明るくて軽くて寄れるレンズは撮影のフットワークが格段に軽くなる。NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7は風景からポートレート、スナップ、テーブルフォトまで幅広くカバーできるので、特に荷物を減らしたい旅先やレンズの付け替えが難しいときにもってこい。付けっぱなしにできて軽快に使える標準マイクロレンズは、作品づくりはもちろん、日々の記録にも良き相棒として使えるはずだ。普段眺めている景色をマクロでのぞけば新しい世界が見えてくる! 迷ったらこのレンズをおすすめしたい。
東京都出身。Instagramをきっかけに、フリーランスの写真家に転身。国内外で旅にまつわる撮影や執筆活動をする傍ら、全国でフォトワークショップを開催するなど、「写真の楽しさ」を伝える活動にも取り組んでいる。
東京都出身。Instagramをきっかけに、フリーランスの写真家に転身。国内外で旅にまつわる撮影や執筆活動をする傍ら、全国でフォトワークショップを開催するなど、「写真の楽しさ」を伝える活動にも取り組んでいる。
深夜、自宅の窓を閉めエアコンを切った無風状態の環境を整えた。慎重に花弁に乗せた滴をマイクロレンズでのぞくと、それはまるで宝石のよう。最大撮影倍率0.67倍を活かすことで、肉眼で見るよりも存在感のある滴に仕上がった。
ある晴れた日の午前中、森の中で水がしたたるきれいなクモの巣を見つけた。マイクロレンズでのぞくと、ダイヤモンドが連なる豪華なネックレスに見えた。限界まで寄ることでクモの巣がまとう水滴の様子にフォーカスでき、背景の柔らかいボケが見事に際立たせてくれた。
爽やかに晴れた日の午前中、自宅付近の公園にて。コスモスが空に向かって伸びる様子をローアングルであおった。最短撮影距離が短いと地面に咲く花よりも低い位置から撮影できるので、花が見ている景色に近いイメージで撮影できる。
窓から柔らかい光が入る部屋で、朝食の様子を自然光のみで撮影。日常のスナップとして撮った1枚。35mm判換算で52.5mm相当になるこのレンズは、自然な画角を活かした俯瞰撮影にも使いやすい。軽いとアングル選びも楽に行える。
西日タイムを狙って湘南の海へ。陸橋を登った頂から見えた江ノ島が海にぽつんと浮かぶ姿は、ここでしか見られないと感じて思わずシャッターを切った。目で見たイメージに近い画角で撮影できるので、直感的なスナップにも使いやすい。
明るいこのレンズはポートレートにも最適。背景に玉ボケの木もれ日が入るように、ウエストレベルでややあおり気味にして構図を整えた。背景と手に持ってもらったカスミソウがふわりとぼけて柔らかい空気感をまとった。
NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7
35mm判換算で等倍相当まで寄れる0.67倍の最大撮影倍率
35mm判換算で52.5mm相当の使いやすい標準画角
大きなボケ味を楽しめる明るい開放F値1.7※1
気軽に持ち出せる約220gの軽量モデル
フォーカスブリージング※2の低減など、動画撮影に配慮した設計
ステッピングモーター(STM)採用により静音性※3に配慮
※1 F値は「実効F値表示方式」で表示しているため、最短撮影距離でのマクロ撮影では公称F値である「f/1.7」ではなく、有効F値の「f/3.2」が表示されます。
※2 フォーカシング時にピント位置の移動にともなって画角が変化する現象。レンズの特性上、被写体とレンズの距離によってはブリージングが目立つ場合があります。
※3 動作音がないことを保証するものではありません。