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Profile

高砂淳二

高砂淳二JUNJI TAKASAGO

写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。
ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。世界中の国々を訪れ、海の中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を続けている。著書は、「LIGHT on LIFE」「night rainbow ~祝福の虹」「ASTRA」「虹の星」「Children of the Rainbow」「free」「BLUE」「life」(以上小学館)、「Dear Earth」「そら色の夢」「南の夢の海へ」(以上パイインターナショナル)、「クジラの見る夢 ~ジャックマイヨールとの海の日々~」(共著・七賢出版)ほか多数。ザルツブルグ博物館、Nikon THE GALLERY、渋谷パルコ、阪急百貨店、大丸百貨店など写真展多数開催。2008年には、外務省主催・太平洋島サミット記念写真展「Pacific Islands」を担当。海の環境NPO法人“OWS”理事。自然のこと、自然と人間の関係、人間の役割などを、トークショーや、テレビ、ラジオ、雑誌などを通して幅広く伝え続けている。

Photo

SEASON3 HAWAII
07 / Islands in the Stream

海と空に抱かれた島々

名だたるリゾートの中でも特に人気のあるハワイ。太平洋の真ん中に浮かび、大きな空とどこまでも広がる海に包まれた、誰もが知る楽園だ。北東から常に心地よい貿易風がそよぎ、天然の空調のように快適な温度や湿度を保ってくれている。冬になると、アリューシャン列島付近の低気圧で生まれた波が、ひと月ほどかけて巨大なうねりとなりハワイの島々に到達する。世界中のサーファーが冬のハワイに集まるゆえんだ。そんな波が海底のサンゴや貝類を砕き、火山活動で出来上がったハワイの島々の黒い海岸線のところどころに、白くて美しいビーチを形成する。太平洋を巡る海流、地球の自転による貿易風、極北からの波やうねりなどが、常にハワイ周辺の空気や水、そしてビーチの砂などを循環させ、新鮮で快適な楽園を保ち、ハワイアンや僕ら観光客を楽しませてくれている。楽園ハワイの美しさは地球の美しさそのものなのだ。

ショアブレイク

ショアブレイク

氷の中に封じ込められた泡、泡、泡。湖底から何層にも積み重なる不思議な泡のアート。

贅沢なビーチ

贅沢なビーチ

街から隔絶されたビーチは、ひと気がなく足跡さえないほどまっさら。観光客が抱くハワイの印象とは程遠いほど静かだ。

たそがれのビーチ

たそがれのビーチ

引いては寄せる波。昼間はローカルでにぎわうビーチも、夕方になると人影はまばら。夕日が映し出すその美しい色に静かに心が奪われていく。

ハワイアンモンクシール

ハワイアンモンクシール

絶滅危惧種に指定されているハワイ固有のアザラシ、ハワイアンモンクシール。安心してビーチで昼寝ができるよう、政府機関やボランティアが手厚く保護している。

水のグラデーション

水のグラデーション

海底の地形や水深などによって、波の大きさや形、引き波の速度などが変わり、水の色に美しい変化ができる。

うねる水

うねる水

遠くからやってくるうねりには巨大なパワーがあり、大きく盛りあがっては、爆音とともに砕け落ちる。

ハワイアングリーンシータートル

ハワイアングリーンシータートル

水面に浮上して息を継いだのち、おもむろに海底に潜水し始めたハワイアングリーンシータートル。ハワイでは古来、守り神の一つとして大切にされてきた。

先住ハワイアンは、ヒーリングを施す前に患者とともに海に入り、心身を清めてから施術を行ったという。海は生命の源であり、人間を含む生きものが本来の生命力を取り戻す、大もとの場所でもあるのだ。
サトウキビ畑

サトウキビ畑

風にそよぐサトウキビ。日本人を含む多くの移民の労働力によって、一時サトウキビ産業が栄えた。

虹

海の上に現れた美しい虹。

犬

ローカルの車の窓から顔を出す可愛い犬2頭。

日没後の夕焼け

日没後の夕焼け

太陽が沈んでも、夕焼けをあきらめてはいけない。

雲上の夕焼け

雲上の夕焼け

標高4207mの夕焼け。眼下に厚い雲が広がり、その上をさらに薄い雲が被う。両側を夕日が染め上げる光景は圧巻。

雲上の夕焼け

雲上の夕焼け

標高4207mのマウナケア山頂で見た夕焼け。

Behind the Scene

ただ心穏やかにハワイを撮った

ハワイは何といっても海がきれいだ。人が住む場所のすぐ近くに海があって、その海は波が美しく、透明で、いつでも人を迎え入れてくれる。海が身近にあると、どういうわけか心が穏やかになり、気持ちものんびりとしてくる。ハワイの空気の緩やかさは、こうしてでき上っているのかもしれない。
そんな雰囲気に包まれながら、僕はビーサンと海パンで撮影して回った。気持ちが緩んでいたからか、ちょっとした空の色の変化や波の気持ちよさなども心に沁みてきて、何度も見てきた風景でも感動しながら撮影することができた。

サーファーが連れてきた犬が、飼い主が海に入って寂しくなったのか、僕のところに寄って来て膝にくっ付き、海を心配そうに眺めていた。カウアイ島 サーファーが連れてきた犬が、飼い主が海に入って寂しくなったのか、僕のところに寄って来て膝にくっ付き、海を心配そうに眺めていた。カウアイ島

サーファーが連れてきた犬が、飼い主が海に入って寂しくなったのか、僕のところに寄って来て膝にくっ付き、海を心配そうに眺めていた。カウアイ島

太陽が沈む瞬間、小さいけれど確かにグリーンフラッシュが現れ、写真に写った。カウアイ島

太陽が沈む瞬間、小さいけれど確かにグリーンフラッシュが現れ、写真に写った。カウアイ島

ハワイは植物にとっても楽園だ。交通看板をよじ登った葉が上から溢れ出ていた。マウイ島

ハワイは植物にとっても楽園だ。交通看板をよじ登った葉が上から溢れ出ていた。マウイ島

リゾート地のビーチで昼寝をしていた可愛いハワイアンモンクシール。安心して寝られるよう、観光客も邪魔をしないようにしている。カウアイ島 リゾート地のビーチで昼寝をしていた可愛いハワイアンモンクシール。安心して寝られるよう、観光客も邪魔をしないようにしている。カウアイ島

リゾート地のビーチで昼寝をしていた可愛いハワイアンモンクシール。安心して寝られるよう、観光客も邪魔をしないようにしている。カウアイ島

潮が満ちてくる中、2頭のハワイアンモンクシールが海にのんびり帰っていくところをビデオで撮ってみた。カウアイ島

潮が満ちてくる中、2頭のハワイアンモンクシールが海にのんびり帰っていくところをビデオで撮ってみた。カウアイ島

微妙な空気感も捉えるD850の色再現性

海も空も基本的にはブルー。黒に近い深いブルーから白に近い淡いブルーまで、地球には無限にブルーが存在する。そのグラデーションを忠実に表現するのはカメラにとってはもっとも難しいことだ。また夕方になると、空はオレンジや黄色、赤などの混じり合った色調になっていく。その色はそのまま海にも映るので、目の前の世界は、今度は暖色系のグラデーションが全開になるわけだ。これも色と色の境目がなく、やはりカメラにとってはとても難しい状況だ。
しかしニコンD850の高画質・高精細感は、こんな時に本当の実力を発揮してくれる。特に夕日が沈んだあとのマジックアワーには、方向性のない柔らかい光が全体を包みこむのだけれど、そのなんとも言えないハワイの切ない空気感を、D850は暗くなるまでしっかりと捉えてくれたのだ。ハワイとニコン。なかなか相性がいいようだ。

D850
撮影協力
・ハワイ州観光局
・Warren & Minori Evans
・Herb & Kaori Mahelona
ショアブレイク

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/500秒、f/10
焦点距離:300mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

贅沢なビーチ

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR 画質モード:RAW (14-bit)  撮影モード:絞り優先オート、1/500秒、f/11
焦点距離:16mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

たそがれのビーチ

カメラ:D850 レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:マニュアル、1/1.6秒、f/29
焦点距離:15mm  ホワイトバランス:晴天 ISO感度:64に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:スタンダード

ハワイアンモンクシール

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/1250秒、f/9
焦点距離:112mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:スタンダード

水のグラデーション

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/640秒、f/10
焦点距離:250mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 200 ピクチャーコントロール:スタンダード

水のグラデーション

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/1600秒、f/10
焦点距離:400mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

うねる水

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/25秒、f/40
焦点距離:340mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:64に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:スタンダード

うねる水

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/20秒、f/40
焦点距離:340mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:64に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:スタンダード

ハワイアングリーンシータートル

カメラ:D850 レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/400秒、f/11
焦点距離:15mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

サトウキビ畑

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/6秒、f/25
焦点距離:110mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:64に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:スタンダード

虹

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/5000秒、f/8
焦点距離:400mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:ビビッド

犬

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/2500秒、f/5.6
焦点距離:400mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 2500 ピクチャーコントロール:スタンダード

日没後の夕焼け

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/60秒、f/4
焦点距離:70mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

日没後の夕焼け

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/160秒、f/6.3
焦点距離:85mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 1600 ピクチャーコントロール:スタンダード

雲上の夕焼け

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/200秒、f/5.6
焦点距離:92mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 2000 ピクチャーコントロール:スタンダード

推奨環境

Android
・Android OS 4.4 以降
iPhone
・iOS 9 以降