推奨環境
ブラウザ
- Windows
- Microsoft Edge
- Windows Firefox 最新版
- Windows Google chrome 最新版
- Mac
- Mac Safari 最新版
- Mac Firefox 最新版
- Mac Google chrome 最新版
モニター
1024px × 768px以上の解像度
- Android
- Android OS 10.0以降
- iPhone
- iOS 16 以降
正常に表示されない場合は、Cookie及びキャッシュ削除をお試しください。
RED KOMODOを愛用してきたディレクターはZRのR3D NEをどう評価するか?
市川 稜
ディレクター/フォトグラファー
1996年東京生まれ。2018年度武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。フリーランスを経て、株式会社コエ所属。映像ディレクターとして数多くのMVやCMなどを手掛ける。代表作に、Fujii Kaze+Google Pixel、ヨルシカのライブ映像など。映像の枠に囚われない演出を得意とする。
CMやミュージックビデオで活躍していているディレクターの市川 稜さんがZRを使った制作を行ないました。新曲をスタジオライブ形式で発表したいという、バンド「あたらよ」さんにご協力をいただき、スタジオで2曲を撮影。その制作の裏側をお聞きしました。
聞き手:VIDEO SALON
以前は、REDのKOMODOを所有して使っていましたからREDには馴染みがあります。そのあとは友人から小型のシネマカメラを借りてしばらく使っていたのですが、さすがにそれを返しまして(笑)、それからは映像の機材は所有することなく、現場ごとにレンタルをするようになりました。
同じ条件で比べたわけではないのですが、REDは海外ルックだなと思います。そういった色の差は感じつつも、基本的な機能とか金額でカメラを選んでいるのが実情です。
周りでもZRを購入している人は結構いるのですが、いざ現場で使おうとしたときに、スペックよりも使いなれていることを重視する傾向にあります。ニコンZシリーズやZRはこれからの機材ですので、今回のように複数人のカメラマンが参加するような現場で使ってもらうことは意義がありそうです。
今回の現場は、アーティスト写真の撮影も兼ねていました。写真を担当するのは同じくコエに所属する軍司拓実ということもあって、スタジオをどこにして、どういう雰囲気にするのか、美術的な要素をどうするかなど、2人で話し合って決めていきました。
あたらよというバンドのメンバーは、日本の季節とか美しいものに対して敏感な方たちだという話を聞いていて、そういうところを踏まえて自分たちで再解釈していこうと話し合いました。最初は目に見えて美しさがあるものを入れていたのですが、アーティストサイドと話していくうちに、もっとシンプルにしていって、光と影で構成していくほうが、より洗練された見た目になっていくんじゃないかと考えまして、今回の現場の映像の雰囲気に近づいていきました。
個人的にゴシック時代の光の考え方みたいなのがすごく好きで、基本的にアンダーめな光だけれども、ちゃんと見えるところに光があって、目がいくような絵画の作り方みたいなことに近しいことがしたいと思っていました。
実際に撮りたい雰囲気はありつつ、スタジオライブなので、メンバー3人にサポートメンバーを加えた4人を撮影しなければならないとなると引きじりが必要です。
今回はライトを入れて作り込むよりも、自然光が大きく取り入れられる環境を探しました。晴れると厳しかったのですが、幸いにも曇りだったので柔らかい光でちょうど良い雰囲気になりました。バンドの方向性として顔をしっかり見せないということはあったのですが、グレーディング耐性としてある程度の輝度レベルは必要なので、フォローとして正面からバウンスさせて、2方向から光が来ているような感じにしました。カメラが逆に入ればメンバーはシルエットになり背景が白いというコントラスト感は意識していました。
カメラはZRを複数台揃えています(7台)。これもコストが抑えられコンパクトなZRだからこそできることだと思います。
カメラマンは自分も含めて5人。ジブやレール移動はカメラマンが操作する必要がありますが、フォロー的なカメラ操作であれば制作担当のスタッフでも担当することができます。ZRは大型液晶パネルの視認性が高いこともあり、そういうスタッフにも任せられるというのがいい点だということが今回発見でしたね。
ポイントになったのがNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctです。下手側からボーカルを狙ったジブ載せで使いましたが、これはほんとにいいレンズでしたね。上手側から手前にライトスタンドを入れ込みながらボーカルをアップめで狙うアングルがあるのですが、そこにはNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaを使いました。バンド全体はNIKKOR Z 35mm f/1.2 Sで、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z 85mm f/1.2も使いました。
絞りはふだんだったら人に合わせるためにある程度絞るんですが、NoctとかPlenaの雰囲気を見たときに、この一番いい雰囲気に合わせるには他のレンズも全部開放にしたほうが合いそうだと判断しました。当然露出はずれるのですが、雰囲気重視で全部開放にして撮影して、グレーディングのときに合わせ込もうと思いました。
今回の現場ではAF機能のないNoct以外のレンズはほぼAFで運用しました。ふだんAFで撮影することはあまりないので、ほんとに大丈夫か?と思ったのですが、驚くほど外さないんです。今回例えばボーカルとギターをそれぞれ狙ったりしていたんですけど、ふたりを同時に狙う構図になったときに、それぞれのいいところに合わせるようにフォーカスを勝手に動かしてくれていたので、これいけるやん!と思いましたね。
グレーディングしてみた印象としては、色の破綻が起こりにくく、粘りがすごいなと思いました。10bitのLogだとピクセル単位で破綻してしまう素材はたまにあるんですが、それが存在しないのは、やはりRAWならではだと実感しましたね。RAWの特性として色が分離していて色ごとに調整していくことはできるのですが、今回は撮影した雰囲気を保ちつつ、静かな色のなかでダークな雰囲気を活かすように、いつもお願いしているカラリストに仕上げてもらいました。
バンドのイメージを体現するような、光と影を活かして本質の良さをそのまま伝えるスタジオライブ映像ができあがったと思います。
「悲しみをたべて育つバンド。」
バンド名の「あたらよ」は、”明けるのが惜しいほど美しい夜”という意味の可惜夜(あたらよ)から由来している。
2020年11月に YouTube に楽曲を投稿し始め活動を開始。初のオリジナル曲「10月無口な君を忘れる」では、切なくエモーショナルな歌声と、都会的な空気感、共感を呼ぶ切ない歌詞の世界観が話題となる。2021年3月にデジタルリリースを開始すると、瞬く間にLINE MUSIC・Spotify・TikTok・AWAでチャート首位獲得。活動開始から1年足らずでTHE FIRST TAKEに出演。2021/10/4に初の7曲入りEP「夜明け前」をリリースし、2022/03/24に1stアルバム「極夜において月は語らず」をリリース。2024年3月には、初のアジアツアー「Atarayo First Asia Tour 2024」は、追加公演を含む全6公演ソールドアウト。同年、9/11にはアルバム「朝露は木漏れ日に溶けて」をリリース。2025年、海外9都市と日本5都市を回る自身2度目のアジアツアー『あたらよ「夢語り Yume-gatari」TOUR 2025』も開催し、ソールドアウト公演が続出。
そして、2025/10/8(水)アルバム「泡沫の夢は幻に」をリリース。国内のみならず海外でも人気が止まらない勢いになっている。
「ハク」 2026/1/14 Digital Release 「春となり」 2026/2/11 Digital Release
1024px × 768px以上の解像度
正常に表示されない場合は、Cookie及びキャッシュ削除をお試しください。