮影用に小型のD5100を導入
2012年
Nikon D800とD800Eを導入
2014年
旅が多くなってきたので小型のFXフォーマットD750を2台導入
2016年
Nikon D5とD500を導入
2017年
Nikon D850を導入
2018年
Nikon Z6・Nikon Z7導入で完全にミラーレス化
2019年
Nikon Z50を導入
2020年
Nikon Z6II & Z5導入
2021年
Nikon Zfc導入。同年、Nikon Z9を3台導入し、8K動画を作成開始
2023年
Nikon Z8導入
2024年
Z50II & Z6IIIを導入

染谷ノエル プロフィール

染谷ノエル

俳優/フォトグラファー。東京都出身。演劇を学ぶため中学卒業後に単身渡英し、ノーサンプトンのBosworth Independent Collegeなどに通う。4年半後に帰国、上智大学にて英文学を専攻。在学中より劇団、東京ジャンクZに所属、舞台俳優のキャリアは17年目を迎える(2025年時点)。写真は留学中、"Photography"の授業がきっかけで本格的に取り組むように。撮影、執筆、被写体の三役をこなすキャリアを活かし、取材、連載なども行なっている。
愛用カメラ:Nikon Z5
愛用レンズ:NIKKOR Z 28-75mm f/2.8

Q. 撮影する旅先はどうやって決めていますか?

A. 光がいい季節、または気になる場所へ

染谷

GENICのイベントでご一緒させていただいて以来、先生には動画のことをいろいろと教えていただき、本当に勉強になっています。今回は対談という形で、よろしくお願いいたします。今日は動画についてはもちろん、先生とは切っても切れない「旅」のお話も楽しみにしてきました。

上田

ちょうど2週間前、インドに行ってきたばかりなんです。ガンジス川に行くと本当に何かあるのかなと思って。よくマインドが変わると聞くじゃないですか?旅行に行ったくらいでは、変わらないかもしれないけど、僕は変わりました。なぜかというと現地の人とコミュニケーションを取ることをしたから。今回、修行僧の方たちと3日間ずっと一緒にいて、そのコミュニティに入って、いろいろ教えてもらったり、話をしたり。彼らはガンジス川に朝日が昇るのを見ながら瞑想するんですけど、3日目に撮影をさせてもらえて。ドキュメンタリー映画のように撮れました。時間をかけた分だけ、考え方も変わった気がします。

伊佐知美が撮影した上田晃司と染谷ノエル
  • photo:伊佐知美

染谷

先生はそういう作品撮りの旅先を、どういう風に決めていらっしゃるんですか?

上田

2通りあって、1つが季節。例えばキューバだと3月初旬の光がいい。僕が撮りたい道に光がいい感じに入ってくる場所があって。そういうのを目指していくこともあります。あともう1つは、今回のインドもそうでしたが、気になったところにとりあえず行ってみる。最近、ちょっと考え方が変わったんです。

染谷

それはどういうきっかけですか?

上田

昨年9月、アフリカのガーナに行こうと、急に思い立って行ってきたんですね。というのも、チョコレートのイメージしかないから、実際はどんなところなのかなと気になって。

染谷

どんな国でしたか?

上田

それが全然チョコは売ってないし(笑)、イメージと違って、なんだ?となりましたが、いい国でした。やはり行ってみないとわからないものだなと思ったんです。あと、そろそろ僕も冒険しようと思い始めたこともありますね。

染谷

冒険ですか?

上田

旅のスタイルは人によると思いますが、例えば2日間同じ場所にいて、次の街に移動するみたいなパターンが多いのかなと。ノエルさんはどうですか?

染谷

そうですね。私は街で過ごすのも好きなので、同じ街にいて、違う時間帯で撮ることもすごく好きです。ただ基本、新しい場所へ!と思ってしまうので、なかなか同じ場所に長く滞在することができないのですが。1人のときはわりと期間を決めずに、もう1日いようかな、みたいな感じです。

上田

いいですね。僕は動かないんです。一ヶ所に集中して攻める癖がありまして、パリに行っても永遠に同じエリアにいますし、キューバはもう8回くらい行っていますが、首都のハバナしか行ってない。

染谷

それはこの街のここで撮る、と最初から決めてから行かれるんですか。

上田

大枠を決めておいて、その中でさらに細かなエリアを重点的に攻める感じです。極めたくなるタイプみたいで、それは性格でしょうね。その分、短期間でも深く撮れるので、それがいいと思ってきましたが、毎年のように繰り返していると、ずっと似たようなものを撮っているのでバリエーションがなくなるんですよ(笑)。例えば香港にはもう150回以上行っていますが、自分でもびっくりするくらい、同じエリアしか撮っていない。定点観測ではないですけど、その街をどんどん知ることはできて、街が変わっていっていることに気づきます。

染谷

なるほど。変化が楽しめますね。

上田

看板がなくなっていたり、店が変わっていたり、その差は面白いです。でも僕ももう42歳になって、さすがに知っている国ばかりに行くのもなと。それで去年から行ったことのない国、何か疑問に思った国に行ってみようと思い、ガーナやチュニジア、エジプトも本当にピラミッドがあるのか、この目で見ようと行ってきました。実は僕、事前に調べないんです。驚きがないじゃないですか。ネットで見たのと同じだとなるのは楽しくないので、絶対に見ないようにして、行って自分の目で見るということを心がけています。それが旅の醍醐味です。

染谷

気になったところにどんどん行ってみるという考え方になられて、それが「冒険」とういことですね。

上田

はい。せっかく日本のパスポートは世界中に行ける最強のパスポートなのに、使わないのはもったいないので、どんどん行こうと思って。なので、旅先の決め方としては、光も大事ですが、今は何か興味を持ったところに行くという感じです。人があまり行かないところに行って、写真を撮って発表する、それも僕の仕事だと思いますので。ただ、ジャーナリストではないですし、絶対に危険な場所には行かないです。あくまでもきれいそう、素敵そうだと思うところに行って、僕なりに探る。作品撮りはそういう風にやっています。

撮影機材:Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、他

  • movie:上田晃司

染谷

そうやって旅したところをリピートする可能性もありますか?

上田

はい。写真展をやりたい街だと思えば、1回では浅すぎるので、5年くらいかけます。今やっているのはアメリカのルート66(イリノイ州シカゴとカリフォルニア州ロサンゼルスを結ぶ国道66号線で、アメリカを象徴する大陸横断道路)を辿る旅。もうほぼ終わっていますが、その旅を始めたのもコロナ禍がそろそろ明けそうというときでした。

染谷

YouTubeで拝見しています!あの旅はどういうきっかけですか?

上田

ステイホームの時期、僕、写真集屋さんも始めたので、いろいろ勉強しようと思って、スティーブン・ショアという有名な写真家の写真集を見ていたんです。学生の頃は全然響かなかったのですが、改めて見ると素敵だなとなって。それがアリゾナ州のウィンズローという街の写真集で、ここに行こうって。そこがたまたまルート66沿いで、なんだ!このいい道は!となったんですね。僕はそうやってテーマがぱっと見つかって、そこから撮り続けるということがよくあって。同じ場所に通うタイプです。

染谷

プロジェクトが年単位になるのは、同じ季節を狙っていくからですか。

上田

その通り。特に今回はルート66という同じ道を行く旅だったので、例えば4〜5月と決めたら、その時期での変化が見たい。すごく面白くて、アリゾナやテキサス、ニューメキシコは乾燥していて砂漠ですが、ロッキー山脈を越えて、オクラホマに入ると緑が豊かになるんですよ。そういうのは同じ時期に行ってみてこそわかる。1年に1回しかチャンスがないのが難点ですが、時期を揃えるのは正解でしたね。アメリカに留学していた頃は都会のほうが面白くて、ルート66には全然興味なかったのに。経験値なのかなとは思いますが、テイストや見方も変わってきますね。ノエルさんはイギリスに留学されていたんですよね。都会のほうが楽しかったですか?

染谷

私は窓から牛が見えるような田舎に住んでいましたが、あの頃は街自体にあまり興味がなくて。今となってはロンドンを撮りに行きたいなと思います。大人になって知識が増えていくと、より魅力的に見えるようになったり、もっと楽しくなったり、興味って本当に変わっていきますね。

撮影機材:Z30 + NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR、他

  • movie:上田晃司

Q. 上田先生が考える「動画向きのシーン」とは?

A. 旅は行って帰ってくるだけで物語ができているから動画の入り口によい。撮影の舞台裏なども動画向き

上田

ところでノエルさん、次の旅はどちらに行かれますか?

染谷

スペイン、ポルトガル、モロッコに1か月行く予定です。

上田

1か月だったら、その間、動画をクリップで撮っておけば、それだけでかなりのボリュームになりますね。料理など全部撮っておいて、そういうのを組み合わせて旅の総まとめみたいなものを作ると、いい作品になると思う。そもそも旅というのはすごく動画向きなんですよ。ストーリーを作らなくても、行って帰ってきたらできている。出かけるところから撮っておけば、帰ってきたら起承転結になりますよね。その間の出来事を時系列に並べるだけで、ストーリーができるので、難しく考えなくても撮れる、動画の入り口としては一番いいと思います。カメラは何で撮る予定ですか?

染谷

Z6IIIで撮ろうと思います。

上田

それはいいですね。やはり動画性能だと、Z5と比べるとZ6IIIのほうが圧倒的に上ですので。RAWで撮るのか、LOGで撮るのか、せっかくなら色をいじってみるのもいいと思います。

染谷

新しい見え方があるかもしれないですね。

上田

はい。動画を撮っているからこそ見えてくる世界があると思いますよ。写真だけでは動きを表現しにくいので、そこはやはり動画の強み。

染谷

先生は動画と静止画の考え方に、どんな違いがありますか?

上田

基本は変わりません。動きを止めているか、動かしているかの違いですので。ただ、街の情景を伝えたい場合や、音や動きがあるほうが伝わりやすいシーンは動画ですね。写真はその1枚から読み解くことができるものですが、動画は情報量が圧倒的に多いメディアなんですよ。風景だけであれば、写真とあまり変わらないので、写真だけと割り切ってしまいます。

染谷

なるほど。

上田

今、ウェブメディアでは、写真と動画を両方同時に見せられる。写真集を出すときも、同時に動画をYouTubeにあげることもできる。すごくハイブリッドで面白い、いい世の中ですよね。僕がよくやっているのは、撮影のバックグラウンドをVlog的に撮ることです。これまで写真家の世界というのは撮っているところを見せないものでしたが、写真集を見てくれる方にとっても、舞台裏が見られたほうが面白いかなと思って。そういった自分がやっていることを伝えたいときのツールとしても動画を使っています。

Q. 動画制作で大事なポイントは?

A. バリエーションをつける・短く撮る

染谷

先生が動画制作で大切にされていることを教えてください。

上田

テクニック的なことですと、スローのような動画ならではの動きや、カメラを横に動かすというような見せ方もありますが、一番はバリエーションですね。動画は本当に似たカットが入れられないんです。ずっと同じように見えて飽きてしまうので。画をばらすことが大事です。例えば、今回の旅でノエルさんがサハラ砂漠でラクダの上から4時間ずっと撮ったとしても、動画で使おうと思ったら、意外と10秒で十分かみたいになると思います。

染谷

たしかに!見るほうからしたら飽きちゃいますね。

上田

楽しいから、ついずっと撮ってしまいますが、後で編集すると変わり映えがしなくて、あまり使えない。それならラクダの足、遠くから向かってくるところ、砂漠など、カット割を考えながら、バリエーションを撮っておいたほうがいいと思います。寄り引きは基本撮って、あとは使えそうなものを満遍なくいろいろ撮っておくのが重要ですね。

染谷

なるほど。

上田

長い尺の撮影もいらないです。ドキュメンタリーで人が話しているわけではないので、5秒あれば十分。60pで撮れば、倍にも伸ばせる。長尺を撮るというより、短い尺の動画を撮ってまとめていくほうが、旅感が出ると思います。動画は記録メディアの容量も圧迫しますし、もう十分かなと思えば撮りません。

染谷

いつもその判断が難しくて、一応ここでも撮っておこうかなとなってしまいます。

上田

わかります。僕も仕事であれば絶対にそうなります。でも作品の場合は、自分の責任においてどうにでもなるので、同じ画角のものは割り切って1シーン2カットくらいにしたほうがいいですね。

伊佐知美が撮影した上田晃司
  • photo:伊佐知美

Q. 動画と静止画撮影は両立できる?

A. 機材の進化によって可能に

染谷

先生は基本的に撮影する場所では、動画と写真、両方撮りますか?

上田

基本はそうです。でもこの2年くらいでそうなった、とも言えます。

染谷

どういうことですか?

上田

これは僕の動画の撮り方にも関係してきますが、少し前まで僕は、動画と写真は撮るタイミングをわけてました。理由はいくつかありますが、本格的な動画を撮るときは機材が大きくて多い。例えばスライダーを使うときに、それを持って写真は撮れないという物理的な問題があったんです。

染谷

たしかに。

上田

ただここ2年、大掛かりな機材を持っていかなくなくなりました。というのが、Z9で8Kが撮れてしまうので、広い画角で撮っておけば、編集で使いたい画角に変更できてしまうんですよ。ジンバルも今はまず置いていきます。そうすると手ブレ補正の範囲内で撮影しようとなって、気が楽になり、画も見やすくなりました。そうやって機材が減ってきているので、動画と一緒のタイミングで写真を撮ることが可能になりました。特にNikon Zシリーズは簡単に動画撮影と写真撮影の切り替えができる。パチンとレバーで変えるだけでいい。

染谷

そうですね。すごく切り替えが楽です!

上田

あと、NDフィルターがここ数年で進化しました。静止画はシャッター速度が自由な一方、動画は基本的に限界があります。例えば、1秒間に30コマで動画を撮る場合、1/60のシャッター速度になりますが、明るい日だと絶対に白飛びするので、NDフィルターをつけます。それをつけたり外したりが面倒でしたが、今はマグネットで取り外しできるフィルターがある。今回のインドも、動画を撮った後にすぐNDフィルターを外して胸ポケットにしまって、またつけてという動作が楽でした。

染谷

それはものすごく便利ですね!

上田

やっと周辺機材が追いついてきてくれて、Nikonのカメラのよさが生かせるようになったので、静止画と動画を両立ができるようになってきています。実は、動画撮影に慣れている人ほど、動画が静止画に近くなっていくんです。フィックスという固定して撮影するカメラワークで撮るので。

撮影機材:Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S、他

  • movie:上田晃司

染谷

動画でも、静止画の撮影のように、画角と構図がバチッと決まる瞬間があるものですか?

上田

そうですね。基本的にシネマティックな映像の場合はガチガチに決めています。TVのように情報を見せたいか、映画にようにエモーショナルな雰囲気に見せたいのかの違いもありますね。僕はどちらかといえば落ち着いて見てもらいたいという意味で、フィックスで撮ることが多いです。それに後でちょっとしたズームを加えて、動きを出す感じでしょうか。

染谷

そのズームについてお伺いしたいと思っていました!先生の作品で使われている、すごくゆっくりなズームはどういう効果を狙っていらっしゃるんですか?

上田

あれは、要は没入感です。引き込まれていく感じを視覚的に表現しているんです。例えば、きれいな風景の中に塔があったとすると、人の視線はそこに集中する。そのときに1秒間に1%ずつズームすると、動いていると感じない程度で、少しずつ引き込まれていくような効果があります。

染谷

そういうことだったんですね。いつもなんだか心地いいなと思って見ていたので、すごく納得しました。

上田

ただ、やりすぎるとまた来たよとなるので(笑)、効果が薄れないレベルで入れるのがいいと思います。基本的に少し早めにズームで引いていくと、遠ざかっていくのと同じですから、終わっていく感じがします。エンディングにいいですよね。逆にオープニングは寄っていくみたいな、TVではそういう作りが多いと思います。

染谷

なるほど。学びになります!

上田

あと、ズームを後から編集で入れるのであれば、少し枠を大きく撮っておく必要があります。動画というのは4Kとか8Kとか枠が決まっています。その枠より広く撮れることには意味があります。4Kで仕上げる場合、6Kで撮っておけば、後からトリミングしても元の画質を保ちやすいんです。なので、6Kで撮っておくといいと思います。6Kカメラというのは、ズーム効果などを編集で加えてくださいというためなんですよね。

撮影機材:Z9 + NIKKOR Z 85mm f/1.2 S、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、他

  • movie:上田晃司

Q. スローの効果とおすすめの使い方は?

A. 60pで撮ってスピードを半分にすれば、狙った感がなく自然に

染谷

先生の作品を拝見するとき、スローにも注目しているのですが、使い方のコツを教えていただけますか?

上田

僕は去年くらいから手持ちフィックスばかりで撮っていて、その中でちょっとスローにして変化をつけています。60p(1秒間60コマ)で撮っておいて、後で半分のスピードにするんです。そうすると狙った感のないスローになりますね。

染谷

ここをスローにしようというのは、編集時に決めていますか?

上田

基本的には撮るとき、カメラの設定をする時点で決めています。ただ60pはそのまま使っても違和感ないですし、いざスローで使いたくないときにも使えますので、おすすめです。

染谷

スローにすると、少し重厚感が出る感じがするのですが、そういう狙いもありますか?

上田

そうですね。あと、動画は情報量が多すぎて、数秒のカットでは見きれないので、ちょっとスローにすることで、目がついていくという効果もあります。特に僕が撮っているような街というのは、情報量が多いんですよ。例えば人が話しているところであれば、そこに集中すればいいですが、周りの風景の情報もあるので、2秒間では速すぎてしまう。そこでスローにすることで、見やすくなります。

染谷

なるほど。

撮影機材:Z8 + Z 135mm f/1.8 S Plena、他

  • movie:上田晃司

上田

CP+2024の映像作品「Urban Every Beauty」は香港だったので、スローを使いました。街中をあえてスローで見せることによって、より日常の美しさに気づけるみたいな狙いです。バイクが鳩をかき分けているだけなんて、なにげないシーンじゃないですか。でも半分のスピードで進むとドラマティックに見えてきて、そういうのが映像の面白さなのかなと。あと大都会であればタイムラプス撮影で、日の変化なども入れますね。

染谷

拝見していたらタイムラプス、もっと使ってみたくなりました!

上田

この作品は一番写真的かもしれない。派手な動きをどんどん排除するような感覚で、徐々にスピードが落ちてきて、写真的表現に辿りついたんだと思います。ただ、自分の好きな世界がシネマティックな雰囲気なのは、昔から変わっていません。

Q. 動画の表現の幅を広げるには?

A. ナレーションやAI音声を活用

撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 35mm f/1.2 S、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、他

  • movie:上田晃司

染谷

動画作品の構成はどのように考えていらっしゃるんですか?

上田

僕は絵コンテが絶望的に汚いので(笑)、事前に絵には起こしていませんが、頭の中で構成を組みながら撮影しています。今回CP+2025で発表したインドで撮った作品も、インタビューは事前の構想には入っていなかったんです。撮れるかどうか、わからなかったから。ガンジス川の朝日から始まるというのは決めていて、沐浴している人は鉄板だよなという感じで考えておいて、あとは行って決めようと。思っていたより修行僧と仲良くなれたおかげで、長いインタビューを撮ることができました。ただ、少し長すぎたこともあって、結局、大幅にカットしましたが、インタビューが入ったからこそ、インドの雰囲気が伝わりやすくなって、全体に厚みが出てよかったです。

染谷

私は作品の中に入れようと、海外でインタビュー撮影をしたとき、声をかけるのって本当に難しいなと感じました。

上田

今回はやはり3日間、この修行僧たちと一緒に過ごしたことが大きかったですね。最初から撮らせてくださいといくと、嫌がられるので、最初は見ているだけ。

染谷

いきなりカメラを向けず、信頼関係を作ってからインタビューや撮影をするというのはすごいですね。限られた日程の中で信頼してもらう難しさもあると思いますし。このナレーションはどうしているんですか?

上田

後半はAIです。Artlistで作れるんですよ。

染谷

そうなんですか?登場人物の方がずっと話しているのかと思いました。

上田

当初はナレーションは入れずに進めていましたが、インタビューの後をフォローしないと繋がりが悪いと思って、AI音声を入れました。イギリス男性風の声がいいと思ってArtlistのボイスオーバーで探したら、ぴったりなものがあって。このAI音声生成ツールは好みの声やアクセント、感情や抑揚のつけ方、速度も変えられます。この機能が追加された最初は英語など欧米の言語だけでしたが、今はクオリティがまだまだな感じですが日本語もあります。ナレーションのテキストもChatGPTで日本語からある程度校正・翻訳してもらえば、ミスも減っていいと思います。

染谷

面白い!表現の幅が広がりますね。

上田

動画は少しナラティブになると、ぐんとよくなるので、これからの動画は多分ナレーション入りが増えていくと思います。説明がしやすくなるので。インドの映像作品の他の音は全部、効果音です。音というのは動画において大事で、こだわるなら全部、録音してもいいくらい。アメリカのハリウッドだとフォーリーアーティストという効果音専門の職業があるんですよ。この動画も最初のカモメの音は、船がうるさすぎて実際には録れていませんが、効果音で入れました。かもめの鳴き声が入るだけで、臨場感が違います。そういうサウンドエフェクトもArtlistにいろいろあるので編集時に入れています。

染谷

これはもう早速活用したいです。以前、先生に音の使い方も教えていただいてから、できるだけ音を探して入れるようにしていたので。

上田

動画でこだわっておくといい部分のひとつが音で、例えば炎は本来は、音はしないですが、音をつけると感じが出るんです。音がないと、すごく浅くなりますが、ボッという音が1つ入るだけで、一気に重厚感が出る。印象がまったく変わってきます。

染谷

違和感なく、見る人が想像しやすくなりますね!ということは、音に関しては撮影段階ではそんなにこだわらなくてもいいんでしょうか?

上田

もちろんこだわる人もいますが、僕は後から被せられるなら、そうしようかなと。旅で音までこだわって録るとなると時間的にもきついですよね。Zシリーズについているマイクは、8の字に録音しているので、前後左右、録ることができて、環境音を録るのには向いているんです。逆にインタビューは、環境音や自分の声まで拾ってしまうので難しい。その点、ガンマイクは狙いで録れるので、僕は必ず持っていきます。小さくて軽いものですので、いつも持っておくといいと思います。

染谷

すごく勉強になります。動画作品を作るときのインタビューで、雨が降っていて、人の声が聞こえにくくなってしまったことがあって。編集に苦労したので。

上田

ガンマイクは特に、人の声を録音することが得意です。実は50cmくらいがちょうどいい距離で、あまり録りたい音源からマイクが離れると、映る範囲と同じで、収音する角度も増えて、どんどん環境音が入ってしまいます。こだわればこだわるだけ、いい音が録れますよ。

Q. 色味の決め方のコツは?

A. LUTをベースにするのがおすすめ

撮影機材:Z9(ProRes RAW HQ) + NIKKOR Z 85mm f/1.2 S、NIKKOR Z 50mm f/1.2

  • movie:上田晃司

染谷

先生の海外の動画作品を拝見していて、色味はどの段階で、どういう風に決めているのかも、ずっと気になっていました。私は、その街のイメージや天気などによって合わせていて、例えばオランダだと茶色のイメージがあったので、茶色寄りにしようと後から決めたのですが。

上田

そうですね、基本は後から決めます。最初に決めすぎるとそれに寄ってしまうじゃないですか。だから全体を見て、感じたままに従うのでいいと思いますよ。あとは自分の好みの色味もありますよね。僕はすごくベーシック。いわゆるハリウッドの定番、ティール&オレンジの派生版みたいなやつをベースに作って、シャドウ側には少しティールを入れたり、ハイライトはアンバーにしたり。基本的にはどんなシーンでもそのベースを使って、濃度をいろいろ変えていますね。

染谷

それは国によって、変えているんですか?

上田

そう。アジアだと香港の映画監督ジョン・ウーの映画みたいな色を意識したり、ニューヨークだと映画『ジョーカー』みたいな感じのニュアンスをちょっと入れたり。ティールの部分を微調整している感じです。

染谷

なるほど。それでも雰囲気がずいぶん変わりそうですね。

上田

はい。あとは撮るときに明るさを調整する。RAW動画は調整幅がけっこうありますから、例えば香港だと明るめにしたり、インドは少し暗くして濃いめにしたり。明るさによって濃さが変わってきます。ノエルさんは動画編集のソフトは何を使っていますか?

染谷

Adobe Premiere Proです。

上田

Adobe Premiere Proもいいですね。僕が今使っているDaVinci Resolveも似たようなものです。カラーグレーディングにノードというものがあるんですけど、要はPhotoshopでいうレイヤーみたいなもので、これで管理できるのがすごく楽です。あとLUTというのが特に便利で、プリセットのようなものですが、Nikon用のLUTがあって、当てるだけでNikonの色になってくれます。自由度は低くて、濃度しか変えられませんが、自分が撮ったもののベースになるLUTを見つけることがポイントかもしれません。

染谷

LUTに頼ることも大事なんですね。それをお聞きして、なんだか安心しました。

上田

僕はある程度、こういう市販のものを使って、そこから微調整したほうが効率いいと思っているタイプです。ArtlistにもLUTがあるので、その街のイメージよって、こんな感じになるのねというリファレンスにするのもいいと思います。焼き付けてしまうわけではないので、トーンが決まった時点であてればいい。ただ一番重要なのは撮るときの明るさ。均一に撮っておくことさえできていれば、もう何でもいけます。

染谷

なるほどです。

上田

動画は、写真のような自由度がないというのは覚えておかなくてはいけなくて、写真はJPGでもある程度、編集できるじゃないですか。動画は言ってしまえば色情報を間引いているので、人間の目には見えないレベルで色が欠落しているんです。なので、例えば赤を上げようと思っても、その赤の情報がないと破綻するわけですが、RAWで撮っておくと写真のように調整できる。やはりRAWで撮っておくと後々いいです。今すごいのは、動画から静止画を切り出せること。動画しか撮っていなくても、後で写真にしようと思えばできるので、そこはすごく便利で助かってます。

染谷

RAWの問題はものすごくデータ容量を食うことですね。

上田

そう。容量には気をつけて。NikonはProRes RAWに比べて容量を抑えることができるN-RAWがあるので、それは強みでもあります。いずれにせよ無駄なく撮ることですね。そこだけ理解しておいて、DaVinci Resolveは無料で使えますから、旅に行く前に色をテストしておくといいと思います。旅先は意外と集中できないので。

Q. 旅先でマストな3大ガジェットは?

A. NDフィルター、大容量メディア、ポータブルSSD

染谷

旅先での動画撮影に、最低限必要なガジェットといえば何ですか?

上田

まずNDフィルター、大容量メディア。そしてポータブルSSD。写真はクラウドにあげることもできますが、動画の数ギガを海外からアップロードするのはなかなか大変なので。基本的にその3点と、Zシリーズのカメラがあれば動画はできます。それ以上となると、機動力も落ちてきますしね。あと現地では基本リュックで動きますが、小さいバッグを必ず持っていって、その中にレンズとお財布とNDフィルターを入れています。

染谷

レンズは何本、持っていきますか?

上田

3本、もしくはズームで2本です。僕はシネマティックが好きなので単焦点を使いますけど、もう少し軽くいくのであれば、ノエルさんが今つけてるNIKKOR Z 28-75mm f/2.8で十分。旅は軽いほうがいいですし、威圧感を与えないほうがいい国もあるので、その辺は使い分けています。ダイナミックにいきたいときは、朝だけワイドレンズを持って出ようかなということも。それ以降、持っていても使わないと思ったら、1kgの重りを持ち歩いているようなものなので、一旦ホテルに戻って置いていきます。そうそう、僕には旅の決まりがあって、必ず撮影しようと狙っているエリアの中心にホテルをとる。そうすると機材を置きに行ったり取りに行ったりできるので、これは大事です。

染谷

旅にカメラは何台ぐらい持っていきますか?

上田

多くても2台。1台のこともあります。2台の場合はZ6IIIにZ50II、Z8にZ6IIIという組み合わせが多いですね。Z9を持っていくことはあまりないです。最初は持っていきましたが、存在感がありすぎて、街中でオーラを放っていて(笑)。もともと写真や動画を撮っている人は本来、街中で不自然な動きをしているので目立ちますし、大きなカメラを見て不安に思う人もいますしね。Z9はどちらかというと業務用で、今はZ6IIIかZ8がメイン。YouTubeの動画はZ50IIで撮っています。軽いので。

撮影時の上田晃司さん
  • 撮影時の上田晃司さん

Q. 動画におすすめのカメラは?

A. 6K動画撮影ができるZ6III

染谷

写真をやっていて、動画をもっと本格的にやりたいと言っている人が私の周りにも多いですが、これから始めようという人におすすめの機種を教えてください。

上田

そうですね。Nikon Zシリーズはどれも動画が撮れるので、旅のスタイルや予算感などによって、LOGが撮れるZ50II以上の機種であれば、どれでもいいと思いますが、幅広い表現ができるという意味で、一番バランスがいいのは6K動画が撮れるZ6IIIかなと。フルサイズですし、軽いですし、8Kが必要かどうかというのは難しいところではありますが、6Kは扱いやすいのでおすすめです。Z8やZ9のチルト式画像モニターは撮りやすいですが、自撮りをされるのであれば、Z6IIIはモニターがバリアングル式なのもいいと思います。

染谷

旅におすすめなレンズもぜひ!

上田

未知の国に行く場合は状況が読めないので、ズームレンズがいいと思います。NIKKOR Z 28-75mm f/2.8は軽くて明るくていいですよね。予算が許すならNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S。風景がメインならNIKKOR Z 24-120mm f/4 S。それにプラス、ちょっと明るめのNIKKOR Z 35mm f/1.8 S、NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sを入れてもらうといいのかなと思います。旅先での撮影は機動力が大切だと思うので。

染谷

やはり機動力重視ですか?

上田

大事だと思います。無理をして、結局疲れて寝てしまったではもったいない。例えば泊まっているホテルのレストランでちょっと食事に行くときに、そのカメラを持っていくか、いかないか。もし置いていくなら、多分それは重いものだと思うんです。持っていこうとなる場合、何か可能性があると感じて、撮ってみようかなと思わせるカメラだと思うので、そこが1つ目安になるのかなと思いますね。

染谷

先生が、Nikonの機材を選ばれている理由はどういうところにありますか?

上田

Z9から動画がRAWで撮れるようになったことが大きいです。全部をRAWで撮っているわけではないですが、プロジェクトに応じて、フレキシブルにいろいろなフォーマットで撮れることがすごく重要。あとはやはり、静止画がしっかり撮れるところですね。動画に傾きすぎず、1台2役が叶うのがZシリーズの魅力。それをコンセプトに作ってきたカメラでもあるので、静止画も動画も最高のクオリティで撮ることができる、それが理由ですかね。あと、本当に壊れないです。

染谷

雪の中でも撮影されていらっしゃいますよね。

上田

はい。タオルでカメラを拭くくらいのケアはしますけど、全然大丈夫。ノエルさん、サハラ砂漠に行くと砂がすごいので、Nikonの強さを実感できると思いますよ。ブロワーを持っていくのと、パーマセルテープでレンズとマウントの接合部などを目張りしておくといいと思います。あとは絶対にズームレンズにしておくことですね。途中でレンズを換えることは避けたほうがいいので。

染谷

わかりました。Nikonの強さ、感じてきます!

上田

あと僕がNikonを使う理由といえば、色の出し方の癖がわかっているので、すんなり自分の落とし込みたいように持っていけることもあります。

染谷

それは調整しやすいという意味ですか?

上田

はい。安心して色作りができます。でも意外と、カメラが頑丈ということが、実はすごく大事かな。旅先で壊れたらどうしようもないので。

染谷

たしかにそうですね。最後に、先生にとっての動画の魅力、動画を撮る楽しみを教えてください。

上田

やはり静止画との違いとして、写真という平面の情報でしか見えなかったものが、動きや音など、情報を多く、一気に見せることができるというところ。静止画だけでなく、動画をハイブリッドに撮ると、写真を見てくれる人にもより伝わりやすくなるところが面白さですね。そこは見せ方で、例えば1年間、短い動画をずっと撮っているだけでも結構なボリュームになりますので、それを1年の最後にまとめてみるのもいいと思います。

染谷

それは、楽しそうです。

上田

カメラは持っていても、動画機能は使わないという人が本当に多いんですよね。でも使わなくてもカメラの値段は一緒ですから、それはもったいない。動画を始めるきっかけとして、ひとつおすすめの機能があって、4倍スローで街中を撮っていただくと、1秒の出来事が4秒に伸びるので、なんでもないシーンがドラマティックになります。そういうワンカットでも感動できると思います。写真でも、こんなにたくさん機能があっても使わないという話をよく聞きますが、僕の中ではポジティブ進化で。こんな機能があるから、こういうのを撮ってみようとやっていったほうが面白いですよね。ぜひ挑戦することを諦めないでほしいです。

染谷

今日はずっとお聞きしたかったことを直接伺えてよかったです。早速次の旅行で生かします。いろいろと勉強になるお話をありがとうございました!

伊佐知美が撮影した上田晃司
  • photo:伊佐知美

上田晃司さんから読者の皆さんに一言
「動画の話はアカデミックな方向にいきがちなので、難しく感じてしまいますが、この赤いRECボタンを押せば撮れるので。なんだか素敵と思ったときに、設定の数値とかフレームレートとか、そういうのは置いておいて、まずは撮ってみてください。お子さんやペットなどは、動画のほうが記録としてもいいですしね。そこで何か可能性を感じることができると、トライアンドエラーを重ねていくうちにクオリティが徐々に上がって、どんどん楽しめるようになると思います。特にもし三脚を立てるような撮影を既にされているなら、チャンスはもうそこにある。写真を撮った後、動画モードに切り替えて、例えば滝を撮ってみれば音が入る。その臨場感を感じてもらうといいと思います。最初は気軽に、ワンカットでもいいので、ぜひ撮ってください」。

伊佐知美が撮影した染谷ノエル
  • photo:伊佐知美

ノエル’s voice
「上田先生は本当に話しやすくて、同じ目線で一緒に考えてくださることがすごくうれしかったです。知識や経験を惜しまず、でも押し付けがましくなく教えてくださる、本当にすごいことだと思います。私が動画は楽しい、もっとやってみたいと思えたのは、間違いなく以前受けた上田先生の講習のおかげです。今回もルート66の旅のお話を聞いているとき、先生のワクワク感が伝わってきて、私も早く旅に出たくなりました。今はまだ新しい場所にいろいろ行きたいと思ってしまいますが、先生のように同じ場所に同じ時期に行って、変化を楽しみながら一つの作品にしていく、そういう旅は憧れ。やってみたいけれど、なかなかできることではないので、何度でも通いたくなるようなお気に入りの場所に出会えたら、いつか…!いつか…!」。

撮影機材:Z5 + NIKKOR Z 28-75mm f/2.8

  • movie:染谷ノエル

撮影機材:Z8 + NIKKOR Z 17-28mm f/2.8、他

  • movie:染谷ノエル
伊佐知美が撮影した上田晃司と染谷ノエル
  • photo:伊佐知美

企画・制作 GENIC編集部

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