「〈親しむ日常〉は、働く人々を飾らない視点で捉えており、下町らしいハッピーでユーモラスな表現がおもしろいです。特に鏡越しに写された人物のカットは、魅力につながる周囲の空間までしっかり取り込んだ点に拍手。一方で、猫の写真はリズムから外れた印象があり、セレクトを絞ることで完成度がさらに高まると感じました」(熊切)
「〈曙〉は、街中の賑わいと人気のない室内という対比を通して、外と内の距離感や孤独感のようなものを表現した点が印象的です。さらに一体感を高めるために、窓越しなど外と内をつなぐようなカットを加えたり、外の景色のカットを増やしたり、屋内外で画角や距離感をそろえる工夫があるとよいでしょう」(秋山)
「〈shadow flash moment〉は、独自の視点と鮮やかな色彩によって、作者の目線そのものを感じさせる個性的な作品。ラフな構図が動きや熱気を生み、祭りの象徴的な瞬間をオンリーワンの形で捉えています。ただ、最右のカットは加工感が惜しかった。もう少しナチュラルにして全体とのバランスを取ると、よりよい組写真になるはずです」(熊切)