甘夏 蜜柑Mikan Amanatsu
NIKKOR Z24-105mm f/4-7.1

「自分の好きな画角を
発見できる」
1本で対応できる撮影範囲の広さに確かな手応えがあった。軽量で扱いやすく、広角から中望遠までを無理なくカバーできる実用性に加え、近接撮影にも強い点がこのレンズの魅力を高めている。被写体に寄れることで、これまで見過ごしていた細部に自然と目が向き、撮影のバリエーションが広がった。このレンズは、これまで50mm前後の焦点距離を愛用してきた私に中望遠の魅力も教えてくれ、今後の作品づくりに新たな視点をもたらしてくれそうだ。初めてズームレンズを使う人やこれからカメラを始める人にとっても、写真表現の楽しさや奥深さに出合えるレンズだと思う。
- 撮影協力:メッツァビレッジ、ムーミンバレーパーク
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/250秒 ・焦点距離:52mm ・絞り:f/7.1 ・ISO感度:100 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
よく晴れた午後の木もれ日が美しい。Z5IIの豊かな階調性能も手伝って、光と影のコントラストは明瞭で自然だ。私の目で見た情景をそのまま切り取りたくて、人が見ている感覚に近い50mm前後の画角で捉えた。風で木もれ日が揺れ動く中、顔と影が被らないように構図を整えている。
よく晴れた日の強い日差しがスポットライトのようで、顔を印象的に照らしている。普段からよく撮る街中のポートレートだが、これまであまり使ってこなかった105mmを試した。大きなボケが主役を際立たせ、自然とモデルの表情に視線が導かれた。人物の描写が一段と深くドラマチックだ。
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/320秒 ・焦点距離:105mm ・絞り:f/7.1 ・ISO感度:250 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/640秒 ・焦点距離:34mm ・絞り:f/4.5 ・ISO感度:100 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
西日が差し込む窓際のテーブルフォト。影が長く伸び、グラスに光が反射する様子に惹かれた。自分の手元を画面に入れることで被写体を使うシーンを想像でき、人の温もりも加えられるため、普段から私が好む構図だ。広すぎず狭すぎない画角をズームで微調整しつつ、右手だけでシャッターを切っているが、カメラとレンズの軽さのおかげで無理なく撮影できた。
友人の瞳が沈みゆく夕日を捉えるさまが美しかった。寄りたい気持ちをそのままに表現できるクローズアップ撮影はとても楽しい。瞳だけでなく指先や紅葉も構図に取り入れてボケの層を作り、奥行きと柔らかな空気感を持たせた。ピント面の毛先やまつ毛は繊細に描写しつつ、ボケは滑らかだ。
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/320秒 ・焦点距離:105mm ・絞り:f/7.1 ・ISO感度:1250 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/500秒 ・焦点距離:24mm ・絞り:f/5 ・ISO感度:100 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
日が傾き始めた午後、太陽光が木々の影を壁に映している様子を捉えた1枚。友人に立ち位置を調整してもらい、光と影の流れが自然に活きる配置を選んだ。斜めの影とまっすぐの影が混在していて、その伸びやかさを広角端24mmで表現し、広い画角によって現場の雰囲気も収められた。
オーダーしたカフェラテをコーヒーショップの店員さんが目の前で作ってくれた。優れたレンズの近接性能のおかげで滴や氷の質感を丁寧に捉えられ、日常の小さな瞬間に潜む美しさを表現できた。肉眼では捉えきれない画を切り取れて、写真の面白さを改めて感じた。クローズアップ撮影ならではの細部の描写力はカメラとレンズの確かな強みだ。
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/500秒 ・焦点距離:105mm ・絞り:f/7.1 ・ISO感度:200 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/200秒 ・焦点距離:105mm ・絞り:f/7.1 ・ISO感度:1000 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
林道を歩きながら、朝の優しい光で撮ったポートレート。色とりどりの葉が織りなす色の層を写したくて、葉を前ボケに入れながら撮影した。中望遠らしい朝露による玉ボケも加わって柔らかい印象になった。撮って出しの写真だが、私のイメージングレシピ「Sunset Glow」で温かみを表現できた。
夜間の自宅で撮った愛猫のはなまるくん。猫のいる位置が光源から離れていて全体的に暗めだったが、暗所に強いZ5IIのおかげで十分な描写力が得られた。活発に動く子猫を撮るのは容易ではないが、少し距離を取りながらズーミングで寄ることで、カメラの存在感を抑えて撮影できた。
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/125秒 ・焦点距離:105mm ・絞り:f/7.1 ・ISO感度:4000 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/500秒 ・焦点距離:85mm ・絞り:f/6.3 ・ISO感度:320 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
秋の夕暮れとフェンスが生み出す情緒が印象的。フェンス越しの背景の抜けが美しい場所だったため、物語性のあるアンニュイなポートレートを意図した。手前から奥へと続くフェンスを前ボケとして取り入れることで、立体感と奥行きを強調する構図を心がけた。フルサイズと85mmの画角は柔らかいボケを生み、被写体との距離感もちょうど良く撮りやすかった。
夕暮れの海辺で、雲の隙間から一瞬だけ光が差し込む場面を捉えた1枚。雲の切れ間から差す光は限られた時間しか続かず、素早く構図を決める必要があったが、即座に24mmに切り替えることで、大空に浮かぶ雲の広がりをきれいに取り込めた。この日は夕暮れまでたっぷり撮り歩いたが、カメラとレンズの軽さのおかげで疲れは少なかった。
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/400秒 ・焦点距離:24mm ・絞り:f/11 ・ISO感度:100 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
・カメラ:Z5II ・シャッタースピード:1/400秒 ・焦点距離:105mm ・絞り:f/7.1 ・ISO感度:640 ・イメージングレシピ:Sunset Glow
夕日があたりを包み込んで暖色に染まった。髪の透過光が美しかったので、空を見上げてもらい顔の輪郭や髪の流れを際立たせた。変化の早い夕暮れ時で素早く構図を整える必要があったが、ズームレンズの機動力が大いに役立った。Z5IIが紡ぎ出す明暗の階調やイメージングレシピによる暖色の柔らかな温かみが丁寧に描写され、1日の終わりに満たされた気持ちを抱くような表情を引き立てている。
Behind The Scenes
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1は、広角から中望遠まで1本でカバーできる利便性の高い標準ズームレンズでありながら約350gという軽さを実現する。「ズームレンズは大きくて重い」というイメージを覆し、日常や旅先で気軽に持ち運べるのは大きなアドバンテージ。さらに被写体に寄ったクローズアップ撮影も楽しめる。万能で使いやすいこのレンズの魅力を、被写体兼フォトグラファーの甘夏 蜜柑さんと一緒に追体験できる。
Z5II 24-105レンズキット
Special Interview
フルサイズイメージセンサーを搭載したZ5IIにNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1を組み合わせたレンズキットが仲間入り。気軽に持ち歩いてフルサイズの世界を味わえることから、「初めてのフルサイズ」に最適なキットとなっている。甘夏 蜜柑さんが手軽に使えるフルサイズで日常や旅先を撮影する魅力、Z5IIとNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1だからこそ楽しめる多彩な写真の楽しみ方をお届けする。
被写体兼フォトグラファー
甘夏 蜜柑(あまなつ みかん)
2018年にフォトグラファーとしてSNSを開設。次第に写る楽しさにも魅了され、現在は被写体兼フォトグラファーとして幅広く活動している。ポートレートを中心に撮る写真は、温かみのある柔らかなトーンが特徴。展示会やフォトウォークの開催などSNSを超えた企画も手がけている。