推奨環境
ブラウザ
- Windows
- Microsoft Edge
- Windows Firefox 最新版
- Windows Google chrome 最新版
- Mac
- Mac Safari 最新版
- Mac Firefox 最新版
- Mac Google chrome 最新版
モニター
1024px × 768px以上の解像度
- Android
- Android OS 10.0以降
- iPhone
- iOS 16 以降
正常に表示されない場合は、Cookie及びキャッシュ削除をお試しください。
メインカメラRED DSMC2 MONSTRO 8K VVと比較してどうなのか?
角 洋介
1993年生まれ、福岡県北九州市出身。九州大学芸術工学部画像設計学科卒。大学時代から多くの自主制作に携わる。Los Angelsに1年間の留学、シネマトグラフィーについて学んだのち帰国。監督もしくは撮影監督として幅広く作品制作に携わっている。
映画『ジモトループ』(2026年公開予定)の制作においてシネマトグラファーの角洋介さんがZRを使用して撮影しました。メインカメラにはRED DSMC2 MONSTRO VVを使用し、機動力が必要な部分でZRを活用したといいます。現場での使い勝手と、最終的な画質の印象をお聞きしました。
聞き手:VIDEO SALON
2025年初夏の前半の撮影ではRED DSMC2 MONSTRO VVをメインカメラに使用しました。前半は三脚に据えてきっちりと撮るスタイルを目指したのですが、後半戦はだんだんとカメラにも動きをつけていこう、という話を監督としました。
今回、予算が限られていたこともあり、撮影部・照明部合わせて僕を含めて3人体制で撮影を敢行しました。そのため、カメラを自由に動かすというのはかなりハードルが高い状況でした。MONSTROをステディカムやジンバルに搭載するのは現実的に厳しい…しかし画の妥協はしたくない…そうやって機材選定に悩んでいた頃、突如としてZRが発表され、ZマウントのF1.8単焦点レンズシリーズと、SmallRigの専用ケージを一緒に使わせていただけることになりました。
現場での機材構成、役割分担はこのようになっています。
メインカメラ:RED MONSTRO VV (EFマウント)
収録方式:R3D 8K UHD 8:1 23.976fps
→主に三脚、スライダー、手持ち(イージーリグ)で運用
サブカメラ:ZR (Zマウント)
収録方式:R3D NE 6K/23.976fps
レンズ:20mm/24mm/35mm/50mm/85mm
→ジンバル、手持ちで運用
ルックとしてはデジタルシネマのクリアなシャープさを存分に活かす方向を目指しました。
RED DSMC2 MONSTRO VVのシステム。
撮影は2025年10月の5日間、滋賀県長浜市を中心に行われました。具体的にZRが活躍したのは、ジンバルと手持ち(イベント中の撮影でのラン&ガンスタイル)のこの2つのシチュエーションでした。
まずジンバル撮影では DJI RS4にZRを搭載してジンバルワークでの撮影を行いました。フォーカスはすべてAFに任せています。機材チェック時、最初はなかなか思い通りにフォーカスが動いてくれず試行錯誤しましたが、シーンごとに適切な設定(ワイドエリアAFを多用しました)をすることで、ほぼ問題なくフォーカスが追ってくれました。目まぐるしくカメラと被写体が動きまわるカットがいくつかあったのですが、そこでも意図に沿った被写体にフォーカスを合わせてくれました。
今回の撮影で、アートインナガハマという実際に行われたイベントの全面協力のもと、映画のシチュエーションとしてそのイベント内で撮影する、という特殊な状況での撮影を行いました。ハンドメイドの小物などの露店が立ち並ぶお祭りの様子を、両手でカメラボディーとレンズを持ち、ワイヤレストランスミッターをポケットに入れる軽装スタイルでどんどん実景を撮影していきました。
カメラボディーももちろんですが、レンズも軽量だったこともあり、こちらもストレスなく多くの素材を押さえることができました。REDとシネプライムレンズの手持ち撮影ではこの機動力は出せなかったと思います。
特筆すべきとしては、電源の立ち上げが爆速なことです。これは非常にありがたかったです。電源ボタンを押してすぐにスタンバイできるのは、特に起動に数十秒かかるREDをメインカメラとしていると、これには感動すら覚えました。
micro HDMIについては短いmicro HDMI(オス) - HDMI(メス)をケージに固定して繋ぎっぱなしにし、抜き差しは基本的にその先で行いました。
純正バッテリーの持ちもよく、今回の使い方であれば1日の撮影で5本程度あれば余裕を持って行うことができました。
そして重複しますが大型の背面モニターが非常に良いです。ZRの使用において、オペレート用には背面モニターのみで撮影しています。
SmallRigの専用ケージも良かったです。今回は結局使用しませんでしたが、Vマウント仕様にすることもでき、RS4にもそのまま取り付けることができ、操作系が非常によく考えられたケージだと思いました。
本格的なカラーコレクション・グレーディングは編集を終えてからの予定なので、簡単に素材を弄ってみた程度なのであまり具体的なことは明言できないのですが、センサーサイズが近しいこともあってか、何よりまずはRED MONSTROの画と合わせやすいなと感じました。
そして、とても正直に言えばZRをメインのカメラとして扱っても遜色ないのではないか、という印象を受けました。何よりのアドバンテージはこのクオリティの画をこの値段で実現できる、という部分です。
ニコンのZシリーズは興味がありつつも今回初めて触ったのですが、f/1.8の単焦点シリーズもクセのない端正な表現で、ルックの統一感もあり、使い勝手の良い焦点距離が揃っていて、この組み合わせはとても良いなと感じました。
このレンズとカメラの解像度の高さも合わせるとやや綺麗すぎる・シャープすぎるのではないかとすら思います。もちろんそれはネガティブな意味ではなく、フォーカス面からのボケ感も含めて非常に美しくクセのない素晴らしい描写です。
カメラボディーとレンズ5本、メディア、バッテリーをひとつのリュックに詰め込めるのはワンマンオペレートが多い我が身としては非常に魅力的なシステムだと思いました。大きいカメラにもロマンを感じつつ…ロマンより軽さだと叫ぶ自分もいます。
ZRは、少人数体制で撮影する現場や、ドキュメンタリー、地方ロケといった環境でこそ、その真価を発揮するカメラだと感じました。
1024px × 768px以上の解像度
正常に表示されない場合は、Cookie及びキャッシュ削除をお試しください。